悲しみよこんにちは (1955年) (新潮文庫)

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感想・レビュー・書評

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  • 2011.9.9

  • 「こころ」を彷彿とさせる、何とも言えない後味の物語ですね。
    セシルと父レイモン、そしてアンヌ。
    この結末は誰が招いたものだったのか、どうすれば避けられたのか。
    自分には、どうしてもわかりませんでした。
    みな、それぞれに自らの希望と信念と欲望と尊厳とを譲ることができずに、歩み寄ることができずにいたことがこの結末に結び付いたのでしょう。
    けど、少なくともセシルの視点で見た世界では、決してそれが悪いことだったとは思えませんでした。
    仕方なかった。誰も悪くなかった。
    ただ、できるなら、同じ世界をアンヌの視点で見てみたいです。
    最期のドライブで彼女は何を思っていたのでしょう……。
    全体通して、『ああ、フランスの小説だなあ』という印象でした。
    朝吹登水子さんの翻訳もクセがなく、とても読みやすかったです。図書館で借りられたのがこの古い版だったので、新訳も読んでみたいな。

  • 母蔵書。

  • 身勝手で残酷な話だと思います。

  • ファイナルファンタジーIVの主人公と同じ名前を持つ女の子が主人公。
    放蕩娘と放蕩親父の家族愛の話。
    何が言いたいか分からない厨二病的小説ですが、
    18歳でこれを書いたのはすごい。

  • 完成されたものへの反発と、激しい後悔と、心移りのしやすいセシルに振り回されながら、いつしか彼女にこいをしてしまった自分がいました。
    サガンがこの物語に結末を与えてしまったこと、そしてサガン★朝吹登水子訳の★が唯一心残りな作品です。
    5冊目。

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F.サガンの作品

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