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- / ISBN・EAN: 4527427652743
感想・レビュー・書評
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喜劇王?としてのピーター・セラーズ好きでした。(笑)破天荒なその半生を描いたテレビ映画?です。
主演のピーター・セラーズ役はジェフリー・ラッシュ、最初の妻役にエミリー・ワトソン、2番目の妻役にシャーリーズ・セロンです。本作には登場していませんが、4番目の妻までいたんですね。どうでもいいですが、シャーリーズ・セロン、いいですねー。(笑)
映画のオープニングとタイトル図は代表作といえるあの作品ライク仕上げで、ジェフリー・ラッシュの仕草や話し言葉もやはりあの役でみせるセラーズを意識したものにみえます。
「ピンク・パンサー」「博士の異常な愛情」「007カジノロワイヤル」「チャンス」といったセラーズの代表作の名場面や役柄を再現しているのはとても楽しかったです。クルーゾー警部、本当にそっくりで驚きました。そして、共演俳優のそっくりさんの登場やエピソードが満載なのも、くすりときました。ソフィア・ローレンやデヴィッド・ニーヴン、よく似ています。(笑)闘いのシーンでだけ似ているケイト。(笑)そうか、クルーゾー警部は最初、ピーター・ユスティノフの役だったのかー。占い師にのめり込んだのはロジャー・ムーアの紹介だったんだー。「ピンク・パンサー」のブレイク・エドワーズ監督や「博士の異常な愛情」のスタンリー・キューブリック監督とのやり取りも面白かったです。
ラジオ番組出演から次第にスターへなっていくセラーズですが、女たちに入れあげ、家族に癇癪を爆発させ離婚を繰り返し、ドラッグに溺れて、生死をさまよう破滅的な人生。マザコンで、占い師に入れあげるが、未熟な精神で何にもない器であるがゆえにどんな役でもこなせるセラーズ。役設定に苦悩するかと思えば、お金のためにBC級映画に出演し続け、唯一の世界的大ヒット作ともいえる「ピンク・パンサー」シリーズのブレイク・エドワーズ監督との確執など、よく描かれていたといえるでしょう。そして、人々が望む喜劇の主役を演じることをやめ、孤独となりながらも、過去を断ち切って「チャンス」に臨む老境のセラーズの寂しい気持ちはよく表現されていたと思います。(映画の脚色も多分にあるとは思いますが・・・)
セラーズが得意とした一人何役という設定を、本作では要所をジェフリー・ラッシュ(ピーター・セラーズ)自身が狂言回しとして心情を振り返りながら進行していくという少し複雑な構成がわかりづらかったですが(後半、そのシーンが減ったのはやはりわかりづらかったためでしょうね。)、その破天荒で破滅的な人生だが、映画では喜劇を演じ続けて世界中から愛されたピーター・セラーズの人生がよくわかる作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ピーター・セラーズのことは詳しく知らないけど、とても楽しめた。
この時代のファッションとか街の雰囲気がすごく好き。
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人生は、最高にドラマチック。 -
「ピンク・パンサー」シリーズの警部役で有名なコメディー俳優の
ピーター・セラーズの伝記映画。
とはいえ、彼の出演映画を見たこと無い方でも楽しめると思う。
これはピーター・セラーズ自身の伝記というより、
子供なピーターを支えた女と、彼を有名にさせた母のお話。
人生は残酷です。
女性を大切にしないと、痛い目にあうw
亭主を大切にしないと、子供にしっぺ返しされる。
子供に過度な期待をすると、自分にかえってくる。。。
ラジオ番組ではそこそこ稼いでいたピーターだが、
母の強い要望で俳優志望。
だが彼の独特の顔はウケが悪く、ことごとく面接に落ちるが、
ある手段を使って役を取り、そこから才能が開花し
うなぎ上りに人気が出て、お決まりのように家庭が崩壊。
それでも彼は喜劇を演じ続けるのだが、次第にゆがみを感じていく…… -
ピーター・セラーズ、すっごい駄目な大人なのに、何故だか憎めない。
ラストの意味深な終わり方や、メタフィジカルな演出が、小憎らしくて素敵です。 -
私も耳元でマッケンジーに囁かれたい〜!!お話的にはセラーズ好き向。キューブリック登場シーンが面白かった