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- / ISBN・EAN: 4988142352422
感想・レビュー・書評
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★5は大嘘です。実質★2~3ぐらいなんだけど、やっぱりラストシーンとか特殊メイクだけは★100個だなと・・・。リック・ベイカー師だそうですけどほんと素晴らしいですね。能力を使ったときの、額に血管が浮き上がるのもすごくよくできている。
全体的には面白くないです。超能力もの・・・リアル『X-MEN』みたいな感じです。あとこの年代だといつも思うのが、『童夢』や『AKIRA』直前ってこと。日本映画だと『ねらわれた学園』とか。そういう面、大友先生以前って意味ではこの『フューリー』はかなり健闘してる方なんじゃないでしょうか。特に血の表現。
この前作が、かの超名作『キャリー』で、あれはまずキングのストーリーがすごく良いんじゃないかなあ。この作品は『キャリー』の続編的で共通点も多い。
ひとつは血の描写。もうひとつはまたエイミー・アーヴィング(スピルバーグの元嫁)が出てること。ですが、『キャリー』がオカルトホラー超能力だったのに対して、『フューリー』はいちおうSF寄りの超能力もの。
悪い点は、主人公が2人(エイミー・アーヴィングとカーク・ダグラス)なので、ストーリーラインが2本になるんですがそこがうまく行ってない点。どちらの描き方も中途半端で。ラストは良いんだけども、ラスト直前が最悪なんですよ。わざと笑わせようとしてるのかと思った(と、いうか大爆笑したw)。
もうひとつは、テンポがあんまりよくない。ゆったりしてるから退屈。デパルマ先生は長回しもかなりしますけど、この映画は無駄な時間がけっこう多い・・・。かと思えば、話の導入的に重要なキャラクターの説明が省かれてたりする。そこらへんが上手く行ってないんです。だから全体的にだらーっとつまんないシーンが続いて、超面白いシーンがちょこちょこっとあるだけに感じる。
3段階アップ、自分が観た映画の中ではヒッチコックが一番古いんですが誰が最初にやったのか気になってます。ヒッチコック門下生?のトリュフォー、スピルバーグ、デパルマはみんなやってる。
リアル『X-MEN』と書きましたが、カーク・ダグラスが善玉(プロフェッサーX)、ジョン・カサヴェテスが悪玉(マグニートー)、エイミー・アーヴィングがジーン・グレイと考えてもよさげなプロット。
ウィキペディアによると、カーク・ダグラスもジョン・カサヴェテスもアメリカの元諜報員(CIA?)だったらしいんですが、映画の劇中ではそんな話は一切なく・・・。冒頭、イスラエルから始まるしカーク・ダグラスはユダヤ系なのでモサドかと思いました。中東戦争が終わって間もない頃の世界情勢が反映されてます。詳細をみるコメント0件をすべて表示