ナタリー・サロート(Nathalie Sarraute 1900‐99)
フランスの女性作家。モスクワ近くイヴァノヴォの、裕福で教養あるユダヤ人家庭に生まれる。子供時代、離婚した両親のもとを行き来し、パリで再婚した父のもとで育つ。大学で法律や英語などを学び、自身も弁護士として働くかたわら、文学創作に着手する。1939年、『トロピスム』を出版。第二次世界大戦中はユダヤ人として辛い体験をするが、戦後はヌーヴォー・ロマンの旗手として活躍し、人間の心理以前の無意識の作用、言葉になる以前の感情など、微妙な心の動きを探求、表現した。
「2020年 『子供時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」