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- / ISBN・EAN: 4988102250034
感想・レビュー・書評
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*story* 2005年アメリカ
犯罪以外は何もない“罪の街=シン・シティ”。
救いなどなかったはずのシティで、
その夜、3人の男が絶滅したはずの愛と出会う。
屈強な体と醜い顔のせいで
誰もそばに近づこうとしない前科者マーヴ。
過去を捨て、娼婦街の自警者となって夜をさまようドワイト。
凶悪な幼女連続殺人犯を追って、引退の夜を迎えた
シン・シティ最後の正義、ハーディガン刑事。
それぞれにワケありの過去を抱えながらシティの片隅に
生きてきた男たちは、自分に愛を与えてくれた女のために、
邪悪な悪の権力との命懸けの戦いに身を投じてゆく。
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天王寺アポロシネマ8にてレイトショーで観賞。グラフィックノベル「シン・シティ」を
ロバート・ロドリゲスが原作者のフランク・ミラーと共に監督した作品。特別監督として
クエンティン・タランティーノも参加している。憎しみと裏切りが渦巻くシン・シティを
舞台に3つのエピソード交差させて描く男たちの闘い。それぞれの物語はギャング映画や
古典的なハードボイルド小説によくあるものだが暴力描写が凄まじく、スプラッターホラー
映画並みのエグい残虐場面が頻出。出てくる人物も皆、サディストで常に画面では誰かが
殴られるか殺されるかしている。モノクロの画面にパートカラーで色が付けられており唇の
赤、炎の赤、血の赤が強烈な印象。全編暴力によるショックばかりで画面を持たされると
馴れてきてダレるし千切れた手足や死体を弄ぶような描写でユーモアを出そうとするのは
グロテスクなだけで引いてしまう。個性的な役者が大勢出演し、濃い演技を見せてくれてる
けど普通の人ってもんが出てきてくれんとかえって異常性が伝わってこない。
各パートの主人公(ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン、ブルース・ウィリス)には
行動の動機に純な愛情がありそこを描こうとしてはいるものの、どこか饒舌すぎてまったく
台詞のないイライジャ・ウッドの殺人鬼や黙々と日本刀を振り回すミホ(デヴォン青木)の
方に魅力を感じてしまう。まるで激辛カレーみたいな映画だった。スパイスが効きすぎで
刺激はあるが肝心の具の味がまるで判らない。
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戦う女性は美しい。