この胸いっぱいの愛を [DVD]

監督 : 塩田明彦 
出演 : 伊藤英明  ミムラ  勝地涼  宮藤官九郎  吉行和子 
  • ジェネオン エンタテインメント
3.11
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本棚登録 : 289
感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102242435

感想・レビュー・書評

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  • 泣きました。今まで観た邦画で一番泣いた。原作を中学生のころに読んで、やはり涙が止まらなくなって感動した記憶があったので、覚悟はしてたんだけどここまで泣くとは……。
    まずあらすじが巧妙で素晴らしいなと思います。タイムスリップした4人はすでに死んでいて、過去の未練が解消されたとたんに消える、という切なすぎる設定。発想力に脱帽です。4人それぞれが悲しい過去に向き合って、何かを変えようとする姿が胸を打ちました。結局みんな消えてしまうのに……。主人公が奮闘したお陰で、死んだはずの和美姉ちゃんは生き続けることになったわけですが、それでもヒロは飛行機事故に遭うことになる。そうしたら、新しい世界では、変えたい過去が無くなったわけだから、ヒロは過去にタイムスリップすることなく死ぬのかな?ん?まてよ?……と、妙な時間のねじれのようなものがひっかかって、物語に謎と深みを与えている気がします。
    ヒロの「生きたくても生きられない人もいるんだ」と怒鳴る場面、和美姉ちゃんの「もっと生きたい……」と泣き崩れる場面が特に泣けた。ヤンキー兄ちゃんがお母さんに「そんな奴産むな」とキレる場面も悲しすぎた。
    こんな「ありえない物語」なのに、違和感なく映像化されていてすごい。テンポもよく、最後まで飽きませんでした。
    塩田監督も梶尾さんも、それぞれ他に1作品ずつ触れたことがあって、どれも素晴らしかった。気になるお二人です。ミムラさん、綺麗だった。子役のヒロも名演技。

  • 前半はいいが、後半が雑だしブレてる。今会いみたいに一点で押したほうが良かったかも。

  • テーマソングがいい 柴咲コウがうたっていた。
    声が いいなぁ。

    乗り合わせた人は・・・
    数学者で影の薄いひと・・・臼井光男(宮藤官九郎)
    宮藤官九郎は 雰囲気が わかいなぁ。

    布川輝良(勝地涼)・・・・
    なぜ生まれたのか?と言う経緯を知る。

    映画の仕掛けとして タイムスリップ・・・
    が つかわれる・・・。

    ミムラ の雰囲気が いい・・・
    さりげなく美しく 美人薄命。
    この感じ 好みである。

    伊藤英明の おせっかい・・・が。
    それで 過去が変わってしまう。

  • なんか長く感じた。
    主となる和美姉ちゃんとヒロの話より、
    ヤンキーとか薄井さんとかのサブの話のほうがよっぽど泣けた。
    和美姉ちゃんは違う人と結婚してもっと幸せになって欲しかったなぁ。最後があまりに寂しい。

    でも見終わって、今ある風景や生活や周りの人々に優しくしようと思えた。

  • ある意味「黄泉がえり」と対極にある作品。
    伝えたいことが読み取りやすかった。
    そして意外にも泣く。

    「生きたくても生きれないやつはいる」のにでもやっぱり「どうして自分が生きなければならないのか」
    あなたは「それでも生きろ」と言うでしょう。

    っていうのがすごくすごく印象に残った。

    この映画は先にサントラ(千住さん)を聴いてました。
    バイオリンの音がきれいです。

    個人的に勝地くんがお気に入りです。

  • なんだか、直球で捻りのないタイトル、という印象で、実際あまり期待していなかった。
    けれど、見てみると、このタイトルはこの映画にぴったりの素敵なタイトルだ、と思った。
    直感で、なんていうようにしか思えなかった自分を恥ずかしく思う。
    難しいテーマだし、どうなっていくのかな、とワクワクした。
    内容も予想以上だった。
    果てしなく流れていく時間の中、私が生きている時間なんてほんの僅かな瞬間なんだろうな、と思うと、目に写る全てのものが儚い、というか、怖くもなるけれど、意味を無理に付けるのではなくて、大切なものを何か一つでも見つけることの方が私には意味のあることのような気がした。
    良い映画だったけど、海が苦手だからか、全体的な映像があまり好きではなかった。
    あのチンピラ君が、母親に自分が生まれるときのことを話す場面、あの告白は無い、と思う。
    あんなことを知ったら、尚更怖いと思うし、あの母親にとっての救いがなくなってしまう。
    でも、様々な命について考えさせられる、しっかりとした、良い映画だった。

  • クドカンのエピソードはよかったなあ。
    疑ってかかるタイプの人間ではないので、ちょっとまじかよ・・・と思いながら途中からみてました。でもあんまり納得できず。
    ラストがまあまあだったので★ひとつプラスして。

    (2005年 塩田明彦監督)

  • 解説:

    伊藤英明とミムラ共演の切ないラブストーリー。

    梶尾真治の原作「クロノス・ジョウンターの伝説」を、『黄泉がえり』の塩田明彦が映画化。過去にタイムスリップしたことで、人生で大切な何かを見つけていく物語。

    映画全編を盛り上げるクラシック音楽が印象的な作品で、クライマックスには各界から注目される金聖響がオーケストラを指揮している。

    鈴谷(伊藤英明)は故郷の北九州・門司に帰るために飛行機に乗っていた。

    ところが到着してみると、20年前にタイムスリップしてしまい、10歳の自分とかつてあこがれていたた女性(ミムラ)に出会う。

  • ラストは泣いた。
    不思議な話だったけど、とりあえず切ない。

  • 人にはなかなか忘れられない後悔があるけど、それをストレートにだしている作品だね。

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著者プロフィール

1961年生まれ。立教大学在学中より自主制作映画を作り始める。83年、黒沢清監督『神田川淫乱戦争』に助監督として参加。同年『ファララ』がぴあフィルムフェスティバルに入選する。その後、大和屋竺のもとで脚本を学ぶ。99年、初の長編映画『月光の囁き』がロカルノ国際映画祭に出品、同年第24回報知映画賞新人賞を受賞、同年『どこまでもいこう』『月光の囁き』で日本映画監督協会新人賞、2000年第9回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞。01年『害虫』でナント三大陸映画祭審査員特別賞および主演女優賞(宮﨑あおい)。04年『黄泉がえり』で第27回日本アカデミー賞優秀監督賞・優秀脚本賞。05年『カナリア』でレインダンス映画祭グランプリを受賞。主な作品に『どろろ』『抱きしめたい -真実の物語-』『風に濡れた女』(ロカルノ国際映画祭若手審査員賞)などがある。

「2019年 『映画「さよならくちびる」公式ブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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