教育とは何かを問いつづけて (1983年) (岩波新書)

  • 1983年1月20日発売
3.86
  • (1)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 20
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 戦後教育の確立にとりくんできた著者が、自身の歩みを振り返った講義の内容に基づいて書かれた本です。

    著者は、1942年の大学院1年目のときに陸軍に徴兵されたあと、1946年に日本にもどって大学院特別研究生となり、広島の本郷小学校で新しい教育を実践することになります。戦後の開放的な社会状況のなかで、民主主義の時代にふさわしい教育とはどのようなものかをたえず問いなおし、みずからの考えの観念性を民衆の「生活」の立場からたえず反省する著者の思考錯誤のプロセスが、生き生きと語られています。

    現在では戦後教育に対する批判をしばしば耳にしますが、それを推し進めようとした人びとの情熱が本書全体に息づいているように感じます。

  • かなり個人的な体験や動物を例に出している本である。動物については科学的に分析されていないこともあり、どんどん研究が進んでいるので間違っていることを書く事もあるので引用には注意が必要であr。

  • 教育とは何かを問いつづけてきた著者の生きてきた歩みをその時代の空気とともに知ることができる。
    学生の主体性のなさの問題は今の自分も感じることである。六年後に出された『教育とは何か』もぜひ読んでみたい。

  • 古いがよく通った考察で、読み応えがある。

全4件中 1 - 4件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×