オレゴン大学の実験 (1977年) (SD選書〈128〉)

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感想・レビュー・書評

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  • どろなわ式でよく、部分でやってもよい。ただし個別最適にならないようパターンにはまっていることを診断すると。あくまでもグランドデザインではなく、パターンなのね。アレグザンダー先生の著作ではじめて腹に落ちました。コレを最初に読んでたら他の著作も腹落ちしてたかも。

  • プロジェクト内のステークホルダーの意思疎通の難しさを揶揄した「木にブランコが絡まってるイラスト」で有名なネタの引用元資料。

    アラレグザンダーはソフトウェアのデザインパターンで有名だけど、本来は建築の人。この本は1970年代に都市計画に関して書かれたもの。

    都市計画を実施する場合、最初に完璧なマスタープランを立てるのは不可能(環境は変遷する)なので、住む人を巻き込んで漸次的に進めるのが良いと主張している。

    なんかアジャイルな感じで、ソフトウェア畑の人に多く引用されるのも納得だね。

    1970年代に建築の世界では設計万能主義への見直しが起き、その後を追うように2000年代になってソフトウェアの世界でもアジャイルやリーンの様な手法が出てきたのかな、などと歴史を感じる…。

    ところで、その後、建築の世界ではアレグザンダーの主張がどうなったかよく知らないのだけれど、本書で述べられているような試みは成功したのだろうか?

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著者プロフィール

西川 幸治(にしかわ・こうじ)
1930年滋賀県生まれ。京都大学工学部建築学科卒業。同大学院に進学、59年、工学部助手、講師、助教授をへて77年、教授、85年から91年まで同埋蔵文化財研究センター長を併任、94年同名誉教授。95年、滋賀県立大学教授および人間文化部長、2001年から05年まで同大学長。05年より07年まで国際日本文化研究センター客員教授。海外ではガンダーラ仏教遺跡の総合調査やモンゴルの考現学調査委に参加、国内では町なみの保存修景計画にたずさわってきた。おもな著書に『日本都市史研究』(日本建築学会賞・論文)『都市の思想―保存修景への指標』(毎日出版文化賞)『歴史の町なみ―京都篇』(編著、以上いずれも日本放送出版協会)『日本市街古図』(共編、鹿島出版協会)『日本都市生活資料集成』(全10巻、共編、学習研究社)『ラニガト―ガンダーラ仏教遺跡の総合調査報告』(本文篇・図版篇、編著、日本建築学会賞・業績、京都大学学術出版会)など、訳書にはD・マコーレイ『都市―ローマ人はどのように都市をつくったか』(岩波書店)がある。

「2014年 『新装版 京都千二百年 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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