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- / ISBN・EAN: 4988142567420
感想・レビュー・書評
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誰かがあそこまで運ばなければならない…
衰えたとはいえ直視することさえ出来ない太陽に対し、
まるでコウモリ傘の陰にでも隠れるかのように、
遮蔽シールドを盾に一か八か太陽に肉薄していく宇宙船…
運ぶのは核兵器一発…太陽の内部で爆発させ、
連鎖反応によりもう一度太陽を生き返らせ…
チャンスはたった一度だけ。
この映画は、故郷の地球に住む人々からは知られることもなく、
太陽にもう一度火を灯すことにより、
命を懸けて未来をつなごうとする8人の男女のハードな物語です。
ところで、この映画の中で一瞬とても気味が悪い瞬間…
ミッション中に消息を絶ったイカルス1号の船内探索する際に
突然映像に表れるサブリミナルイメージ…
セリフには表現されていないが、瞬間的に見える、
既にいないクルーたちの無邪気な笑顔は、
ボクに声もなく語りかけてくる…
「我々はかつてここにいたのだ」
我々人類もいつかそのような声なき言葉を発するしかない、
「かつての存在」となる未来を選択するのだろうか?
そんなことを、映画を見ながら、ふと思った。
無機質な船内に人工的に再現されたシダの群生。
水、空気、ほど良い陽の光…地球環境を再現した
バーチャル映像の部屋。
宇宙では人間は生きられない…
わずかな酸素の増減で数学的に命を左右され、
ひとつの新芽の発芽に喜びを表すクルー…彼らの苦悩を見て、
この地球で生きているという、奇跡的な出来事を、
美しい映像表現の中で強く感じさせられます。
いつも確かにそこにあるのに見つめることのない太陽…
塵によるフィルターを通して見る夕陽でもない限り
まともに太陽を見ることなどできやしない…
でも、この映画はなんだか太陽を見たような気がしてきます。
見つめることのできない太陽が確かなものであるのと同じほど、
人が今ここにいる…というのも確かな出来事。
「カネダ…何が見える…? カネダ…?」
完全に身を晒し、真っ直ぐに太陽を凝視することになる彼は、
かき消える瞬間…本当にあの時に何を見たのだろうか?
詩情感が滲む映像の美しさは、数あるSF映画の中でも秀逸です。
特にクルー全員が、太陽と自分たちの間を
音もなく横切る水星のシルエットを見つめるシーンは
何か心に滲みる。
スターウォーズなどに代表されようなスペースオペラが、
あまり心に響かないような人にはお奨めのハードSFという感じです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2007年日本
キリアン・マーフィ、トロイ・ギャリティ、真田広之
真田広之、、、、脚本選べよ!!
この作品は何なんでしょう?
太陽に核爆弾、アトムか?と思ったけどアルマゲドン?エイリアン?何?何?何?
★1つでもよかったかも、、、 -
衰えた太陽を蘇らせる為に人類の存亡を賭けて太陽へ向かう宇宙船。しかし、連絡を断った1号を発見し。。。
真田広之やクリス・エヴァンスなど豪華なキャスティング。太陽光の描写も美しさと怖さがあって良い。ストーリーも全体的に緊迫感があって、途中までグイグイ見せてくれる。
なのに、終わりまで見るとあらっ?となる。誰も助からないのは想定内だからいいとしても、1号の生き残りの描写が中途半端で、話がぼやけてしまった印象。 -
内容が分からない。。
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「サタ☆シネ」にて。たしかに「クライシス2050」を思い出す設定で、だからこんな邦題にしたんでしょうか。でもこんな昔のB級映画のタイトルをパクって何の得があるのかな。私は中学生のときに劇場にまで行って観てるからよく覚えてるんですけど(笑)
遺棄された宇宙船をめぐってのサスペンスの部分はなかなか面白くて、「乗組員が1人多い!」ってところも面白い。でも結局、頭の狂った○○が襲ってくるという陳腐なホラー展開にがっかり。 -
イギリス製作とのことで、いろいろ英国らしい作品。
でもサスペンスホラーの要素って必要だったのでしょうか?
そのせいで悲壮な旅路に理知的に対処する乗組員の話が
一気にB級SFの方向に行ってしまったような気が。
あの彼はどんだけ超人なんだろう・・・ってかんじだし^^; -
途中からだけれど久しぶりに見入った映画。言いたいことがはっきりしていて、かつ細かいところまで作り込まれているのが素晴らしかった。
あと名前の付け方ね。
見終わってこの映画のコンセプトに思いを馳せた時にああ!って納得できる。
映像も凝っていて、個人個人の視点と心理が上手に表されていてぐっときた。 -
消息を絶った宇宙船の元船長がラスボスってのが、ありきたり過ぎて、品がなく、しょぼい。
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ダニーボイルだから期待したけど2007年当時の最新VFXを駆使って時点でゼログラビティに勝てるはずが無くて、決して悪い映画じゃ無いのに無駄にしょぼく見えて、申し訳なくなった。
とはいえ、映像はとても綺麗で、我らが真田広之も出ています。 -
よく分からない作品でした・・・
途中までこの作品に引き込まれてましたが、後半、得体の知れないものが出てきて乗員を襲うとこからは???なカンジでありまして・・・
見終わってなんかモヤモヤと・・・
でももう一回観たい・・・のかも?このモヤモヤ感、疑問?謎?が晴れるのなら。 -
映像の美しさと、萩尾望都っぽい宇宙船内の描写が好き。
サブリミナルっぽい演出は気持ち悪いなぁ。マーク・ストロングはまともに顔が映らないのでファンとしてはさ
みしい。 -
真田さんかっこいいよね
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俺の時間を返してくれ!
