装甲騎兵 ボトムズ VOL.5 [DVD]

監督 : 高橋良輔 
出演 : 郷田ほづみ  弥永和子  富田耕生  千葉繁  川浪葉子 
  • バンダイビジュアル
4.20
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4934569626455

感想・レビュー・書評

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  • 自分が視聴中なので、モデラーおじさん達のグループLINEにて「ボトムズ好きですか?」と訊ねてみたら、コンペをするハメになってしまった……。因みに私の信条としては「男は黙ってタカラSAK」。by 大石内蔵助、じゃなくてミフネ。

    ある特定の趣味をもつ、ある特定の世代のおじさん達の前で「ボトムズ」という単語を口にすることは、ポリマーリンゲル液をぶちまける行為に等しく、たいへん危険なのである。コンペも巨大な不発弾……自爆、誘爆、ご用心なのである。むせる。


    ・第17話『再会』
    前回ラスト、姿を晒したキリコ。ブルーATのハッチが開き、乗っていたのはフィアナではなく別のPS、イプシロンだった。一対一の戦いになるマーシィドッグとスナッピングタートル。一連の様子を隠れて見ているカンユー。
    キリコのマーシィはあえなく破壊されるが、起死回生のアーマーマグナムでスコープを撃ち、なんとか引き分け?キリコは行方不明に。ボトムズの魅力はキリコの肉弾戦である。相棒はスコープドッグよりもアーマーマグナムの方かもしれない。ブレランのデッカードブラスターと、マッドマックスのソードオフショットガンを、まんま足して2で割ったような武器である。

    あまり尺は取られていないが、ゾンム村を火炎放射器で焼き討ちにする傭兵軍団。ほんとに酷い(子供向け)アニメだ。だが、現実の戦争がこうなのであり、ボトムズはそれを反映させたにすぎない。
    カンユーの命令で、行方不明になったキリコは放置して帰投する傭兵たち。
    酒場ファンタムクラブ、キリコを置き去りにしたことを怒るココナ。毎回、ココナの歌。

    キリコは河を遡上し、ゲリラの本拠地に単身向かっていた。神聖クメン王国の王宮?神殿?ロマンスグレーのクメン王国第三王子・カンジェルマン初登場。カンジェルマン対フィアナの棒術・バランシングによるエキシビジョンマッチ、PSに勝利する殿下。
    王子の父や兄はクメン政府側で近代化を推し進めているそうだが、王子本人はそれに反し神聖クメン王国を立ち上げ、「組織」のバックアップ?を受けていた。ボロー司祭もフィアナを連れてここにいる。ベトナム戦争における米ソの軍事顧問団と同じ。

    あえてとっ捕まったキリコ、王宮へ。イプシロンとバランシングでの真剣勝負。しかしやはりイプシロンの方が強い、とどめは私がと言いつつ刺せないフィアナ。キリコは翌日の処刑まで地下牢へ。夜になりフィアナの手引きでタートルを奪い脱出、撃破されるが、女ゲリラ・モニカが命を救われた借りを返すと、ボートを使わせる。まさに助け舟。

    クメン王国の伝統武術バランシングを見てると、スタートレックのバルカン人スポックのポンファー(発情期)の決闘の儀式を思い出してしまう。


    ・第18話『急変』
    脱出したキリコがムナメラ河流域で発見される。ビーラーゲリラと接触したとして尋問したがるカンユー。病院の軍医の診断ではキリコは満身創痍、疲労困憊、絶対安静。ゴンヌー将軍は尋問せず、カンユーにも手出しさせず。実はもちろんゴウトたちの芝居で、キリコはそこそこ元気。キリコの世話を甲斐甲斐しく焼くココナ。
    ついでに、ココナの寝起き登場シーンは下着にシースルーのベビードール?ネグリジェ…『めぞん一刻』の朱美さんスタイル!からのいつもの羽の衣装で病院へ。普通の私服はないんかい!笑。昔のアニメは設定画が少なく、クメン編は皆同じ服である。

    カンジェルマンの王宮、殿下とイプシロンのバランシングの稽古。キリコを逃したのはイプシロンか?と疑うフリをしつつ、たぶん全てを見抜いている殿下。

    メルキア星政府とクメン王国政府の間で20年続いた戦争の停戦協定が結ばれることに。かなりややこしいが、メルキアvsクメン政府vs神聖クメン王国の状態から、停戦することによってクメン政府vs神聖クメン王国(反政府ビーラーゲリラ)の掃討に専念できることになる。

    停戦協定の地、クメン王国政府の首都ザイデンへ向かうゴンヌー、内情を探るためそれを追うゴウト。病院から抜け出し、ゴウト宅で連絡を受けるキリコ、カンユーにとっ捕まり、いつものように尋問。しかし拷問慣れしているキリコw、やられずやりかえす。キリコのことを心配しているポタリアとキデーラ(傭兵の絆!)、カンユーの尋問部屋へ行き助ける。

    そこへゲリラの攻撃が始まる。基地アッセンブルEX-10の生命線であるニイタンの街、ファンタムクラブ周辺にも爆撃。ココナはキリコのことが好きだが、報われない。バニラとの仲が急接近する良い回。

    基地の北側に傭兵軍団出撃、しかしゲリラ側ATが見当たらないことから、キリコはこれを陽動作戦だと判断。ゲリラの狙いはニイタンの街であることを見抜く。指揮官カンユーの命令を無視し、ニイタンに移動しようとするキリコ、ポタリア、キデーラ。基地のトレーラーを使用しようとするがビートルに阻まれる。が、ピンチにベルゼルガ登場!(傭兵の絆ふたたび)ビートルを薙ぎ倒し、トレーラーを奪取。ニイタンの街へ向かう。

