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感想・レビュー・書評
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2016.1.30市立図書館
中学校の図書室で読んでとても気に入ったのに、以来なかなか再会できず(絶版で入手もかなわず)幻の作品だった。
図書館の本棚でみつけて30年ぶりに再読して、このほらふき短篇集が強烈な印象を残したわけがわかった気がした。ひとつはわくわくするような雑学、もうひとつはわくわくするような絵を想像させる描写、そして風刺というスパイスがぴりっときいているところ。今読んでも、ライオン島のA~Zまでのサラダづくしのレシピ(他の島でもアルファベットづくしやものづくしの趣向多数)はひとつひとつが楽しいし、ライオンが菜食主義になってネズミも取れなくなったという島の運命やいかに、というお話の展開には考えさせられる。ダイヤモンド島やキャンディー島、しまうま島はこの目でみられるならどんな景色だろうと想像の翼が広がるし、大食い島とはらぺこ島が隣り合っている展開もすごい。
この本はどうして偕成社文庫にも入らないまま絶版になっているのか、もったいない。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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