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- / ISBN・EAN: 4527427652965
感想・レビュー・書評
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ヒトの為に良かれと思い・・・ということを思い知らされる映画。
自分にとっての善意とはなんなのか。あまりに無知に裏打ちされた善意はむしろ害悪に近い。
ヴェラだけでなく、全てを善意の登場上人物とし、誰一人「市民」でない人はいない。
人間は限りなくすばらしい・・・・と語りつつ、それでも無知から来る善意は決して、最終的にはヒトの為にはならない・・・ということを語っているようだ。
「法」は見かけの善意をしっかり見つめる番人なのだろう。 -
ずーーーっと横に流れていくような淡々とした映画です。
でもカメラワーク、役者、それぞれ素晴らしくて退屈しません。役者が何も言わなくても空気が変わるのが見える。「この映画は何を言いたいのか」みたいな野暮な事は考える必要はないです。良い作品でした。湿度の高い、しっとりした色合いが良かった。 -
とにかく重い内容でした。
白か黒か、倫理、家族、考えさせられる作品でした。 -
キャッチコピーは「すべてを赦す、それが、愛。」
ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞と主演女優賞を獲得した作品だそうです。
勤勉で、優しく、近所の人の面倒見が良い主人公のヴェラ・ドレイクは人には言えない秘密があった。
無償で望まない妊娠をした女性の堕胎処置を行なっているんですね。
しかしそれが事件となり、家族や社会に明るみになり裁判にかけられる。その時家族は…?
主人公がヴェラ・ドレイクにしか見えない程の演技ですね。嘘くささが全く無い。
お話自体は派手では無いです。ただ、実話が基となっているので重みはあります。
ラストがあれで終わるのは私には納得がいかない。余韻を味わう作品は好きですが…なんか、ね。 -
彼女は「正しい」ことをしただけ。
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これは女優賞とりますわ。
本当に「ヴェラ・ドレイク」でしかなく、演技を感じさせない自然さ。
(それだけによく知らない彼女に対してものすごい苦手意識を持ってしまったが。)
あとブリティッシュイングリッシュが新鮮で聞きほれてしまった。
人身保護法成立の背景と、戦争と、所々うつりこむ階級差をしばし考える。
善とは何か、というテーマはあまり響かなかった。だって無知、思慮のなさは罪だもの。 -
2012/01/02
ラストシーンが何を表すのかわからないけれど、彼女はまた罪を繰り返すような気がした。
助けたのだ、とヴェラは言う。
本当に救われた女性もいるのだろうけれど、自業自得の人だっていたはず。
それを思うと、ずっと泣きっぱなしのヴェラに同情はできなかった。 -
・心優しい人間に宿る顔がある。
・情と理。