原子力への挑戦―エネルギー論争への提言 (1978年) (ブルーバックス)

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    30年たったエネルギー問題に関する本ほど無意味なものはないかもしれない。

    ほとんど原子力問題礼賛本のようなもの。将来の可能性は原子力で解決できるというのを一見科学的ともいえる根拠を利用して論証している。しかし、この根拠の使われ方が実に恣意的であり、原子力問題に不利な根拠らしきものがほとんどない。

    しかし、時代の下った現在に生きる我々はそのような根拠に誤りがあることを知っている。すでにこの本が出された年に、米国ではスリーマイル島の事故がおきている。

    この本では、1台の原子炉の事故の確率は1000年に1回くらいしかないと言っている。さらに交通事故の起こる確率と比較している。


    原子力問題というのが、ただ確率論やコンピュータ上であればこの本は完璧な本だろう。しかし、それを動かすのは人間であり、unanticipatedなことはつきもの。その被害は…。

    けれども原子力に頼らざるをえないのが現代社会。エネルギー供給源の分散を考えた時、どうしても必要。

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