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- / ISBN・EAN: 4560285900755
感想・レビュー・書評
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思いっきり泣いてしまったよ…。
どうにも思い通りにならなくて、平凡で不幸で無価値だと思いこんでいた自分の人生。それが最初から存在しなかったら、自分の愛する人々はどうなっていたのか?
そんな「もしも」を、ちょっとおかしな天使のおかげで垣間見て、選択肢がなく流されながらも必死に築いててきた自分の人生の価値に気づくと同時に、人々の暖かさを噛み締める作品。
超絶いい人な主人公と周囲の人々。
わかりやすさが過ぎる悪役。
極めてシンプルなストーリー。
超絶ベタなラスト。
なのに、本当に完成度が高くて、ものすごく心が満たされます。
あまりにベタなシンプル展開なので、あらすじは書かないことにします。
でも、ある程度の年齢になって、自分の人生を振り返って、後悔や、選ばなかった別の道に想いを馳せたことのある人に一度は観てみてほしい作品です。
ある種の「人生の真理」に胸打たれる作品。
これを観た後は、きっと、自分の大事な人のことがより愛おしくなると思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
12月24日に見ようと思って取っておいたもの。
泣いた。が、その理由が普通と違う、たぶん。
この物語はジョージ・ベイリーの人生だから成り立つのであって、私の人生ではこうは行かないだろう。そう考えたらほんとうに悲しくなってしまって。
だって、私には配偶者も子供もいないし、住宅ローン会社も経営してないし、今までに誰の命も救ってないし、何にも、なあんにも人の役になんて立っていないのだ。
ああああ。
スクリーンの中では、主人公が人生に価値を見出している。素晴らしき哉、人生!そしてその素晴らしさの指標は「他者とのかかわり」という一点に集約されている。じゃあ孤独な人間の人生は素晴らしくないってことかしら、その人がいなくても世界に何ら変化のない場合は?
いや、だめだ、なんでこんなに沈んでいるんだ。おかしいな、こんなはずじゃないのに。えっと、確かこの映画はクリスマスの名作で、観る者みんなをハッピーにしてくれて、それで、最後はイイハナシダナーで終わるはずだったのに。なんで。
でも、でも、今日みたいな日じゃなくて、もっと心の落ち着いた状態で、暖かい部屋でココアを飲みながら観れば、こんな私だってきっと笑顔になれると思うのだ。思いたい。
来年の今日、もう一度。 -
午前十時の映画祭。
ベタベタなストーリーがモノクロで良い感じ。
クリスマス・キャロルの良い人版みたいな空気。
ジョージの子役がすごく美少年だったので
大人役にちょっとでも期待したのが失敗だった。
良い人には見えるけど、あのカワイイ美少年がああなるのは雰囲気に納得がいかない・・・!
ヒロインのメアリーはすごく可愛かったです。
良い映画だけど、もうすこし子供のころに観たかったかな。 -
"It'a beautiful world" (原題)
ビューティフルだね。
こんな映画を、映画館で好きな人たちと観たい。
気持ちいいくらいに、王道エンターテインメント。
こういう映画観て、ご都合主義を鼻で笑うシニカルな人間より、
素直に、笑って、泣ける人間のほうが、
数倍、人生楽しいだろうね。
キリスト教の隣人愛賛美的なテーマだけれど、
やはり人の役に立つっていうのは ( あるいは人に必要とされるっていうのは )、
大多数の人間は基本的に嬉しいものだし、だからこそこういったテーマって姿を変えてどの芸術分野にも出てくる。
ひゃー、ばんざい!
なんとなく。 -
素晴らしきかな、人生!♪
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子役の芸達者が嫌味なくよかった。ジェームズ・スチュアートによく似た子供よく見つけられたな…ただこの主人公、正義感が強く弱者を助ける筋金入りの善人で欠点といえば多少短気なことぐらいなので、最後にあれほどみんなが味方してくれても何の驚きもないために、己を振り返るとかえって寂しく感じてしまう。そういう現代人多いんじゃないかな。ヒロイン役の女優さん、ここではとても生き生きしていたけれど、「地上より永遠に」で本土からハワイに出稼ぎに来ている水商売女性役の目が死んだ彼女だったと知ってびっくり。同じ人には見えなかったのでさすがプロの役者さんと思った。