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- / ISBN・EAN: 4959241930712
感想・レビュー・書評
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全寮制エリート男子高校の物語。
風変わりな国語の先生の情熱的授業に影響を受けた生徒たちが深夜に学校を抜け出して秘密のサークル活躍を行う。
彼等は自由を願い、自由ではあるものの、やはり親の庇護の元に生きているという現実が立ちはだかる。
代表してニールとトッドの親が子どもを理解しようとしない存在として描かれているけど、他の生徒の親もおそらく似たりよったりなのだろう。
最後は本当に痛ましかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
たぶん小学生の時に、この映画を一度みていて、クライマックスのシーンを鮮明に記憶していた。年を重ねて改めて見返すと、汗と防腐剤が香ってきそうな青春映画だなと思った。子どもとも大人とも言いがたい思春期のスマートになりきれない青年たちの映画。
自分の年齢と重なる時期に観ていたら、きっと印象は変わっていたと思う。登場する青年たちと離れた位置にいるからこそ、大人の卑劣な免罪符「お前のためを思って」を冷静に処理できる。
目は口ほどにものを言う。ではないけれど、ロビンウィリアムスの目の演技が、全俳優のなかで自分は一番好きかもしれない。多弁や物まねも圧倒されるけれど、この暖かく誠実な目での語りは真骨頂だ。
狭い世界の話で派手さはないけれど、じっくりと魅せるよい映画だ。 -
BSシネマで再鑑賞
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伝統ある名門男子校に通う生徒たち。表向きには従順に見えるが,裏では,煙草を吸ったり,学習をサボったり…。その生活は,具体的な目的もなく,ただ大人社会や学校に反発することに生きがいを感じている…という年頃とも言えるだろう。こんなことは,誰でも心当たりがあるのではないか。
そんな高校に,ユニークな英語教師が転勤してくる。彼は授業を通して「自分の感覚を大切にするよう」に生徒に促す。これまでなんとなく社会に反発していた生徒たちは,自分の進むべき道について考え始めるようになる。
最後の教室での場面はとても印象に残る。英語教師との別れの場面だ。クラスの生徒全員が同じ態度をとったわけではないところが,またなんとなく説得力を持つ(ネタバレになるのでこのくらいで)。
教師の影響って大きいんだなって思う。と同時に,教師という職業のやりがいをも感じさせてくれる映画だった。
《NHKプレミアムシネマの解説を転載》
1950年代の厳格な名門校を舞台に、新任英語教師と多感な生徒たちとの、心のふれあいを描く感動作。
型破りな授業を行う教師を演じるのは名優ロビン・ウィリアムス。当時10代だったイーサン・ホークはじめ若手俳優たちの好演、名撮影監督ジョン・シールの映像美、オーストラリア出身のピータ・ウィアー監督の巧みな演出、ベートーベンなどクラシックの名曲や、モーリス・ジャールの音楽も魅力的。アカデミー脚本賞受賞。 -
1959年、伝統ある寄宿制学校、卒業生でもある新任のキーティング先生(ロビン・ウィリアムズ)は、自分の頭で考える、を目標に「言葉」の重要性を説く。この先生の授業がとても魅力的なのだ。自分で詩を作り皆の前で朗読させる、机の上に立つと視点が変わる、と言って机に立たせる、生徒は最初しり込みするが、次第に内なる心を開放させてゆく。
親たちの多くは固い職業のエリートになることを期待している。そんな中演劇をやりたいニールは反対する親を振り切りシェイクスピアの舞台に立ったが・・ 切なすぎる結末に苦い心情がしみ込んでくる。
伝統的な堅苦しい学校に新風を吹き込む若い先生、というと「コッホ先生と僕らの革命」を思い出す。コッホ先生は実在だがこちらは創作のようだ。
ニールと同室の内気なトッド役がイーサン・ホーク。公開時20歳。そのほかのクラスメイト役の役者も1969~71生まれ。
入学式の場面から始まる。小中高生までが学んでいるようで、入学時期は小学から高校からといろいろなようだがいずれも両親そろっての見送り。この学校に入学するのは親にとってもステイタスなのだろう。
1989アメリカ
2023.3.20BSプレミアム -
試写会で一度見て今回2度目。
なんとなく覚えていたということは、それだけ良かったという印象が残っていたからだろう。
ロビン・ウィリアムズ、いい役者さんだったのに、何で死んでしまったんかなぁ。残念。 -
TVにて
良い教師とは何かということを考えさせられた. -
とてもいい映画です。映画と同じく、高校生くらいに観てもらいたい映画ですが、いかんせん少し古くなってしまった気もします。
ロビン・ウィリアムズ演じる教師の教えの通り、今を生きる、ということを大事にして欲しいと思います。様々なしがらみの中で人は生きていますが、一度しかない自分の人生を縛り付ける必要はなく、そこから逃げるのも選択肢として、人生を一生懸命力強く生きて欲しいと願わずにはいられません。
詩なんて、私含めて多くの人にはつまらないものですが、それは人が決めた規範に囚われるからで、本来は自由に心のままに言葉を紡ぐものであるというロビン・ウィリアムズの教えが高校生であっても受け入れられていく様は普遍的な教えを表していると思います。
また、氏のコメディアンとしての声帯模写も沢山見ることができますので、亡くなられたことが偲ばれます。