腐ってゆく魔術師 (1978年)

  • 青銅社
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  • アルコールと恋とアーサー王物語が大好きだったアポリネールの小説。腐ってゆく魔術師とは『アーサー王』に登場する魔法使いメルラン(マーリン)のことであり、悪魔の子供であるこの魔法使いを、父無し子だったアポリネールは自分のことのように思って愛していたに違いない。
    小説全体を通して幻想的で象徴詩的な文体で綴られており、エピローグにあたる『夢判断』では、(僕が知る限り)もっとも美しいシュルレアリスティックな散文に酔いしれることになる。幻想文学好きにはたまらない一冊。

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