「ハワーズ・エンド」を読了.この本の所収は小池滋訳.
話の展開が波瀾万丈なわけでもなく,姉妹のいろいろな価値観の相違をめぐる会話が延々と続く.でもあきることもなく,長い話を最後まで読んでしまった.
どうも,ストレートな書き方ではないので,うまくまとめられないが,たぶん,価値観の違う他人を赦すことの大切さが主題なのだろう.
相手を認め赦す,逆に赦されるというのはどちらも難しい.
そして,何でもお見通しという感じのマーガレットのような相手に赦されることを大変だと思わないのにはウィルコックス氏のような一種の鈍感さが必要で,矛盾するようだが,彼のそういう部分こそがマーガレットを惹きつけたのだろう.
正直にいえば,私,マーガレットが苦手です.