明日の記憶 [DVD]

アーティスト : 渡辺謙 
  • 東映
3.76
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感想 : 147
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988101126323

感想・レビュー・書評

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  • 小説を読んで、無性に映画も見てみたくなってすぐ見ました(^-^;

    原作よりも映画の方が泣けました。
    映画も原作に負けず劣らず良かったです。
    役者さんの力もあるんだろうね。

    原作の中に出てくる陶芸教室の先生が
    ノリさんってのに笑いました。そうきたかー!

    自分も最近、物忘れが激しいから他人事じゃないなと。
    祖父が認知症で身近にも見てきたから
    家族の大変さもわかるし、たくさんの人が見て
    家族で考えて欲しい作品です!!

  • 日本は介護するこては家族で、特に女性がするイメージが強い。今は施設や介護福祉士のプロがいるので頼るのも大切。
    失っていく自分、周囲は目にみえないものは考えないからイライラしてしまう。

    人生は山登りみたい。登ったらあとは下るだけ…どう最後まで生ききるか。今まで登った色々な思いでがたくさんある方と、人にあわせて自分がない方ではきっと最期は違うのかな。
    最期は眠っている時間が長くなるから思い出をみることになるよ。今からでも遅くないならたくさんの感動や、喜びを仕入れていこうかな〜

    ぜひ〜

  • 世界が歪んでいく感覚と、
    記憶が歪んでいく感覚と、
    その恐怖が、
    淡々と描かれていて、
    むしろ痛みが強くなる。

    おそらく、
    本当の進行過程とは異なるのだろうが、
    静かな絶望を表現することには、
    とても成功している作品であろう。

    音と、色と、構成が、
    邦画の良さ全開。

  • 初めて観たのはお正月かなんかの夜にやってたTVのロードショーだった気がする。
    実はわたしは渡辺謙さんが大好きなので、まずは謙さんというだけで観た気がする。
    それからTVでやってるたびに観たから3回くらいは観たかな。

    働き盛りの男の人が若年性アルツハイマー病になるという話。
    重い、非常に重いテーマ。
    でも全体にとてもさらっとしている。
    渡辺謙さんはさすがの演技だけど、妻役の樋口可南子さんがとても素晴らしい。
    今やソフトバンクのCMのお母さんが定着しているけれど、わたしがはっきり樋口可南子さんを認識したのはこの映画。
    初めてアルツハイマー病を自覚して錯乱した主人公が、主治医の先生(及川光博さん)に八つ当たりをしたときの、「僕の父もアルツハイマー病なんです!」と先生が自身の話をするシーンとか好き。
    ラストは静かな涙が…。絶望なのか希望なのか…。

    残念なのは陶芸教室の最低な先生が木梨憲武さんなこと…。
    なんでノリさん!?大好きなのに…。

  • ネタバレしてしまいますが、
    「ハッピーエンディング」がとっても胸にせまりました。

    記憶をどんどん失ってゆく謙さん、
    仕事を失い、日々の動作もおぼつかなくなってゆくことへの
    怖さ、苛立ち、辛さ、
    そして、奥さんを愛するゆえのいろんな「想い」が
    美しく、優しく、繊細に綴られてゆきます。

    ひとつの暴力をきっかけに、
    遠方にある施設を尋ねてゆく主人公。
    そのそばにあるのでしょうか、山のなかに迷い込んでゆきます。
    つり橋の下にみえる、遥かにしたを流れる川・・・
    なにかを思いつめる主人公 

    白い服の若い女性が、先を走り、彼を導きます。
    そして、陶芸の工房跡のようなところに導いてゆくのです。
    彼女はもう現れなくなりました。

    そこで、老人に出会います。
    おそらく、その工房の持ち主なのでしょう。
    捨てられたようにおかれていたものに
    なにかを丁寧につくりはじめた主人公に
    猛烈に怒りをぶつけます。

    無礼を謝って、作品を差し出す主人公に
    老人は、彼にこころを許してくれます。
    老人にとって、作品は「そのひと」なのでしょうか。

    夜になり、ふたりは火を囲んで、
    飲んで歌います。

    認知症だ、施設に入れといわれるが、
    「わしは、わしの思うようにやる!
      だれにもとやかくいわれんわい!」

    自由な老人と、自由なときをすごしたようです。

       うちのお兄ちゃんは、ふたりが飲んでるあいだ、
       「心配してるやろうなぁ」って呟いていました。

    彼が目を覚ますと、もう老人はいませんでした。
    が、囲んだ火の残り火のなかに
    ゆうべ自分がつくった「おゆのみ」をみつけ、
    大切に懐に。

    そして、山を降りて帰ろうとする帰路で、
    彼は、捜しにきた妻に出会います。
    ・・・が、彼は、もう妻を覚えていませんでした。

    「はじめまして」という彼と
    涙を流しながらも、やがてまた優しい表情に、
    並んで歩いてゆこうとする妻に、愛を想いました。

    ただ、彼は「記憶」があるゆえに、妻を愛するからこそ、
    ずっとずっと辛くて苦しかったのかもしれない・・・・

    あのとき、記憶と引き換えに彼が死を選んでいたら、
    彼女は、あんな辛い思いをせずにすんだのかもしれない。

    でも、彼は、あの老人とのひとときで、
    「妻への想い」や、いろんな辛さからは解放されたのかなぁ、
    「記憶」と引き換えに、自分のなかのなにかが
    いろんな葛藤と戦う彼を「解放」し、
    「記憶」よりも「生」を選んだのかもしれない。