と声高々に叫びだしたくなる程に糞つまんねー映画でした。
まず主人公は誰なの?
結局それすら最後までわかりませんでした!!
使い古しのネタとはいえ普通に作ってもそれなりに面白くなるネタだと思うんですが
ただ、BGMとグラフィックはかっこいいです! -
監督ダニー・ボイルなんですよね?ちょっとグロいシーンの感じはダニー・ボイルテイストだなあとは思いました。
映像はチープさも感じずSFとして観ていて違和感はありませんでした。
地球を守るために一人ずつ犠牲になって行くとか生死の選択を迫られるとか何処かで見たことがあるような‥
真田さんとキリアンが出ていたので☆がひとつ多め。 -
単なる宇宙映画の枠組みに収まる事なく、宇宙という密閉空間においての人間の深層意識も織り混ぜてる点は面白かった。金色の宇宙服とか太陽の熱を防ぐシールドなどはデザイン的にも凝ってて良かった。途中に出てくるサブリミナルな演出は初見だと驚く事間違い無し
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評価が低いこともあって、最初は『2001年宇宙の旅』やらの真似事だろうと思ってたんだけど、最新のSFXをふんだんに使っていて映像だけで充分楽しめた。さすがダニー・ボイル、カメラワークが毎回のことながら良い。ストーリーでは後半、畳み掛けるようにアクシデントが多発して、その裏にはサスペンスや人間劇が含んでいて、なかなか面白かった。ただしオチは評価がわかれて納得。
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我らが日本代表、「真田広之」が宇宙船の船長をしてる映画。それだけでおすすめ。
と言いたいところだけど、なかなか穴のある作品。とりあえずツッコミどころ満載、けど面白いから良いかなって感じ。途中の「ある演出」に違和感を感じる人もいるみたいではあるけど、自分的には良いものだと思いました。作品を引き締める意味ではよい演出だったのでは。
粗があるくせに、太陽光を浴びるのが好きな奴は肌荒れが酷くしてあったりと、細かく設定してるのかなんなのか、よくわからなかった。
後半の展開は無理矢理感が否めないけど、SF映画だし、そこはしょうがないかな。
最後まで引き込まれて観てしまったという意味では面白かったです。 -
クライマックスはウソでしょって思う!
宇宙の静けさ漂う雰囲気。 -
後半がちょっと残念な感じだったかな。脱線してる感じがした。
でも前半はなかなか面白かった。
典型的なSF映画。
あと、アングルがなんかなーと思うところが結構あった。宇宙空間だからそこは頑張ってもらわないと状況を把握できない。
それと、サブリミナル効果だかなんだか知らないけど、船上員の顔がいきなり出てくるのにはビックリした。
怖すぎ。
あそこにサブリミナルを入れるのはちょっと理解ができない。
ダニー・ボイルはなんであんなことしたんだろ…。全くもって謎だ。 -
死にゆく太陽を蘇らせる為に選ばれた、宇宙飛行士達。
太陽系の運命は彼らに任された。的な。
点数はSFスリラー好き補正アリ。 -
イカロス一号の船長が任務放棄した理由はなんとなく納得できました
各分野のスペシャリスト達はどこまでも(まあ、違うやつもいたけど)論理的で合理的。だからその考え・判断には心というものは存在しないんですね
この任務遂行のためには心は存在してはならなかったのです
一号の船長は太陽を神のように考え、それを人間という矮小な存在がどうこうしてよいものではないとした
信じる神さまがいないからわたしには分からない
(なんか、違う気もするけど…) -
この出演者の中で真田広之が全く見劣りせず、
ちょうどいい存在感。
この映画のジャンルは何になるんだろう?
途中からよくわからなくなっちゃった。
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2057年、人類は、太陽滅亡の危機を救えるのか?
危険で予測不可能な旅が始まる -
ジャンルの謎な盛沢山映画だった。
もっかいしっかりあたま整理しながら見たい…かも。ホントもりだくさん。 -
ただのSFものだと思っていたら、後半まさかのサスペンス展開。濃い100分だった。全員が全員では無いが、人の命<ミッションな所にプロフェッショナルを感じた。特にメイスだっけ?アイツ。ただし、この騒動(?)の原因の男、テメーはダメだ。
大きな傘付き宇宙船設定良かった。それと、イカロス一号の船内を探索する際に、フラッシュと共に浮かび上がるイカロス一号のクルーの顔。これ考えたの誰だよ怖すぎる。 -
直視は元より宇宙船でさえ油断すればその身を灼かれてしまう太陽へと向かう任務は、いくら帰還プランが用意されているといっても命を落とすであろうことはほぼ確定的です。それでもなお、たとえ自分の命を奪う元凶であってもその偉大さと美しさに魅入られてしまう。そして観客にさえ「何か」を感じさせる迫力の映像美と壮麗な音楽。
人は太陽に何を見るのか? 結局そこに答えはなく、人それぞれなのでしょう。ならば、後半のサスペンス的展開もイカロス1号の船長が至った考え(=神の如き太陽は絶対不可侵な存在で、自分だけがその恩恵に与れる選ばれし者でありたい)を表現したものであり、無下に否定はできません。 -
サール(クリス=カーティス)の表情や行為に、太陽に対する愛が滲み出ていて面白かった。ストーリー自体はそんなに。