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- / ISBN・EAN: 4988101121038
感想・レビュー・書評
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『ヨコハマBJブルース』がAmazonプライム・ビデオに入っていたので、再見。高校生のころ、封切りで観たなァ。
「モジャモジャ頭にグラサンでマグナムをぶっ放すワイルドなアクションスター」としての松田優作ではなく、『野獣死すべし』系のうらぶれた渋い優作が堪能できる一編。
原案も優作。脚本は優作の盟友・丸山昇一。優作のたっての希望で工藤栄一がメガホンをとっている。
舞台は横浜。優作が演じるのは、売れないブルース・ロック・シンガーでもある私立探偵……という要素を並べただけで、この手の作品が好きな人ならたまらない映画だ。
シンガーとしての優作=BJのバックバンドを務めているのが、名ギタリスト・竹田和夫率いる「クリエイション」。ゴージャス!
私立探偵が謎解きに奔走する典型的ハードボイルドではあるが、ボギーの時代の正統派ハードボイルドではなく、ベトナム戦争以後の「ネオ・ハードボイルド」の感触。
つまり、主人公が「カッコ悪さすれすれの、ドブネズミのようなカッコよさ」を放つ世界なのである。
映画でいうと、ロバート・アルトマンの『ロング・グッドバイ』あたりを彷彿とさせる作品。
じっさい、優作も丸山昇一も、この映画で〝自分たちなりの『ロング・グッドバイ』〟を作ろうとしたのだと思う。
テレビドラマでいうと、かつての『傷だらけの天使』にテイストが近い。終盤にはあからさまな『傷天』オマージュのシーンも出てくるし……。
いちおう謎解きもあるが、この手の作品は謎解きがメインではない。全編に横溢するムードをこそ味わうべき映画なのだ。
名作とも傑作とも言えないB級映画だが、私は優作の主演作でいちばん好きかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
優作ファンからは評価が高いので観てみたけど、一種YAZAWAや長渕に通じるモノがあった。完全な趣味の問題だけど、これを格好良いと感じる人にはたまらないのだろうし、一度ダサいと思ってしまうと、救いようのない駄作となる。「僕は本当はゴッドファーザーのアルパチーノになりたかった」この台詞にシビれるか、噴き出すかが分かれ目だろう。調べたら、監督はあの長渕の問題作『ウォータームーン』も撮っていた人だった。☆2
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制作年:1981年
監 督:工藤栄一
主 演:松田優作、辺見マリ、蟹江敬三、田中浩二、山田辰夫
男の名はBJ。場末のうらぶれたブルース・バーの売れないロックシンガー。唄では食えないので、私立探偵の真似事や裏情報の探り屋をやってゼニ稼ぎの毎日だ。
そんなBJが、親友だった刑事の謎めいた死をキッカケに、麻薬シンジゲートの中枢部へ接近。
かなりヤバイ目に遭いながらも、事件の奥へのめり込んでいくハメになった。刑事殺しの濡れ衣を着せられたまま、組織に肉迫するBJは、逆に一味の蟻たちによって捕虜になり絶体絶命。
だが首尾よく見張りの組員どもをブチのめして、ファミリーの麻薬取引現場へ。そしてそこで見た意外な結末。 -
大好きな作品。
劇中でポップコーンを食べながら紙パック牛乳を飲む優作さんに憧れました。祝DVD化!