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- / ISBN・EAN: 4988102033231
感想・レビュー・書評
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なんたるカメラワーク!
棺桶を覗く画面って、
その後、様々な映画でオマージュされているな!!
素晴らしく笑えたのは、
喪服姿の宮本信子が、
切り株のブランコで左右にずっと揺れているところ。
苛立たしく思ったのは、
誇張されているとはいえ、
やはりこのような哀しみに直面する葬式が、
いかに七面倒臭い人間模様を顕在化するか、
リアルに知っているからだ。
そのリアリティをきわっきわのところで、
極上のエンターテイメントにすり替える、
伊丹十三がすごい。 -
制作年:1984年
監 督:伊丹十三
主 演:山崎努、宮本信子、菅井きん、大滝秀治、財津一郎、江戸家猫八、奥村公延、友里千賀子、尾藤イサオ、岸部一徳、津村隆、横山道代、西川ひかる、海老名美どり、双葉弘子
時 間:124分
音 声:日:ドルビーデジタルモノラル
ある日、俳優の井上侘助と妻で女優の雨宮千鶴子は夫婦共演のCM撮影を行っていたが、そこに突然連絡が入る。
千鶴子の父・真吉が亡くなったのだ。
親族代表として葬式を出さなくてはならなくなった侘助はマネージャー里見の助けを借りつつも途方に暮れる。
千鶴子の母・きく江や千鶴子の妹・綾子夫婦、そして真吉の兄・正吉とともに遺体を伊豆の別荘に運び、お通夜の準備に取り掛かる。
葬儀屋・海老原とともに、お通夜当日の朝を迎える侘助達。
付人も応援に駆け付けたが、そこには喪服を着た侘助の愛人・良子もいた。 -
たしかに名作だ!昔見たときはそんなに魅力わからなかったんだけどもなぁ・・・。これは「タンポポ」にも通じると思うけど、印象的なシーンがいくつもあって、作品を盛り上げてる。でもどこか上手く出来すぎていて、見ていて、どこかで冷静になってる自分もいた気もする。
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伊丹十三初監督1984年作。宮本信子、山崎努出演。
<あらすじ(ネタバレ)>
死から葬式が終わるまでの不仲な息子夫婦(宮本、山崎。事実婚かな)3日間を描く。
<コメント>
カメラアングルが洋画の既視感いっぱいでやや不自然。伊丹監督、初めての作品で今まで見た構図を詰め込んだのかな。
伊丹さんの映画に登場する奥さんは、イメージ悪い設定が多い。現実のトレースだったのか。
関係ないが、高瀬春奈は好きなタイプです。伊丹さんの映画だと他に「大病人」でもキャスティングされています。 -
伊丹作品、子どもの頃よくテレビでやってたのは『○○の女』シリーズだけど、その後思春期に観た『タンポポ』がフェイバリットムービー。
最近ウルトラシリーズ観てて『コメットさん』のお父さん役が伊丹監督だったと知る。伊丹監督は映画だけ観るよりも、エッセイや役者としてなど、他の仕事も含めて見ていくのが面白い。
一作目『お葬式』は死について、そして二作目『タンポポ』は生と食についてと、人生で重要なことを『○○の女』シリーズの前にやっている。
全体的にはそこまで面白いとは思わないけど、ディテールを見ていくと面白い。
・最後の晩餐のアボカードと生ハム
・大貫妙子がBGMのCM撮影は女がデカい、あー『ボッカチオ70』のフェリーニと同じ意味だ!巨大フジ隊員→ウルトラマンに戻る
・伊丹監督といえばエロシーンだけど、葬式とくれば当然、ねぇ?ブランコの演出に笑う。あとケツがデカいのも良い。
・白黒シーンは浅井慎平がやってる。井上陽水がちらっと。浅井さん、ATG系にけっこう関わってるな。
・木に登る少年は利重剛。小山内美江子の息子、本名はササヒラー。→帰ってきたウルトラマンに戻る
当時すでにこういう「お葬式のやり方」を描いた映画が必要なほど、日本人は核家族化が進んでたのと、お葬式そのものを描いた作品がなかったという点で、伊丹監督の着眼点は正しかったんだと思う。 -
やっとこさみれた。
全編を通して感じることのできるゆるさ。
このテーマだからこそ、映えた。 -
お葬式の一連の出来事を描いた映画
はじめて自分が出す葬式でどうしていいのか戸惑ったり
仕切り屋の親戚がいたり
親族やご近所の人が集まって、しんみりしたり、にぎやかに笑ってしゃべったり
自分にもよく覚えのあるお葬式の情景にクスっと笑ったりじーんとしたりできた
昭和の名優たちが、ちょこちょこ出てるのが面白かった
豪華だなー
宮本信子さんが喪服の着物姿でブランコに乗るシーンが印象的だった
表向きには仲良さげな夫婦の裏の心境をよく表していると思った