中京芸能風土記 (1970年)

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  • 【概略】
     愛知県生まれの研究者による、愛知県を中心とした江戸時代・中京地域の芸能事情を、時代背景や芸能項目月にまとめられた一冊。

    2022年06月14日 読了
    【書評】
     やはり10月15日に開催される名古屋市テレビ塔下でのイベントに向けての準備・勉強で。
     江戸の景気が悪かった時代(吉宗の享保の改革とか、習ったりしてない?)に、経済がまわっていた名古屋、その後の名古屋の景気後退や芸能に対する政策転換など、歴史に興味のある立場からしても楽しく読める内容になってた。
     少し話が逸れるけど、その時代その時代の価値観のようなもの、あるよね。テレビのコンプライアンスなどは顕著だと思うのだけど、「当時は許された」「今はNG」みたいな。それと同じように、「当時は驚かれた」「今はどうだろう?」みたいなの、当たり前だけど、ある。落語だって、空想の話なのにテレビで「犬の目(医者が犬の目をくりぬいて、その目を人に移植するという話)」を披露したら動物愛護の観点から苦情の電話がかかってきたみたいな、逆にそれ落語じゃん?みたいな話もある。「今の価値観は〇〇だけど、当時は△△だったんだね」という線を引ける人と、そうでない人によって、楽しめる楽しめないって違ってくるね。今の感覚で見ると「うーん、だから?」で終わってしまいそうなもの、やっぱりあるもの。
     逆に、技術の進歩だろうがなんだろうが、人が思うこと・人がとる行動って、何百年違っても大差ないな(笑)なんて思うことも、ある。この書評の一つ前でも出てきた記録魔・小寺玉晁なんて、現代に生きてたら絶対に YouTube や TikTok で寄席の感想とか喋ってただろうし、ブログやホームページも開設してたと思う。今、インスタグラムや TikTok で目にするインフルエンサーのトークなども、当時とそんなに変わってないものね。三角形の相似とは、よく言ったものだ。
     それを踏まえて、イベントを盛り上げるのにアイデア・・・悩むなぁ。

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