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- / ISBN・EAN: 4988105049581
感想・レビュー・書評
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前半は、兵隊コメディ。
後半は、ほぼ寅さん。
コメディがこの時代は通じるのか。
当時の日本の暮らしが
リアリティあるかな?
あとはちょっとウソ臭い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
素晴らしい作品だった。
一人の男の人生を、渥美清さん主演でちょっとだけ哀しくも楽しく描いている。
前半(時間的にはもっとあったかも?)では太平洋戦争時点の軍隊生活を描きながらも、現代のサラリーマンの世界にも通ずる様々な厳しい人間模様を表現しているのが、ただただ驚き。
そこを渥美清さんの愛嬌ある演技がサラッとコメディに仕立てているので、二重に驚きだった。
軍隊から除隊したあとの生活の描写も良かったね。
僕は寅さんシリーズをまともに観たことがなかったけど、この作品を観て、観たいと思ったね。 -
渥美清のもつ キャラクターが 活かされている。
漢字が書けない山田庄助/渥美清が 軍に入隊。
貧しい生活だったので、軍隊生活が、天国のようになじむ。
渥美清の兵隊から 敗戦後の歴史。
兵隊の時に 天皇を間近に見る。
それから、山田には天皇は親しみのある人になった。
それで、天皇陛下に手紙を書こうと思うのだ。
まったく、不敬罪なのだ。
時間がたって、なんと 渥美清が
中村メイコと結婚することになった。
その時の渥美清の 満顔の笑顔がすばらしい。
見ていて 楽しくなる。よかったなぁ と思ったが、
結末は。
「拝啓天皇陛下様 陛下よあなたの最後のひとりの赤子が
この夜戦死をいたしました」
すごい ブラックユーモア。 -
ラストがただただ悲しい。
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重いテーマかと思っていた予想を裏切って、コメディータッチで笑わせてくれる、そして観賞後に考えさせる作品です。
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みんな若いなー。
渥美清と藤山寛美の掛け合いが最高です。 -
戦争を題材にした作品はごまんとありますが、本作のような主人公はかなり珍しいんじゃないでしょうか。
なんてったって食いっぱぐれのない軍隊を天国のように思っていて、戦争を終わらせないで欲しいと、天皇陛下に手紙を書こうとするような男ですから。
そんな渥美清演じる主人公のズレた価値観と純朴さが面白いです。
しかしラストの出来事によって、その純朴さが「滑稽」から「切ない」に変化してしまいます。
渥美清と長門裕之がとってもいいコンビでした。
(1963年 日本) -
学も身寄りもない純朴な男、ヤマショウが昭和6年に軍隊に入隊。三度の飯が食える軍隊に満足していた彼は演習で見た実物の天皇陛下に親しみと尊敬を持つようになる。
昭和6年から25年までのヤマショウとその親友を追っていくストーリー。軍隊生活にすっかり適応し天皇を心の底から愛する男の軍隊生活をコミカルに描いていくが、それは逆にいうと軍隊じゃない生活に適応できないことでもある。自分だけ再び軍隊に行きたいと天皇に直訴の手紙を出そうとするのだからすごい。自ら当時の戦争色に染まりきる男は滑稽でどこか痛々しい。
終戦後はなかなか幸せになれない。いい人なんだけど何か社会に適応しきれない。色々面倒くさいんだけどなんか放っておけない変なやつ。ここから寅さんが生まれたんだなぁと思う。
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日本の人情ものって良いなあ。
喜劇の裏切らない感じ。
おもしろくてお腹かかえて笑っていたのに
気が付くと泣いている。
ラッパの音頭と底抜けの明るさ。
最後のシーンが印象的。
「赤子」
他にも昭和の映画を観たくなった。 -
[1963年日本映画、TV録画鑑賞]
山田洋次監督が選んだ日本の名作100本〜喜劇編〜