Space Race 宇宙へ ~冷戦と二人の天才~ [DVD]

出演 : スティーブ・ニコルソン  リチャード・ディレイン 
  • NHKエンタープライズ
4.13
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988066152351

感想・レビュー・書評

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  • 「SPACE RACE 宇宙へ 〜冷戦と二人の天才〜 1」
    wiki http://goo.gl/8KhS0

    映画じゃなくてBBC制作のドラマだった。でも金かかってるなー。さすが。

    第二次世界大戦、V2ロケットの開発から物語はスタート。そうか、宇宙開発史は戦争から始まったんだな、と改めて気づかされた。

    戦争が終わっても冷戦の時代となり、思うようにロケット開発ができないもどかしさ。このあたりは今でもそうかもしれないが、なにごとも自分たちの想いだけでは事が進まない、とくに政治や軍部とのかけ引きも重要というところはスリリング。

    途中でインサートされるロケットなどの映像がたまらない。が、当時の記録映像なのか、新しく撮って古く見せているのかわからない箇所も多数。
    オネアミスが観たくなるなー!

    なんでこんなに惹かれるんだろうか。そこにはロマンがあるから。そして今の時代にはない、開発者たちのドラマがあるから? 今だってモノづくりにはそれぞれのドラマがあるんだろうけど、有人宇宙ロケットにしろ、アップルのコンピューターにしろ、それまでにない革新的なものを作り出す、というところに惹かれるのかな。

    気になる人物として、コロリョフを告発して強制収容所送りとした人物(名前忘れた)。その後も打ち上げ失敗を軍の高官に詰問された際に。電気系統のミスは誰それの責任かと……」と名指したり、コロリョフのアイディアである4基のクラスターロケットエンジンが失敗すると「だから無理だと言ったんだ」と言ってみたりと、とにかくひどい奴、として描かれている。ほんとうにそういう人物だったのだろうか。この人の遺族がこのドラマを見たらどういう気持ちがするかな、などと思ってしまった。

    DVD-1では、スプートニク1号、2号(ライカ犬は打ち上げ後5時間で死んだらしい)、アメリカのエクスプローラーといった人工衛星の打ち上げ成功まで。こりゃ続きが気になる。

    そうだ、新書を買ったんだと「月をめざした二人の天才」を引っ張り出す。目次を見ると、ジェミニ計画、アポロ計画、ライトスタッフ、ジム・グレン、などなどが並んでいる。そうか、このあといよいよ有人ロケット開発から月面着陸へと繋がっていくんだな。これはたまらん。

    あ、今気がついたが、この手の物語に惹かれる要因として漫画「アストロノーツ」の影響がけっこう大きいのかも。あれはあれでロマンだもんな。

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    いよいよ有人宇宙飛行のくだりへ。やっぱりこれだよなー。これまでに観たり読んだりした断片的なシーンも出てきたりして楽しめる。なんといってもロケット打ち上げの映像!これは当時の記録フィルムだろう。

    月面着陸でV2から25年(?)、子どもの頃からの夢を果たしたフォン・ブラウン、それに対して常にアメリカをリードしながらも夢半ばで潰えたコロリョフ。両者の対照的な人生が印象的。でも最後の最後はコロリョフの功績であるR-7とソユーズを称えるコメントで幕を閉じる演出もいい。

    軽く酔っていたこともあるが、やはり途中で涙が出てきてしまった。

    素晴らしい作品だった。

  • 米ソの宇宙開発競争(スペース・レース)を、元ドイツ第三帝国の科学者であったアメリカのフォン・ブラウンと、ソ連の科学者コロリョフの二人の天才科学者の目を通して描かれた、イギリスBBC制作のドキュメンタリードラマ(2006/03/18日 - 2006/03/26放映)。

  • ヴェルナー・フォン・ブラウンとセルゲイ・コロリョフ、二人の男がアメリカとソ連の両国の政治的覇権争いに巻き込まれながら、30年以上もの月日を『月へ行くこと』に費やす。WW2のロケット兵器から初の衛星・ソ連のスプートニク、初の有人飛行・ソ連のユーリ・ガガーリン。そして月面着陸……。宇宙開発に詳しくはないですが、質の高いドキュメントです。スプートニク・ショックに感動してロケットを作る『遠い空の向こうに』。近未来の宇宙生活と木星往還船を描いた『プラネテス』などを観た後に観ると流れを理解できて非常におもしろいです。

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