今昔物語集〈本朝仏法部〉 (1964年) (角川文庫)

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  • 巻十一〜十五。聖徳太子にはじまり(日本霊異記、転載)、我が国の仏教史という感じだが、奈良の大仏の話は行基菩薩の関連だけで人物主体。出家中心だが、十五では一般人も含めて“往生”ラッシュ!『法華験記』から多く採っているように「往生という現世利益」を読誦万遍体育会的修行で会得する平安時代の仏教、受容と変質が見てとれる。“極楽往生”は本来の仏教にはなかった概念で、現世ではムリだからラクに修行できる阿彌陀佛世界に転生したいという卑屈。キリスト教の“召命”と比較すると、(ポイント満了)論理性・愚直・非社会的・殺生禁断

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著者プロフィール

明治43年生まれ、神奈川県出身。昭和8年國學院大學国文科卒。国文学者。國學院大學元学長。角川書店で複数の「古語辞典」編纂にあたる。著書に、『平安時代文学の研究』(昭35 角川書店)、『王朝文学前後』(昭44 角川書店)、『佐藤謙三著作集』全5巻(平17 角川学芸出版)、『読み下し日本三代実録』上下巻〈復刻〉(共著 平21 戎光祥出版)など。昭和50年逝去。

「2012年 『久保田淳座談集 暁の明星 歌の流れ、歌のひろがり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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