koochannさんの感想
2013年8月20日
著者は30年ほど前に活躍した人であるだけに、秋田犬・陣、紀州犬チューなどが主人公で現在のような愛玩犬がほとんど出てこないことに時代を感じます。小説「魔の翳り」と重なる部分も多くあり、やはり小説というのは経験を基にしてしか書き得ないのだということも面白いほどに感じました。しかし、これだけの犬を飼うということは、サラリーマン生活をしている中では絶対に不可能だろうと思います。犬の飼主失格者について語っている場面では痛いほど伝わってきました。