尼僧物語 [DVD]

監督 : フレッド・ジンネマン 
出演 : オードリー・ヘップバーン  ピーター・フィンチ  エディス・エバンス 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
3.47
  • (8)
  • (15)
  • (17)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 98
感想 : 23
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135563934

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ヘップバーンは何をしてもお美しい。でも、この作品の執筆動機はなんだったのでしょう。無批判でひたすら従順であれという世界は怖すぎる。宗教も軍隊もそんなところですね。この先ガブリエラの前には、どんな世界が待っているか。穏やかな世界では無さそうですが、精神的な病から解放されることは確かです。

  •  ヘップバーンのかわいさよりキレイさが目立つ作品。わたしは,彼女のかわいさの方が好きなんだけどな。
     修道院に入り,戒律に従おうと苦悶する姿が,人間的。わたしも,この映画に出てくる男性医師のように無信教なので,「戒律に従うことの大切さ」よりも,自分の気持ちに素直に生きる方を大切にしてほしいと思った。ただ,シスターたちがあまり喜怒哀楽を出さないのは,こういう訓練をしてきたからかなとも思う。現実には,大人になっても自分の感情をコントロールできない人たちも多いからな。わたしは…大丈夫だと思っているが(^^;)。こうして映画や本の感想を書いていること自体,自分の気持ちを客観的に見て整理しているんだから。
     映画の中には,ハンセン病の村が出てきたりして,個人的にも興味があった。その村の医者もすでにハンセン病にかかっていたというのも悲しい。

    《NHKプレミアムシネマの解説を転載》
     オードリー・ヘプバーン主演。若くして修道院に入りアフリカ・コンゴでの医療活動に従事する女性の苦悩と葛藤を描くヒューマンドラマ。ベルギーの医師の娘ガブリエルは、尼僧となるために修道院に入ることを決意する。厳しい修行を乗り越え、やがて念願のコンゴでの医療活動に励むが、次第に医療の使命と宗教戒律との矛盾に苦しんでいく・・・。監督は「真昼の決闘」「地上より永遠に」などを手がけた名匠フレッド・ジンネマン。

  • 『尼僧物語』(The Nun's Story)は、1959年米映画。
    キャスリン・ヒュウム(Kathryn Hulme)による小説(原題:The Nun's Story)の映画化作品である。父の死後、僧職を捨ててナチに対抗することを決意した当時のベルギー及びベルギー領コンゴで看護師をつとめる尼僧の葛藤を、オードリー・ヘプバーンの主演で描く。実在のマリー=ルイーズ・アベ(シスター・ルーク)の半生が描かれている。
    オードリー・ヘプバーン、イーディス・エヴァンス、ペギー・アシュクロフトの各女優は、この映画で尼僧役を演じるためにそれぞれ別々の修道院で数日間の修行を行った。1月半ばのパリで冬の寒さが厳しく、暖房の無い修道院で朝の5時半の祈祷から始まって1日のすべての儀式に参加して、監督が修道院に行ってみると寒さで震えていたが、自分たちが参加したものに魅せられて、キャラクターの準備をするための方法に感動していた。
    フレッド・ジンネマン監督は、その自伝で「私はオードリー以上に鍛錬され優雅で自分の仕事に献身的な人に会ったことがない」と語っている。
    オードリー・ヘプバーンは『許されざる者』(1960年) 撮影中に落馬し骨折したが、その際にヘプバーンの専任介護に当たったのが他ならぬマリー=ルイーズ・アベだった。
    あらすじ:
    ベルギーに住む有名な医者バン・デル・マル博士の娘であるガブリエルは尼僧になる決意をし、家を出た。恋人への思いも断ち切り、修道院入りする。
    修道院で志願者となったガブリエルは修道女の戒律を学び、五日後には修道志願女となり数ヶ月に及ぶ厳しい戒律生活に身を投じる。戒律と懺悔の日々。あまりの厳しさに脱落していく志願女がいる中、ガブリエルは見習い尼になる。その前夜、髪を短く刈られ、またそれまで自分と俗世との唯一のつながりであった、恋人から贈られた金飾りのついたペンを投げ捨てた。俗世との完全な別離の瞬間であった。ガブリエルはシスター・ルークという名を与えられ、正式の尼僧になるべく修行を続ける。
    医学の訓練中、素晴らしい成績だったにもかかわらず、修道院へ入る以前から熱望していたベルギー領コンゴ(当時)への派遣は叶わず、ベルギーの精神病院に派遣される。が、そこでも惜しみなく努力を続け、ついに念願のベルギー領コンゴへの派遣が決まる。 ベルギー領コンゴで彼女に与えられた仕事は、外科医フォルテュナティの助手であった。彼は医者としての腕は天才的だが、大変世俗的な無神論者で、神に仕える身のシスター・ルークを常にからかった。だが、医者である父親の元で医療技術を学んだシスター・ルークの的確な仕事振りには信頼を置いており、また彼女もフォルテュナティの手腕は買っていた。
    ある日シスター・ルークは自分が結核に冒されている事に気付く。彼女から相談を受けたフォルテュナティは自分が面倒を見、必ず治癒出来ると約束する。そして彼女に対し「君はいくら努力しても尼僧になり切れる人ではない。君は世俗的だ。世間の人間や患者達にとっては理想的だが、修道院が期待している様な尼僧にはなれない。」と印象的な言葉を告げる。
    フォルテュナティや人々の愛情のおかげで病状は回復するが、シスター・ルークは再びベルギーに呼び戻される。次はオランダとの国境に近い病院に派遣されるが、戦争が始まり中立国のベルギーに対してドイツ軍は砲撃を加える。しかし常に尼僧は全てに対して慈悲の心を持たなければならず、ベルギー降伏後も、尼僧は地下運動に参加してはならぬ、と厳重にいましめられる。同胞を敵の手から守りたい思いに駆られ、シスター・ルークは苦しんだ。
    そんな最中、彼女の父が機関銃の噴射で殺されたとの一報を受け取り、思いは一気に加速、葛藤の末、遂に決断する。 敵への憎しみを抑える事が出来ない。憎しみに満ちた胸に十字架をかけ続ける事は出来ない。彼女はマザー・エマニュエルに全てを語り、自分の還俗を申し出る。
    尼僧の衣を脱ぎ、平服に着替えて、修道院に別れを告げて、ガブリエルは祖国・ベルギーと同胞への思いを胸に、俗世間に帰っていくのだった。(ウイキペディア)

