ダイヤルMを廻せ ! 特別版 [DVD]

監督 : アルフレッド・ヒッチコック 
出演 : レイ・ミランド  グレース・ケリー  ロバート・カミングス  アンソニー・ドーソン 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
3.62
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135549167

感想・レビュー・書評

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  • 先日、『間違えられた男』を観て、「アルフレッド・ヒッチコック」監督作品を観たくなり、押入れから『ダイヤルMを廻せ!(原題:DIAL M FOR MURDER)/1954』のビデオテープを取り出してきました。

    -----story-------------
    「F・ノット」が自身の舞台劇を脚色した、ヒッチコック・ミステリー。

    若く美しい妻「マーゴ(ケリー)」の不倫を知った「トニー(ミランド)」は、彼女の殺害を企む。
    自分は「マーゴ」の不倫相手「マーク(カミングス)」とパーティへ出かけ、その間に旧友の悪党「レズゲート」に妻を殺させようというのだ。
    だが計画は失敗、「マーゴ」が逆に「レズゲート」をハサミで刺し殺してしまった。
    思わぬ展開に焦りを隠せない「トニー」は、実は「マーゴ」が不倫をネタに脅迫されており、そのために「レズゲート」を殺したというシナリオに変更する事にするのだが……。

    元が舞台劇だけに、ほとんどの舞台となるアパートの造りを上手く利用した構成は巧みで、鍵をはじめとする小道具の使い方もお見事。
    元々は3D(立体)映画として作られており、それゆえに画面から突出してくるような絵造りが至る所でされている(最たるものはやはりハサミであろう)が、日本の劇場では通常版が公開されただけである。
    「ミランド」好演、「ケリー」はいつもながら美しく、事件の“鍵”を見つける警部に扮した「J・ウィリアムズ」がいい味を出している。
    -----------------------

    犯人を先に明示し、犯人が追い詰められる姿を描いた作品、、、

    元プロテニスプレーヤーの「トニー」は、妻「マーゴ」の不倫を知り、彼女の殺害を企てるが失敗。

    しかし、臨機応変にシナリオを変更して妻が死刑になるように仕向け、作戦は成功したかに思えたが、「トニー」が、最近、大口の清算をしたことが刑事に発覚し、そこから綻びが生じる… アパートの鍵が物語の鍵になる終盤の展開が面白かったですね。


    犯人のトリックが見破られ、一件落着… と一瞬安堵したあと、、、

    あれっ… これで良かったんだっけ? と考え直しちゃいました。

    犯罪者の「トニー」は、元々は不倫の被害者… そして、事件の解決によって救われるのは、不倫した「マーゴ」と「マーク」なんですよね。

    そして、結果的に、警察はそれを手助けしたことに… アンモラルなエンディングでしたね。

    原作が戯曲らしく、本作品も舞台をロンドンのアパート内に限定しているのですが、ショットが工夫されているので、あまり閉ざされた空間での展開って感じはしませんでした。

    そんな展開なので、「ヒッチコック」は、「トニー」が何回か手にする同窓会の記念写真の中で登場します。

    映像的には、「レズゲート」にハサミが突き刺さるシーン… 背中を刺された「レズゲート」が仰向けに倒れ、ハサミが深く背中にめり込むシーンが印象的でしたね。

    それにしても、「グレース・ケリー」が美しいですね。

    ちなみに、『ダイヤルMを廻せ!』の"M"は"Muder"の"M"です。


    --------------------------
    監督:アルフレッド・ヒッチコック
    原作:フレデリック・ノット
    脚本:フレデリック・ノット
    撮影:ロバート・バークス
    音楽:ディミトリ・ティオムキン
    出演:
     レイ・ミランド
     グレイス・ケリー
     ロバート・カミングス
     アンソニー・ドーソン
     ジョン・ウィリアムズ
     パトリック・アレン