    また、そんな彼に、優しく愛しくほほえんだ妻の姿に、
    愛を想いました。
    彼女は、きっと「記憶」よりも「彼の生」を
    しあわせに想ってくれるひとだと。

    ラストシーンは、
    妻の名前がひらがなで綴られたゆのみでした。


    老人は本当にいたひとなのかが、いまも謎なのですが、
    お兄ちゃんもパパも私も(おねえちゃんは怖くてみていません)
    実際にいたひとだったら、どんなにかいいなぁ
    って思っています。

    お兄ちゃんは「今日はすごくいろいろ反省した・・」
    と眠り、
    今朝は、またいつも通りの朝を迎えて、
    ケンカしながらでかけてゆきました。

    こころで、大切な味になるように発酵するまで、
    またいろんな「記憶」や「経験」と出会うのだと思います。
    糧になるまで、辛い気持ちとも出会うのでしょうが、
    「それこそが宝になる必要なものだった!」
    ことだからこそ、ぶつかる経験もあります。
    がんばれ、若者たち!

  • なんか分からんくらい泣いた。
    そんな記憶がある。

  • 2007年07月05日 16:27
    見ていて怖くなる反面、温かくもなる映画。

    一番、印象に残ったのは、

    前半部分の「都会や会社」の病気初期段階。

    後半部分の「自然」

    それの対比といいますか。



    渡辺謙氏の演技力も素晴らしい。

    日本アカデミー賞の何かをとったかと思うのですが、

    取るべくして取った映画とも思います。



    また、脇役の大滝秀治氏が、いい味を出しています……。

  • 良い。
    渡辺謙、樋口可南子流石。名演。
    50歳でアルツハイマーを宣告されたら辛いだろう。想像出来ない。
    今時、こんな献身的な妻はなかなかいないだろう。ここ数年で社会は変わりつつある。妻だからといって自己犠牲しなくていいよと。

  • J:COM視聴
    深夜放送していて冒頭見逃したが見入ってしまい、最後30分ほど録画視聴。

    辛かった。

    働き盛りで若年性アルツハイマーと診断されパニックに陥る中、「治すことは出来ないが、出来ることはある。僕は今出来ることをしたい」と言う若い医師の切実な言葉。

    徐々に進行し、当たり前のことが出来なくなることへの不安と焦り。

    出来ることを続ける中、信頼していた人からの裏切り。

    支えて続けてくれた妻との口論、そして無意識下の暴行、後悔。

    身の処し方を自ら決めようとするが、とうとう妻のことも認識出来なくなってしまう。

    体は健康というのが、この病の残酷なところだ。
    営業マンだった頃の姿がオーバーラップし、やり切れなかった。

    誰もが罹る可能性がある病。
    他人事ではない。
    過剰に恐れるのは良くないが、「今出来ることをする」ことを忘れないようにしたい。

  • テレビで『明日の記憶』を観てます。

    うーーーーーーーーーん、、、 (ーー;)
    最近、物忘れがひどくなったというか、記憶力が低下しているという自覚があるので、他人事とは感じられず、ついつい見入ってしまいましたね。

    -----story-------------
    広告代理店に勤める49歳の"佐伯雅行"。
    仕事も充実し、一人娘の結婚も控え、公私ともに忙しくも幸せな日々を送っていた。
    ところが最近になって急に物忘れが激しくなり、不安になって病院を訪れた"佐伯"は、そこで衝撃の事実を告げられる。
    医者が下した診断は『若年性アルツハイマー』というものだった。
    やり場のない怒りと不安に苛まれる"佐伯"。
    だが、そんな夫を妻の"枝実子"は静かに受け止め、2人で一緒に病と闘い続けようと覚悟を決めるのだった。
    -----------------------

    アルツハイマーに関する正しい知識を持ち合わせているわけではないですが、私の世代だと誰しもが発病する可能性もあるし、治療する術がないのは事実。

    自分が自分でなくなる… 告知されても、受け入れることはできないだろうなぁ。
    ホント、自分が発病したらどうなっちゃうんだろう。
    真面目に考えてしまいました。

    -----------------------------------------------------------
    監督: 堤幸彦
    製作: 坂上順
        川村龍夫
    プロデューサー: 野村敏哉
              中沢晋
    エグゼクティブプロデューサー: 渡辺謙
    企画: 中曽根千治
    原作: 荻原浩 『明日の記憶』(光文社刊)
    脚本: 砂本量
    三浦有為子
    撮影: 唐沢悟
    美術: 及川一
    編集: 伊藤伸行
    音楽: 大島ミチル
    照明: 木村匡博
    録音: 田中靖志
    監督補: 丸毛典子
    出演:
     渡辺謙 佐伯雅行
     樋口可南子 佐伯枝実子
     坂口憲二 伊東直也
     吹石一恵 佐伯梨恵
     水川あさみ 生野啓子
     袴田吉彦
     市川勇
     松村邦洋
     MCU
     遠藤憲一
     木野花
     木梨憲武 木崎茂之(特別出演)
     及川光博 吉田武宏
     渡辺えり子 浜野喜美子
     香川照之 河村篤志
     大滝秀治 菅原卯三郎
     田辺誠一

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