  • ルールと人間の心はどうしても相容れない。

    頭ではわかっていても、というやつかな。でもそれが人間だと思う。

  • 宗教的な戒律と人間的な良心や自我との間で葛藤する修道女の物語。

  • 分析としては、凡人のなんとか。
    (オードリー・ヘップバーンも役柄のシスタールークも凡人ではありませんが)

     このDVD、要所要所に池田昌子さんたちの声が入っているが、あとは字幕もなく吹き替えもないシーンが延々あって、私の英語力ではほんとうにきつい作品であったけど。最初から字幕オンで見たらよかったのかな?

     それはともかく、脚本いう観点から見れば、このラストはやや盛り上がりに欠けるなあと思うのです。けれども実話をもとにしているそうだからしかたがありません。現実はドラマのようにはいかないのが常であります。

     オードリーの尼僧姿は本当に美しい。一番最初、僧院に入る前の制服であるらしい、小さい白襟のついた黒いワンピース姿も美しい。ごてごてしたドレスよりもよっぽどそういうののほうがお似合いです。ジバンシーもそう思っていたんじゃないかなあ。

     尼僧は石の床に腹ばいになって伏せるシーンが多くて、すぐ腹が冷える私は尼僧はつとまらんなと思いました。

     シスタールークのように優秀で、頭のよい人ほど、「神の道具」に徹することは難しいんじゃないでしょうか。しかもこの方性格的に潔癖なところがあって、そういう自分を許さない。
     オードリー・ヘップバーンの美しさにごまかされてしまいがちですが、ご本人はちょっとエキセントリックな人だったかもしれないなと思います。

     コンゴでの現地ロケは、アフリカの「歌」が要所で入っていたので個人的には嬉しかったです。

  • 尼僧より看護師としての自分を選んだということか。
    時間の経過が分かりにくいが、17年間の話らしい。

  • ヘプバーンの映画では珍しく地味な映画であった。
    ヘプバーンでなけれが、途中で見るのをやめてたであろう。
    しかし、ヘプバーンは(ほとんど)お化粧してなくても美しい!

  • 2023/2/4
    これは中々に。

  • 尼僧でありながら看護師として人道支援に派遣された主人公(オードリー・ヘプバーン)。尼僧姿にオードリーの美貌が際立ちますね。

    辺境の地で奉仕活動を行う人たちの献身には感心するばかりです。一方で、修道女の戒律の厳しさにも驚くのですが、なぜ彼女が信仰と現実との間で苦悩しているのか、その心の動きがわかりづらかったように思います。なんで信仰と医療奉仕が彼女の中で両立しなかったのかなぁ。

    BSプレミアム「プレミアム・シネマ」にて。

全23件中 1 - 10件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×