一万一千本の鞭 (1983年) (富士見ロマン文庫)

  • 富士見書房
2.67
  • (0)
  • (0)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 13
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 長編艶笑譚といった趣で、エロよりも笑いの方に重みが置かれている。首がぽんぽん飛んだり人があっさり死んだりと、良くも悪くもドタバタ喜劇のような作品である。舞台が第一次世界大戦の日露戦争なのは面白かった。

  • ブカレストからパリ、ブカレストに戻り外国人であるという理由でロシア軍の陸軍中尉に任命されサン・ペテルスブルグから旅順に向かった男色、レズビアン、屍姦、獣姦、鞭打ち、近親相姦、スカトロと、行く先々で華麗なる性の遍歴を重ねるヴィペスク。旅順で出逢った日本娘の娼婦の身の上話は日本に憧れる西欧人のイメージ。旅順を包囲され日本軍の捕虜となっても好色にふけり、遂に軍法会議で日本軍1万1千人の鞭打ちによる死刑を執行される。ここまで書かれるととてもコミカルなポルノグラフィなのだが、実は西欧人から見た日露戦争でもある。

  • 2009/4/30購入

全4件中 1 - 4件を表示

ギヨーム・アポリネールの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×