七十五羽の烏 (1980年) (角川文庫)

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感想・レビュー・書評

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  • 派手なトリックより巧緻なロジック。
    ホント、おもしろかった。僕、大好きです。
    著者、都筑道夫さんのエッセイで
    「再読に耐えうるミステリを書きたい」という意の文章を読んだことがあるのですが、まさに二度読み、三度読みが楽しいです。
    ああ、あの会話が、あの行動が、あの描写が。
    さりげない伏線にニヤリとしながら、また違った読書が味わえます。
    都筑さんは
    「情緒を出来るだけ抑え、解決のプロセスに重点をおく」とも書いていましたが、『やる気のない探偵』物部(もののべ)太郎をはじめ、登場人物たちも充分に魅力的でストーリーも良かったです。

    仕掛けはすごいけど内容がちょっと...ねぇ、って作品とは格が違いました。
    山藤章二さんの表紙が素敵な、角川文庫版が気に入っています。

  • 再読。各章の冒頭に各章の冒頭に小見出しをつけ、謎を解くすべてのカギを読者に提供するフェアプレイ精神に加え、解決に至る論理のアクロバット、美しさが素晴らしい。ド派手なトリックや展開のない地味な作品ながら、ロジックの面白さが堪能できる傑作。

  • やる気のない探偵役と、それとは対照的な行動力を見せる助手の、漫才のような掛け合いは楽しかったです。
    各章に小見出しがついており、フェアとロジックにこだわった作品でした。

  • 2010/7/20購入

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