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- / ISBN・EAN: 4933364210227
感想・レビュー・書評
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医学関係の賞を受賞して講演旅行に行くために列車に乗り合わせた神経外科医のチェンバレン博士(リチャード・ハリス)が無双の大活躍!
受賞したということは研究医か?研究医は現実の臨床が今一つではないかという刷り込みがあるのですが、チェンバレン博士は臨床医としても有能で、適切に仕切っていきます。
それどころか医学以外のことでも、指揮を執る軍人達と交渉したり、ナバロのハイジャックを鎮圧したり、反乱を指揮したり、プロの軍人と銃撃戦を展開したり、列車を切り離したり、果ては列車から振り落とされても無事など、スーパーマンです。
実際に自分がこの列車に乗り合わせていたらどう行動するか。間違いなく主要人物にはなれなくて脇役のはずなんですが。
そして物語はめでたしめでたしでは終わっていません。
実はこの後が重要なんです。
この後について皆さん考えてみて下さい、という考えさせる物語です。
エレナ医師(イングリッド・チューリン)やマッケンジー大佐(バート・ランカスター)に尾行が付いているというラストのセリフや、この映画の製作意図などを考慮すると、あまり楽観視できないと思います。
この映画を現実にあったドキュメンタリーだと考えると、現実にはそんなことは知れ渡っていない、だからこれは歴史から抹殺されたドキュメントだ、と読み取ることができます。
現実に世の中には、このように一般の人々に知られていない秘密が沢山あるのですはないでしょうか。
例えばかつて日本の公害病でも同じことが行われましたが、勇気ある人々の努力で明らかになりました。
日本の戦争中に起こった事件でも、安倍政権や歴史修正主義者と言われる人々がなかったことにしようとしています。
そして原発事故でも同じようなことが行われているかもしれないのです。
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20171225/p1詳細をみるコメント0件をすべて表示