  • BSプレミアムシネマを録画して

    交換殺人を持ちかけたが失敗して、、死んじゃった。
    今度はその死を殺人としてでっちあげ、、

  • マーゴは訳も分からず振り回されているだけ。不倫相手のマークは、夫のトニーを犯人に仕立て上げてマーゴを救おうとするのは、あまりに自分本位で、同情できない。結局、その筋書きが事実だったわけだが、それでも正義漢ぶるのは都合が良すぎる。
    用意周到だったトニーが、犯行後金遣いが荒くなったり、ラストで警部の罠に引っ掛かったりするのは腑に落ちない。
    ドキドキハラハラさせられ、サスペンスとして面白かったのだが、感情移入できる対象がなく、モヤモヤした気持ちが残る。

  • 不倫妻を殺そうとする夫。
    鍵の形自分の家のとの違い気付かん?っていうのはあるが、面白かった。

  •  1954年のヒッチコック作品。カラーです。
     完全殺人を目論んで計画を立てる主人公。どこまでが,計画通りに進むのか,進まないとすれば,どのように次の策を考えるのか。このあたりが本映画の見どころですね。
     妻の不倫相手の推理小説作家と刑事とが,主犯人である夫の「完全犯罪」を暴いていく。そのかけひきが面白いです。
     そうそう,本映画にもちゃんとヒッチコックが出てきます。ヒントは,写真! 見つけてみてね。

    《NHKプレミアムシネマ》の解説を転載
     巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督がグレース・ケリーと初めて組んだ傑作サスペンス。
     ロンドンのアパートで暮らすトニーとマーゴは、一見仲のよい夫婦だったが、関係は冷えきっていた。ある日、マーゴの浮気を知ったトニーは、妻を殺害する完全犯罪を企てるが、想定外の事態が発生、犯罪計画は思わぬ方向へ…。
     ブロードウェイの舞台劇を映画化、アパートの一室という閉ざされた空間を生かしたヒッチコック監督の演出がさえる。 

  •  言わずと知れた、アルフレット・ヒッチコック監督の代表作の一つ☆
     フレデリック・ノットの舞台の映画化……らしいです。そのお芝居については知識ゼロの私ですが、この映画をDVDで鑑賞すると、自分の部屋から一歩も出ずして演劇を観ているような気分を味わえたな……★
     なんてのも立派な感想に違いない。お得感は大切なのです。

     舞台演劇が限られた空間で演じられるように、この映画も、2時間近くアパートの一室ばかり見せられます。部屋に出入りする人物も限られています。ローテクという言い方もできますが……、一向に見飽きません。セットに縛られているような窮屈さは一切感じられないのがアメージングです★

     その分、小道具すべてに意味があります。壁に飾られた写真も、サイドテーブルに置かれたグラスも、手袋にハンドバッグも、どれもが重要な出番を持っている。鍵一つに執拗にこだわる謎解きシーンも注意を反らさせないのです✧

     それにしても、あれほど周到に妻殺害計画を練り、殺し屋相手にも冷静沈着にプレゼンテーションまで行ったトニーは、一体どこでヘマをやらかしたのかしらね★
     完全犯罪は成立するのか? マーゴの問いに答えて、作家のマークは、小説の上では考えつくものの、いざ実行する段になれば自信がないと話します。この時、トニーはマークの答えを気にして「なぜだ」と尋ねてしまってますね。
     挑戦的な気持ちで聞いたのかもしれないけど、言葉の力に引きずられる。現実はうまくいかないという答えが刷りこまれて、自己暗示にかかってしまったのでしょうか?

     分単位で考えた緻密な計画は、ふとしたことから歯車が狂いだします。次第に追いこまれていくトニー、犯罪者なのになぜか同情をおぼえる私。なぜなら、紳士だから。妻殺しをたくらんでさえ、紳士だから。
     最後の乾杯も素敵ですね。古き良きサスペンス映画は、殺人もどこかスマートでした☆

  • 倒叙ミステリーとして何も言うことはない。傑作。

  • ゲスい内容が好き。

  • (1954年作品)

  • ヒッチコックミステリーのなかでは一番良かった。良くできてるなぁ。

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