仮面城 (1978年) (角川文庫)

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感想・レビュー・書評

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  • 金田一耕助シリーズもあとはジュブナイルを読めばコンプリート。
    短編集になっていて、仮面城以外は金田一は出てこない。
    仮面城は、やはりなぜ子供1人でそんな危険な単独行動を?!と思いつつ引き込まれるような内容で、現実離れしているけれど、自分もそんな冒険をしてみたいと子供の頃だと思うだろうなー。
    ジュブナイルなので救いのない結末や理不尽な死がないところが精神的には良いか?
    攫われているけど、強靭な精神と体力、危険を切り抜け犯人逮捕のために仕掛けをするその頭の回転は大人顔負けの少年たちが出ている。
    犯人は薄々こいつだろうなと思ったやつだった。

    悪魔の画像
    こちらは探偵役は出てこない。ものすごくスピード解決で、まさかこれで終わるとは!というくらいあっけなかった。すごくさっぱりと犯人が死んだ。

    ビーナスの星
    由利先生シリーズの主要人物の学生時代の話。このシリーズは読んだことない。
    手の込んだダイヤの隠し方だけど、これ本当に誰にも気付かれないのか?

    怪盗どくろ指紋
    これは由利先生シリーズ。
    これはジュブナイルだけどお父さんが理不尽な理由で殺されて悲しい。将来の旦那と楽しく勉強する描写で大団円的に終わっているけど。

    解説、はネタバレし過ぎてwて感じに思ったが当時はこれがスタンダードなのか?
    犯人が誰かまでわかるくらい書いているけど。

  • ジュブナイルの短編集。作者の他の作品からの流用のようなところも垣間見られるものの、意外に面白い。

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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