    連名で塩山作監回だが作画のバラつきが激しい。前半悪く、後半が良い。


    ・第19話『思惑』
    中村プロ回、作画が最高!!
    停戦協定のため首都ザイデンにいるゴンヌー将軍、メルキア軍情報将校のロッチナと会っていた。実は以前からゴンヌーとロッチナは繋がりがあった。

    陽動作戦であること、自身の指揮能力不足を認めず、基地EX-10周辺の掃討に固執するカンユー。周囲にはすでにゲリラの影はないのだが、火炎放射器でジャングルを燃やす。
    ゲリラのATに攻撃されるニイタンの街。燃えていくファンタムクラブ、バニラとココナも必死で消火しようとするが、自分達の命も危険なため諦めて避難する。
    そこへやっと到着したキリコ、ポタリア、キデーラ、ルシャッコ。タートル部隊を撃破していく。今回のAT戦の描写も良い!中村プロ回最高!!

    ニイタンの街を破壊し、ゲリラ側の勝利に終わった。戦闘したがるイプシロンだが、戦略として諌めるカンジェルマン、撤退命令を出す。そのおかげで、モニカはポタリアをギリギリ殺さずに済んだ。
    イプシロンはフィアナの身に起こったことを、ボロー司祭から説明される。キリコの刷り込みのせいでフィアナがPSとして機能できなくなっている。

    焼き尽つくされたニイタンの街、負傷者多数。酒場ファンタムクラブがせっかく軌道にのっていたのに、茫然とするバニラ。日本で言うと戦後の闇市から商売を始めたがダメになった……マトモに働こうと頑張った男の努力がすべて灰になった……めっちゃ泣けるシーンである。

    ゴンヌー将軍はキリコの軍規違反を不問にし、逆にカンユーの指揮能力不足を問う。しかしカンユーを庇うキリコ。このクールなやり返しが最高。
    EX-10ではキリコに会いたがっている人物がいた。そう、ロッチナである。ゴンヌー、ロッチナ、キリコの三者面談。ロッチナと顔を会わせるのは実は1話以来だったか?ロッチナはPSについての情報を改めてキリコと視聴者に語る。

    ATを修理・整備する傭兵たち。そしてまた次の戦場へと向かう。元パイロットのバニラは傭兵に志願し戦場へ戻ろうと決意したが、ボートの出発にギリギリ間に合わない。ココナの歌でエンディング。この回で、クメン編の前半戦6話が終了。


    ・第20話『フィアナ』
    クメン編の前半終了につき、ウド編の総集編。ウド編は丁度1クールの全13話だったが、クメン編はウド編の総集編が2回入り全15話、2話抜けば全13話。
    ボトムズのストーリーは子供向けとしては若干難解であり(これはヤマト・ガンダム以降のアニメファンが育ち目が肥え、当時基準だと子供向け作品ではないからである。今の基準でも子供向けではないかw)、これまでボトムズを観てなかった視聴者にもわかる親切設計。でもないか。
    全52話、作画作業は大変なのでたまにあるお休み。こういうのがなかったから安彦さんは過労で倒れたのかもしれない。

    内容はおもに第6話『素体』、第11話『逆襲』、第12話『絆』を再編集したもの。6話と11話は中村プロ回でブリバリ作画が良いが、フィアナ!と叫ぶ12話は作画が悪いので毎回がっくり笑。
    あと、第1話の素体と出会うシーンがないから説明になってないのでは?と思ったが、ウド編のアバンタイトルでもやってたから別に良いのか?まあとにかくウドの街=ボトムズの世界観を紹介するような内容なので、本編を観てた人にとってはただの繰り返し。

    こういう総集編回が作られ始めたのはいつからなのか…ガンダムにはない(かわりに劇場版1と2が総集編映画)。翌年のイデオンには総集編回あり。さらに翌年のダグラムにもあり。聞くところによると、なんたらシードデスティニーとかいうよくわからないアニメが総集編や回想を乱発して、視聴者の不評を買ったそうであ……ゲフンゲフン。むせる。

  • ●再会●急変●思惑/第2のPSイプシロン登場、謎の組織の神聖クメン王国への介入、そしてフィアナとの再会と一時の別れ。このような物語が進みつつ、ポタリアやモニカ、そしてキデーラやル・シャッコら傭兵とキリコの繋がりなど、サブ・キャラクターの存在感が益々増大。勿論、カン・ユーも…。この枝葉の部分が作品を豊饒なものとしているのではないか。一方、物語の核の部分、満を持してロッチナ再登場にPS計画の概要が明かされる。AT戦もこなれてきてイイ感じである。●フィアナ/ウド総集編。よく聞くと予告がホント後の展開を示唆。なお、良い意味で、男ばかりの声優(弥永和子さんと川浪葉子さんだけか)陣ですなあ。

  • 2011年1月26日

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著者プロフィール

弁護士法人御堂筋法律事務所・弁護士
2010年3月京都大学法学部卒業、2012年3月京都大学法科大学院修了、2013年12月弁護士登録、2016年10月金融庁検査局総務課(金融証券検査官)、総合政策局マネロン・テロ資金供与対策企画室(室長補佐)を経て、2018年10月より弁護士法人御堂筋法律事務所東京事務所。金融レギュレーション、コンプライアンス(AML/CFT・反社会的勢力・企業不祥事)の分野を得意とし、内閣府「FATF勧告の遵守に向けた NPO 法人に関するリスク評価及び周知・広報内容等の調査」に関する有識者検討会委員なども務める。

「2022年 『マネロン・テロ資金供与対策の理論と実務』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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