白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々- [DVD]

監督 : マルク・ローテムント 
出演 : ユリア・イェンチ  アレクサンダー・ヘルト  ファビアン・ヒンリヒス  ヨハンナ・ガストドロフ  アンドレ・ヘンニック 
  • TCエンタテインメント
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4947864910549

感想・レビュー・書評

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  • 実話。映画として派手さはないが、強さがある。ゲシュタポの厳しすぎる言論統制下にあって、暴力ではなく言葉によってナチズムの蛮行に抗おうとした白バラ。本作の作品作りとしても、その平和的アプローチの中の強さみたいなものを感じ、ゾフィーらが貫いた正義へのリスペクトを感じる。
    拘束されてから処刑されるまでのスピード感に驚いた。
    裁判官は、思想が骨の髄までこびりついたようなどうしようもない感じであったが、尋問官を含めそれ以外の政府側の人間には、主義主張がもう少し人間的な部分に根ざしていて多少のゆらぎのようなものを感じたのは私だけだろうか。
    とはいえその悪虐極まりない史上稀に見る蛮行には1ミリも許容できるものはないが。

  • 第二次大戦下のドイツで、反ナチスのビラを撒いて逮捕され、僅か5日後に処刑されたレジスタンス「白バラ」の女性にスポットを当てた作品。
    いわゆる娯楽作品ではないという事を考慮しても、個人的には退屈であり、率直なところ眠気と戦いながら最後まで鑑賞した。
    2時間の多くを、取り調べを行った尋問官との問答に割いた骨太な映画であり、俳優たちの熱演は光るものの、どうにものめりこめなかった。

  • 学生たちの反ナチ活動があったのですね。取り乱さず毅然としたヒロインの態度に感銘しました。変な話ですが、裁判官を除き、取調官や拘置所の所員の暴力的でない応接にも驚きました。日本だと憲兵か特高のマターでしょうが、取調べは凄惨な暴行を伴いそうですね。裁判なんかしたのでしょうか?その前に殺されそうです。残念ながら、日本の人権思想は未だ借り物のような気がしました。

  • 2年前に録画してたのをいまさら鑑賞。
    ナチス側の人間の心のかすかな機微も伝わってきて無駄にセリフで補完しない感じが◎。

    地味だし興行的にはヒットしなさそうな作品ではあるが良作。

  • 善良なる、勇気ある若者たちの物語。

    それはそれですばらしいのだが、善の物語より、悪の解明の方に心惹かれる、ということに気づいた。

    なぜ、ナチスが生まれたのか、なぜヒトラーみたいな人が力を持ち得たのか、今後あんな不幸が再来する可能性があるのか、そんな時我々はどうすべきなのか。

  • 必見

  • 「映画天国」にて。これはすごい映画だ。反戦運動といっても、ナチスの体制下では文字通りの命がけ。ナチスの幹部らが並ぶ法廷の場で、「国民を犬死させるな」「次に法廷に立つのはお前だ」と叫ぶ兄と妹の姿には深く感銘を受けました。なんたる勇気! そして、即日死刑(しかもギロチン)になるという残酷な結末。ドイツで彼女たちが英雄にされているのも当然です。これは反戦映画の極北。一見どころか百見に値する作品です。

  • 反ナチのドイツ人による白バラ抵抗運動があったということもこの映画を観てはじめて知った。
    この主人公であるゾフィー(ユリア・イェンチ)の処刑されるまでの物語というのはタイトルからあかるわけで。
    実話だしもうそれは揺るぎない事実なわけで。
    でも、でも、ゾフィーが大学で兄のハンス・ショルとビラを置きまくっている時も、人が来ないかビクビクしたし、ビラを置くだけに留めておけばいいのになんでばら撒く?
    モーア尋問官との調書の時もあれだけ嘘を上手くつき通してもう少しで釈放って時に兄の自白を聞き、証拠の品々(切手、下書きの原稿)観念して自分の信念を明白にし、尋問官にたてつく。
    あー尋問官は兄の手伝いをしただけといえば、死刑にはならないって譲歩しているのに、それにのっかって欲しかった。
    裁判シーンもまるで判決は最初から決まっているかのような高慢なナチの判事。弁護士はなにひとつ弁護しないし。
    判決がでた翌日にギロチンでの処刑。
    高潔といえば高潔。聡明な美しさと赤いカーディガンが印象的なゾフィー。
    命をかけても守り通した信念。でも、高潔じゃなくていいから嘘をついてナチ親交家に一旦みせかけてでも生きていて欲しかった。

    Sophei Scholl 2005年 120分 独 地上派 字幕 
    監督 : マルク・ローテムント
    出演 : ユリア・イェンチ アレクサンダー・ヘルト ファビアン・ヒンリヒス ヨハンナ・ガストドロフ アンドレ・ヘンニック

    ヒトラー政権に立ち向かった二十一歳の女性ゾフィーの勇気に
    世界中の観客がすすり泣いた感動の実話

  • 良心と法。自由、正義、闘い。

  • あらゆる差別、偏見、抑圧に抵抗するためには学問を追求するしかない。
    彼女らの行動はキャッチャーインザライにでてくるような若さゆえの高潔な死にも見える。でも生きながらえて堅実に変えていこうとしても、その間に敵に飲み込まれるリスクもある。

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