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感想・レビュー・書評
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日々の出来事から、観音経を学びます。本書の随所に、しみいる言葉がいっぱいです。
「人間、六十年生きたら、ご恩返しの季節に入ったと考えても悪いことはありません。」
本当に、何かのご恩返しができればと思います。
人間、六十年生きたら、ご恩返しの季節に入ったと考えても悪いことはありません。支えられ守られて生きてきたのだから、いつかご恩をお返ししようと思うのは、人間らしい自然さです。その努力をはじめることによって、今まで考えもしなかった新しい世界が訪れ、見えなかったものが見え、聞こえなかったものが聞こえ、自分に降りそそぐ天地の慈悲の音が心に満ちてきます。 ー 69ページ
ぼんやり歩いていると、何ひとつとび込んでは来ませんが、ときに足をとどめ、耳を澄ませてみると、この世はすばらしいものずくめです。尊い教えは身辺にうず巻いているの ですが、わたしたちはなかなかそれに気がつきません。
禅では「脚下照顧」といいます。遠くを見なくとも、高きを望まなくとも、自分の脚もとに教えはあるというのです。吉川英治さんは「吾以外皆我師」と申されました。いたるところに教えは充満しているというのです。 ー 75ページ詳細をみるコメント0件をすべて表示
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