空にとける虹と君の声

アーティスト : 新谷良子 

• ランティス (2006年11月14日発売)

感想・レビュー・書評

[あさくらさんの感想 · 2023年11月5日]

りょーこ姫の3rdアルバムです。前作のアルバムから約1年半経ってのリリースだったので、もぅ、待ちに待ったアルバムでドキドキでした。ジャケ写とかもそうなんだけど、今回のアルバムは今までと一味違うと言うか、今までの姫のアルバムとかとカラーがガラリと違うと思います。でも、その中に今までの姫らしさもちゃんと残ってはいるけど。

ブックレットとか歌声を聴いて、今回すごく思ったコトは、姫の成長です。ブックレットの写真、今までは「ひたすらかわいい」ってカンジだったんだけど、今回はその中に「キレイさ」もあって。ホント、キレーかわいいの。ドキドキしちゃった。ビー玉を空に掲げてる写真が結構好き。歌声も深みを増して、上手くなってるーってすごく思った。
ジャケ写とか、帯コピーとか。今回のアルバムを全て集約してると思います。青空なのに切ない。そんなカンジ。ブックレットの中にある姫撮影の空写真もすごいピッタリ。姫は写真撮るの上手いですよね～。構図が上手いです。

そんなこんなで。相変わらず初聴きでは号泣で。もぅ、姫のアルバム聴く時は恒例なので、いいのです。心のまま、思いっきり泣くのです。あまりの嬉しさと涙で、ブックレットめくる手が震えるってもんです！！


【1．Precious Places】
前奏から、なんだか涙が出てきたです。曲のメッセージと、アルバムをやっと聴けるって思いがいっぱいになって。今回のアルバムは前作と違って、まこっちゃん作の曲が多いですね～。この曲もそう。あと、なおやん先生も参加してくれてるのが嬉しかったり。
曲間に科白が入ってるんだけど、音の加工？の仕方とか、ブックレットの文字表記とか、結構ツボでした。「痛いほどわかってるけど」のトコの言い方がすごい好きで、すごい泣けました。やっぱり私は、姫のお芝居、結構好きみたい。「答えがひとつじゃないことも　痛いほどわかってるけど」のトコの科白詞が好き。


【2．ラバーソウル】
KENTAさんとりょーこ姫の作詞の曲。
姫の恋歌に出てくる女の子は、強気なんだけど、なんかかわいいってカンジの女の子が多いですよね。素直にかわいくできない！みたいな。でも、そんなトコがめちゃめちゃかわいく映ったり。「カワイクナイ・・・(>_<)」って歌ってるんだけど、全然かわいいから！！合いの手？の「いぇい　いぇい」もかわいすぎ。「このまま朝までつながったまんまで　おんなじ夢見てられたらいいな・・・☆」のトコの歌詞が好き。ココロはめちゃめちゃ乙女な女の子のカンジがすごいかわいいです。


【4．ひまわり】
“ひまわり”って聴くと、夏のイメージがするんだけど、この曲はすごく秋の歌になってると思います。夏の終わりの物悲しさとか、秋の夕暮れのも物悲しさとか、そんなイメージがした曲です。でも、悲しいだけじゃなく、その中に強さも伝わってくる・・・。姫のバラードはそういう曲、多いですよね。


【5． STEREOLOVE】
「アニぱら音楽館」で姫がゲスト出演されてた時に初聴きした曲。その時の姫の動きがめちゃかわいかったのです。その時は、セッションという形で他のコと一緒に歌っていたので、姫の声オンリーでは初。もぅ、毎回毎回ラップの難度が増していってる気がします。今回もすごく早口です。でもこの姫のラップがめっちゃかわいいんだよー。「そー　1・2」って、カウントしてるトコの歌い方がめちゃかわいいの。ラップ→サビの流れが好きです。


【6．Trickstar’s next Trick】
今回のアルバムで1番楽しみだった曲です。以前リリースしたマキシ「恋の構造」のC/W曲「トリックスター」の続編な曲で、「トリックスター」好きだった私にはワクワクだったのです。「STEREOLOVE」からの繋がりがすごい好き。カッコいい。そして、「トリックスター」の前奏でもあった、手拍子（？）。アレきた時は、うをー！！（ノ≧Д≦）ノ　と悶えました。カッコいい！カッコよすぎ！！1stライヴでの1曲目でもあったから、余計この前奏聴くと、うをー！！（ノ≧Д≦）ノ　となります。
歌詞がすごいかわいい。そして歌い方もかわいい。でも曲調はカッコいいの。続編というコトで、「ラウンド3スタート」から始まってるのがめちゃツボだったり。歌詞は前作のコトも踏まえつつ、ちゅーりっぷ王国の姫さまも含みつつみたいなカンジで、ファンにとってはすごくテンション上がっちゃう曲なのではないかと。「百発百中」とか「ズドーン」とかの歌い方がめちゃツボでした。この曲を1言で言うなら、「彼女の逆襲」？


