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- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 5022366701549
感想・レビュー・書評
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(2004年作品)
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攻殻機動隊のテレビシリーズ。東のエデンが面白かったことから、同一の世界と言う設定の本作を見てみた。パズなどの九課の脇役達のストーリーがちりばめられていて、深みを持たせる一方で本題となる移民の蜂起と、それを導く指導者の存在をネット社会の同期という概念で意思をまとめていく方法をこの時代に既に予想していたことに驚く。アラブの春そのものじゃないかと。民衆は、ある種の思想(これがプログラムやウイルスであるのだが)に対して、無防備になってやしないか。中国で生活していたころ、台湾を中国領土と信じて疑わない人々が多い一方、台湾を旅行するとそれが空想であることにも気がつく。台湾では、そこに住んでいる人は、国に所属しているのに、その所属意識が希薄だ。日本にも気軽に旅行して温泉に入り、音楽はマレーシアのポップスを聴き、そして中華料理を食べている。同様に、政府と民という統治システムが崩壊するかもしれない状況で、システムを維持しようとする政府と抜け出し、自由な思想を持ったように錯覚する個別の11人の死を通じて、自爆し思想の矛盾を表に出したところから、ストーリーは始まる。
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