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- / ISBN・EAN: 4988135701794
感想・レビュー・書評
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3月末にNHKBSで放送したものを録画。
父が最後に見た映画で、ずっと気になっていたから。
なかなか見る気分になれなかったけど
ついに図書館の本が尽きたので、見ました。
アメリカ映画って初めて知ったし
クリントイーストウッドとスティーブンスピルバーグがプロデュースとは!
「正義を貫けば正義になる」
その考えがパワーとなって戦争という暴走がおこるのではないか。
今一度、自分自身も正義について、クールに考えたい。
それにしても、父の感想を聞いておけばよかった。
そして、二宮君は妻と娘に会えたのかしら。
生きて会えたならいいけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
★栗林中佐のWA「コルト」M1911の使い道は・・・★
冒頭、硫黄島 2005年、記念碑を映し、
これを書いたのは・・・誰でしょうと
クリント・イーストウッドが突きつけているような。
言わずと知れたこの方は、当時の日本を
日本兵をどう思って書いたんでしょうかね。
そして、この記念碑の下で無残に硫黄島で死んだ
日本兵の方々の御霊は今、何を思うのだろう・・・
この作品のセリフでは、靖国で会おう・・・でしたね。
クリント・イーストウッドはそれが言いたいのかな。
そして、栗林中佐がアメリカから貰った
あのWA「コルト」M1911の使い道は・・・
ラスト、手紙は書いた人の分身となった。
この作品よくよく穿った見方をすると
クリント・イーストウッドが、
さりげなく皮肉っているように思いました。
おい!ミミズとって来い!という命令が忘れられません。
ミミズ・・・ -
2006年、硫黄島。地中から数百通もの手紙が発見された。それはかつてこの島で戦った男たちが家族に宛てて書き残したものだった……。
戦況が悪化の一途を辿る1944年6月。陸軍中将・栗林忠道(渡辺謙)が硫黄島に指揮官としてやってきた。アメリカ留学の経験を持つ栗林の、常識に捉われないやり方は古参の将校たちの反発を呼ぶ。栗林の防衛戦略は、島中にトンネルを張り巡らし、地下要塞を作り上げるというものだった。
1945年2月19日、ついにアメリカ軍が上陸する。戦いは36日間にも及ぶ激戦となった。
徐々に退却を強いられていく日本軍。玉砕を求める部下に、栗林は最後まで戦いぬけと命令した。
妻子を国に残してきたパン職人の西郷(二宮和也)は、憲兵隊のスパイかと疑っていた清水(加瀬亮)と共に、自決を命じる上官のもとから逃げ出した。
実は清水は本国で問題を起こして憲兵隊を追放された男だった。
やがて二人は軍人らしく玉砕を貫こうとする伊藤中尉(中村獅童)に出会い、処刑されそうになる。それを助けたのは他ならぬ栗林だった。
しかし、やがて脱走した清水はアメリカ兵に殺されてしまう。状況は切迫し、伊藤を中心とした栗林に反発する者たちが勝手な行動を取り始めた。
そんな中、栗林の数少ない理解者である西中佐(伊原剛志)も命を落としていく。
進退窮まった栗林は、ついにアメリカ軍に最終攻撃をかけた。撃たれ、倒れていく兵士たち。激戦の中、栗林も瀕死の重傷を負う。
そんな栗林のもとに西郷がやってきた。自分が死んだら埋めてくれと言い残し、自決する栗林。その遺体を埋めた西郷のまわりをアメリカ兵が取り囲む。
そのうちのひとりが栗林の拳銃をベルトに挟んでいるのを見た時、西郷は突然狂ったようにシャベルを振り回し始めた。アメリカ兵に取り押さえられる西郷。
激戦の数少ない生き残りとして担架に乗せられた西郷が見たのは、硫黄島の海に沈む赤い夕陽だった。
日本の戦争映画と違って、渡辺謙演じる栗林や伊原剛志のようなアメリカに留学し合理的な戦術で軍隊を率いている近代人がいたこと、英雄的な死がいっさい描かれないこと、軍隊内の意見の相違や対立が赤裸々に描かれていることなど、戦争の残酷さや理不尽さをありのまま描いた戦争映画の傑作です。
二宮和也、渡辺謙、伊原剛志の熱演も、見事です。 -
負けることがわかっている戦い
帰ってこれないことがわかっている場所へ行く者と 送り出す者
想像するだけで胸が裂けそうだ
勝つとは何か 負けるとは何か
そもそも いったい何と戦っていたのだろうか
死ぬことがわかっていても
大切な人に手紙を書き続けた
それが届くかどうかは重要ではなく
手紙を書くこと自体が
生きている唯一の証になっていたのだろう
故郷を想うその時だけは 間違いなく生きていた
生きることの意味を あらためて考えさせられた -
ずいぶん前に見終わったんだった( ´ ▽ ` )ノ
言わずとしれた名作中の名作( ´ ▽ ` )ノ
特典、ニノ先生のチビネタでみんな和んでいるのが微笑ましかった( ´ ▽ ` )ノ
2019/08/07 -
これをアメリカ人監督が作ったとは。「父親たちの星条旗」も観なくては。二宮君を俳優として初めて観た。いいじゃないですか。そして渡辺謙。以前ドキュメンタリーで本作は一番難しい映画の一つだったと言っていた。日本の歴史を誤って伝えてはいけないので相当勉強したそうだ。
帰る家があり、家族がいて、自国を「守る」ため島で敵国と戦い、命を失っていく。日本のために自分は戦争に行くだろうか。日本のために大切な人を戦地へ送ることができるだろうか。平和がいい。きれいごとと言われようが。 -
二宮くん、いい。
悲壮感というか幸薄いというか、そんな表情
それがとても合っていました。
やさしすぎる若い兵士でした。 -
硫黄島の乾いた土と広い空がリアルで絶望感が伝わる。
大戦中の「天皇陛下万歳」のシーンや、「靖国で会おう」などと言い合うシーンは、実は私、本映画で初めてまともに見た。まとも、というのは、かつての日本人がそれをやっているのを実感を伴って見た、という意味で。なんだか、大人たちが子どもの私には見せたくなかった秘密を見た気がした。
時代を一生懸命に生き、出来うる限りの判断をした人々を、誰が責められるだろうか。 -
どこの国でも翻弄され利用され搾取されるのは国民なんだと実感した。
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「何とも米国人に見せたい」と観賞しながら思ったのだが、制作したのが当のアメリカだったのね・・・。
手榴弾で自決する前の「天皇陛下万歳!」「靖国で会おう」の時のそれぞれの兵隊のそれぞれの表情が印象に残っている。
また、オリンピックの金メダリスト西中尉が負傷した米兵と英語で会話をしているところになぜか泣けてきた。
ほとんどが全滅した硫黄島の戦い。きれい事の一切ない「戦争」を描くということ・・・それは、国とは何か、人間の生命とは何かという大きなテーマをフィルム越しに投げかけているように思われる。