【7．ギミーシェルター】
「STEREOLOVE」→「Trickstar’s next Trick」→「ギミーシェルター」となる、このアルバムの流れがすごく好き。3曲共も好きだー。今回のアルバムの（新曲の）中で1番バンビポップしてる曲だと思います。なので今までの姫らしさが1番出てる曲かなぁ・・・と。
この歌の女の子は結構痛いカンジがする。色々頑張ってるんだけど、全部空回ってます、みたいな。それが可哀想というか、切ないというか。でも姫が歌うとかわいい女の子になるから不思議です。サビのトコは歌詞も歌い方もすごい好き。「ひとりじゃヤだ　ふたりがイイ」とか「食べられたい？　食べちゃいたい！　ノロケたいの！　イイでしょ！！」とか、ホントかわいいーのッ。「たしかめたい！　だけどこわい・・・。　ごまかしてる毎日　言いたいコト言えないもどかしさ　抱えてる」「切ないほどあがいて」のトコの歌詞がすごく好き。胸にキました。


【8．another day】
すごく好きな曲です。聴いてるとなんか、慰められてるカンジがして、泣いちゃった曲です。曲調もすごく好き。胸にジーンとくるというか、胸がぎゅーってして気持ちがいっぱいになりました。「へこむフリするくらいなら　歩いてみようよ　気づいて欲しいだけなんだって　分かるから」って、ホントそうだなぁ・・・って思った。でも、そんなコトしても気づいてもらえなくって、余計へこんじゃうんだよね・・・。「ありのままの君でいいから」って、誰かに言ってもらえるコトは、すごく幸せなコトだよね。「自分」のままでいいんだ！って、すごく思えた曲でした。自分でも何かできるかな・・・って。この曲の姫の歌声がすごく好き。ホントに力をもらえる！！誰かに「自分」のままを受け入れてもらえる人間でありたいです！


【9．Pink Bambi Ragtime（instrumental）】
「CANDY☆」の前奏部分をアレンジしたカンジの曲です。入ってる姫の声がかわいい。そして曲調もかわいい。ソングアルバムにインストが入ってると、結構損した気分になっちゃうんだけど、姫のアルバムのインストに関してはそれが一切ないんだよねぇ。かわいいし、姫の声が入ってるし。インストというより、ちゃんと歌になってると思う。「CANDY FOR YOU」って、言い方がめちゃかわいいーッ。


【11．空にとける虹と君の声】
この曲も初聴きは「アニぱら音楽館」で、でした。その時、姫の歌いっぷりに号泣したのですが、今回は1回聴いてるし、大丈夫だろうと思ってたら、やっぱり泣きました。もぅ、聴くと胸がぎゅーっとなる。姫の想いがすごい詰まってる気がして、もぅ、ダメです。歌詞がもぅ、すごく好き。日記とかインタビューとかで、いつも姫が言ってるコトだったり、目指してるモノだったり、葛藤してるコトだったりがすごく表れてると思うと・・・。曲も凄く壮大なカンジでカッコいい。転調するトコなんてすごい好きです。すごく胸に響くのです。「覚めない夢の続きを　いつまでもみていたいから　心が涙で濡れてしまわないように　笑顔をからさないように」って、ホント、その想いを守ってあげたいです。


―――今回のアルバムは、ホントにすごく力をもらえたアルバムでした。「頑張りたい」ってすごく思えた。それも、がむしゃらにではなく、無理なく自分のペースで、自分のなりたい「自分」になれるように頑張りたいなぁ・・・って、肩の力を抜いたカンジの？それでもいいんだってすごく思えた。コレが姫がいつも言ってる「マイベストペースで」ってコトなのかな。

なんか今まで「頑張る」って、自分のためというより、人のため、人に自分を認めてもらうためにやるって思いが強かったんだけど、なんかそれって、違うというか虚しいなぁ・・・って思った。自分のために頑張って、そしてそれを受け入れられてもらえる方が頑張ってるコトだって気がした。

今回、姫の作詞は殆どなくて。でも、姫の言葉や想いを代弁してくれた制作陣が、ホントにすごいなぁ・・・って思った。まぁ、すごいから、それで商売してるワケなんだけども・・・（笑）。きっとこーいうコトができるのも、姫の頑張りがあるからなんだろうな。だから、姫のコトも、姫の周りの人も大好きだなぁ・・・って思えちゃうんだろうな。姫の作る世界や、周りの人も含めて、「新谷良子」という人間なんだなぁ・・・って、すごく思いました。そして、そんな姫がすごく大好きです。