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感想・レビュー・書評
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偶然知り合いになった遺伝学の教授と子供達3人が
ワンドゥードルと言う珍しい動物に会いに行くと言う童話。
聞いたこともないその動物は想像の世界に住んでいるのでした。
小学生の頃、サウンド・オブ・ミュージックが好きで
主演のジュリー・アンドリュースが著書のこの本を
親が買い与えてくれました。生まれて初めて出会った長編作品だったと思います。
当時10歳くらいだった私はこの作品を読了することが出来ず
大人になる今までも何回か読了に挑戦しては途中でやめてしまって読み切る事が出来なかったものの、長い年月手元にずっと残っていた一冊です。
時間に余裕が出来た今、再度読み直して何十年の時を経てやっと最後まで読めました。
想像の力がどんなに素晴らしい奇跡を起こすかと言う事が書かれている児童書ですが
大人になってしまった私は「急展開すぎる!」「そんなバカな!」「え?さっきの流れは?」的な読み方をしてしまって
大人になるにつれてどこかに置いてきたものは沢山あるなぁと思わされました。
やはり、子供の頃に一度読んでおくべきだったなぁ
今の私はワンドゥードルに会えないや!
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昔からうちにあった本で、思い出してものすごい久しぶりに読んで、あ、そうだったと思い出したこといくつか。
想像力の大切さとか、鍛えかたとか、ものの見方とか、随分ここから影響されたな、と。忘れていたけど、全部ここから。
たとえば、雨の日に足下じゃなくて、上を見て歩くこととか(笑)
久しぶりに読んで、以前に読んだときは小さかったから何も思わなかったこと、が、今回はちょっと引っかかった。著者のジュリー・アンドリュースは大人だから、遺伝とかいのちの秘密とか、扱い方はすごくデリケートだということを分かった上で、それでもそれが希望であること、の意味の方が大きい。という判断てあるのだろうかな、と。
まぁ、くどい話は置いといて。単純に面白いです。 -
モバげーに「もやしもん」というゲームがあって、そこに登場するアイテムに「セレビシエのほほえみ」、「プランタルムの情熱」、「ブルガリクスのやすらぎ」などという名前がつけられているのを見て、この本を思い出しました。
作中に出てくるソーダ・ファウンテンに「ウィッフルバードの喜び」や「プロックの情熱」などと注文すると、美味しそうなデザートを作ってもらえるのです。子供の頃にここを読んで、本当によだれがでそうになりました。「サイドワインダーのおどろき」は、「アイスクリーム3つにチョコレートソースをかけ、細かくくだいたタフィや木の実、ペパーミントなどをまぶし、ホイップ・クリームとあまいマシュマロが6個そえてある」というのですよ。今読むと「コールドストーンにこういうのありそう」と思いますが、子供の頃はこんな手の込んだデザートは他にはないと思ってあこがれました。
でも実際にピクニックに持っていくお弁当などはイギリス的なのですよね。ソーセージを巻いたロールパン、ピーナッツバターのサンドイッチ、ジャムをはさんだスポンジケーキ、オートミール・クッキー、バナナ、ミルクとジンジャーエールという献立です。このピクニックメニューはそもそも記憶にも残っていなかったのですが、今読んでも別に美味しそうには思えません。
はっきりと覚えていたのは、握手する手を象ったワンドゥードルの紋章(http://twitpic.com/8mfy2t)と、ウィッフルバードが発する「メイデイ」という警告。「メイデイ」が「国際的に認められた助けを求めるときのサイン」だというのはこの本から得た知識で、この本で知ったということもちゃんと覚えていました。 -
最初は中学校の図書館。
一度読んだら二度読まない当時の私が何度も借りて読み倒した本。
大人になって古本屋のある街に住み、見つけるまで何年もかかりました。
それでも欲しかった1冊ですね。
この話のキーポイントが「想像力」なので、この本には表紙の絵以外の挿絵が一切ないのです。
全ての情景は読んだそれぞれの人の中にあるのですな。
それでも話の中に出てくる魅力的な風景、生き物、アイテムを想像せずにはいられない!
歌で動く船やマシンから出てくるお菓子、そして何よりワンドゥードルのスリッパが見たい!!
子供心にはわくわくし、大人の目から見ると話の中の大人がだんだん想像力を失ってしまう哀しさが伝わってくる、そんな本なのですよ。
2008年に別の出版社から復刊されているそうです。 -
小学生の時に読んで以来、忘れられない感動の一冊です。
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あのジュリー・アンドリュースが書いたお話、という事で、結構安易に手にとって見たら素敵なファンタジーだった、という本です。著者紹介欄に書いてあった(と思う)彼女が養子を迎えている話まで舐める様に読んだ1冊。
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絵のない絵本。
幼い頃、想像力をつけてくれた偉大な本