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感想・レビュー・書評
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書中「君が代のたんま」という一編がある。
演奏会の終わりに、聴衆に起立を求め君が代を合唱させられる習わしになった。最後の君が代は気にいらない。外にも嫌がる連中がいると見えて、すぐに席を立って出口に殺到すると書いてあった。
国家主義の思潮がだんだん強くなった時期とある。
内田百閒自身は好きな君が代とあるので、強制が気にいらないのだろう。
そのような時節でも、まだ、自由意思が可能なことが意外だった。多分、全体主義の前のことだろう。
また、宮城道雄との交友関係は、目の不自由さを全く度外視している。時にはいたずらをしたり、宮城道雄が反撃したり、楽しい。そういえば闇鍋を食べるところがあった。
宮城道雄を書くときは、親愛の情があふれている。
たまたま、野上弥生子の「花」を読んでいるときに、「九日会」で野上弥生子が出てくる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2009/6/5購入
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