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- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4571169961519
感想・レビュー・書評
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DVD
城へ行きたいのに、どうしてもたどり着けない。
これってもしかして壮大なジョークなのかしら?
第二外国語のドイツ語で、毎週ドイツのジョークを和訳、暗記していくクラスを取っていた。
ジョークは分かりづらく、一つ一つ単語を調べた後5秒ほど考えてからやっと、そういうことかと納得するようなものばかりだった。
この映画もそれに似ている。Kの置かれたあまりに不条理な状況や、登場人物たちの滑稽な行動に、アレもしかしてここ笑うとこ?と予想は立てられるのだけど、理解と笑いが映画に追いつかない。
善き人のためのソナタのウルリッヒ・ミューエが主演。原作の城を読んだのは随分前なのでうろ覚えだが、かなり忠実に注意深く作られているように思う。まるでNHKの番組の再現ドラマみたい。
ナレーションが多いけれど、原文をそのまま引用しているのかな?ドイツ語はごく初歩的な単語をたまに拾い聞きする程度だけれど、ドイツ語原文のカフカに触れられたことが何となく嬉しかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
製作年:1997年 製作国:オーストリア・ドイツ 時間:125分
原題:DAS SCHLOB
監督:ミヒャエル・ハネケ
原作に忠実という点では完璧である。しかし原作の面白さはどこへやら、映画になってしまうと非常に退屈極まりない物語であった。おそらくすべてを原作通りに映像化したのが逆にまずかったのだろう。これならハネケじゃなくても撮れるのではないだろうか?(2.5点)