ヤン・シュヴァンクマイエル 「ジャバウォッキー」その他の短編 [DVD]

監督 : ヤン・シュヴァンクマイエル 
  • 日本コロムビア
3.83
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988001932758

感想・レビュー・書評

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  • 鬼才ヤン・シュヴァンクマイエルの作品の短編集。

    決して、すっきりさっぱりさわやかでは無い、
    グロさ、気持ち悪さ、不快感は作品を通してありますが、
    それでも映像や手法に惹き付けられる。 すごい。

    仮面をつけた2人の紳士が、不思議な手品を披露し合う、「シュヴァルツヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」が好きです。

    長い映画は嫌だけど、ヤン・シュヴァンクマイエル作品が
    見たいって人にはおすすめ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「グロさ、気持ち悪さ、不快感は」
      その上、不条理で、理解不能なコトも。こんなに嫌な世界なのに目が離せなくなるのは、どうしてなんでしょうね?
      「グロさ、気持ち悪さ、不快感は」
      その上、不条理で、理解不能なコトも。こんなに嫌な世界なのに目が離せなくなるのは、どうしてなんでしょうね?
      2013/03/12
    • ニナさん
      nyancomaruさん そうですよね。理解が出来ないとこや気持ち悪さの中になにかあるんでしょうね〜。
      nyancomaruさん そうですよね。理解が出来ないとこや気持ち悪さの中になにかあるんでしょうね〜。
      2013/08/21
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「なにかあるんでしょうね〜。」
      その秘密が判れば、人を惹き付けるモノを生み出すコトが出来そうですね。。。
      「なにかあるんでしょうね〜。」
      その秘密が判れば、人を惹き付けるモノを生み出すコトが出来そうですね。。。
      2013/09/20
  • チェコの伝統的人形劇を用いた映像がコミカルかつグロテスクで素晴らしく目を奪われる。人形達の動きを見ているだけで楽しめるが、その裏で共産圏の国のアーティストならではの風刺が散りばめられている。まさにシュヴァンクマイエル監督にしか作れない独特さ。音楽もいい。マジシャンの対決と表題のジャバウォッキーが特に好き。

  • くぎ付け。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「くぎ付け。」
      ホント、恐いけど目が離せなくなります。。。
      「くぎ付け。」
      ホント、恐いけど目が離せなくなります。。。
      2014/02/25
    • naminecoさん
      スゴイ、ですよねホント。
      「スゴイ」としか表現できない己のボキャブラリーの無さに、ホトホト呆れつつ…苦笑
      ヤン・シュヴァンクマイエル氏、...
      スゴイ、ですよねホント。
      「スゴイ」としか表現できない己のボキャブラリーの無さに、ホトホト呆れつつ…苦笑
      ヤン・シュヴァンクマイエル氏、あまりにシュール過ぎて逆に笑ってしまう事があります。
      2014/03/06
  • Jan Švankmajer監督の短編を収録。1964年のデビュー作"The Last Trick"、1968年の"The Garden"、1971年の"Jabberwocky"などシュールな作品が展開します。BGMと超常的な映像のコントラストが美しも狂気な世界を写しだし、眼が離せなくなります。ある程度、彼の作品を見ていくと、共通のモチーフが出ていることに気づき、彼が映像を通して訴えたかったことがおぼろげながら見えてくる気がします。そのためには、当時のチェコの社会情勢なども勉強しないといけませんが…。

  • チェコの巨匠、ヤン・シュヴァンクマイエル。
    ネジや肉、粘土、家具、人形などをよく用い、非常に独特な世界の映像作品を数多く生み出しています。内容としては「戦闘的シュルレアリスト」として暗くて気持ち悪く鬱気味な、私に云わせれば”汚い”ものが多いですが(笑)
    しかしその技術力は半端ないですし、そこに秘められた主題も非常に興味深いです。凄い。シュヴァンクマイエルはどうあったって「シュヴァンクマイエル」としか云い様がありません。説明出来ないこの凄さ。百聞は一見に如かずです。

    このDVDの表題作「ジャバウォッキー」は、「鏡の国のアリス」に登場するジャバウォッキーをモチーフにした作品。人形満載、不思議満載のストップモーションです。

  • ・スパンキング!
    ・帽子を使って華麗に踊るセーラー服。
    ・恐ろしげな肖像画。
    ・落ちた林檎から湧き出る虫。
    ・迷路を必ず台無しにする黒猫。
    ・わらくず布人形の躰を食い破って湧き出てくる小さな人形たち!!
    ・人形を調理し食う人形!!
    ・お城と兵隊たち。
    ・折りたたみナイフの華麗な踊り。→折りたたまれると……

    シュルレアリスム。
    オブセッションの数々。

  • バイブルと影響されたもの

  • カチカチ動いて面白い。
    この作者は変に気取らず、凝ったお遊びをしてるのが1番良いよ。

  • 『アリス』が好みだったので。基本的にイメージの羅列なのだけれど、見世物小屋を覗くようないかがわしさとワクワク感。インスピレーションや妄想をかきたてられる映像。

  • ※以下特集上映でみたのでDVD収録作品とはちょっと違います

    ■J.S.バッハ-G線上の幻想(1965年/チェコスロヴァキア/10分)
    ■ジャバウォッキー(1971年/チェコスロヴァキア/14分)
    ■エトセトラ(1966年/チェコスロヴァキア/7分)
    ■棺の家(1966年/チェコスロヴァキア/10分)
    ■庭園(1968年/チェコスロヴァキア/17分)
    ■アッシャー家の崩壊(1980年/チェコスロヴァキア/16分)
    ■ドン・ファン(1970年/チェコスロヴァキア/33分)

    『ジャバウォッキー』や『棺の家』(かなりブラック)あたりは、シュヴァンクマイエルらしい王道の、人形や小道具+小動物(本物)が登場するストップモーションアニメですが、『エトセトラ』は平面、『アッシャー家の崩壊』には人物は一切登場せず廃屋を亡霊が歩き回るような気配のみ。

    『庭園』に至っては普通の実写映画で驚きました。主人公は旧友の家を訪れるんですが、その庭に張り巡らされた「生け垣」が、文字通り生きた人間が手を繋いでグルリと取り囲んで垣を形成してるという不条理なもの。怖いのは、このグロテスクな状態を作り出している当の友人夫婦が、いたって普通の、なんの変哲もない平凡な人たちにしか見えないこと。別に異常な嗜好があるとか、魔術使えそうとか(笑)そういう感じじゃないんですよね。最後には主人公自ら生け垣に加わってしまいます。なんとも不気味。

    一番長い『ドン・ファン』は、サイズ感(?)がちょっと謎で、人形じゃなくて、人間に人形のマスクを被せて演技させてるように見えました。そういう意味では、アニメというより実写ぽかったかも。
    (2012.10.07)

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