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- / ISBN・EAN: 4988105051201
感想・レビュー・書評
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悩んで、苦しくて、眠れない夜に──
生きることがつらくなった夜に──
ふと、人恋しくなった夜にも──
ほんの10分だけでいい。時間をください。
この映画のラストシーン。
「Indefinitely」(永遠に)と答えるジュリア・ロバーツの優しい笑顔を見れば
幸せな気持ちで眠りにつけるはずだから。
ものすごい美人というわけでもない。
素晴らしいスタイルをしているわけでもない。
迸るような妖艶さを持っているわけでもない。
でも、何故か魅力的なジュリア・ロバーツ。
この映画は、ロンドンでごく普通の書店を経営している冴えない男性とハリウッド女優の恋物語。
世界を股に駆けるアメリカの人気女優アナ・スコットをジュリア・ロバーツが演じ、イギリスのノッティングヒルという街で書店を営むウイリアム・タッカーを演じるのは、たれ目の度合いを欽ちゃんと勝負させたいヒュー・グラント。
タッカーの経営する書店に、サングラスをかけた女性が本を買いに立ち寄る。
サングラスを外すと、その女性は誰もが知っている人気女優アナ・スコット。
自身もファンだったのだろう、思わず目を見張るタッカー。
レジでの何気ない会話、それだけで胸がときめく。
最初の出会いは、その会話で一度幕を閉じるが、外へ出たタッカーが道の角で女性にぶつかり、持っていたオレンジジュースをこぼし、女性の服はびしょ濡れに。
見ると、その女性は先ほどまで店にいたアナだった。
困ったタッカーはアナを着替えさせるために、自宅に誘う。
普通、そんなこと有り得ないだろうが、アナは気軽にタッカーの家に行き、服を借りて着替える。
その帰り際、何を感じたのか、タッカーを見つめたアナは、突然彼に熱いキスを。
タッカーにとってはまるで夢のような瞬間。
だって天下のハリウッド女優。
世界中に名を知られている魅力的な女性から突然キスなどされてみなさい。
私ならその場で卒倒する。
話は個人的なことに飛びますが、私、松たか子さんのファンなのです。
初めて見たのは、「ロンバケ」で、そのときは山口智子とキムタクの素晴らしさだけが際立って、松さんは「これが松たか子? なんか垢抜けないなあ」と思ったのですが、翌年、再びキムタクと共演した「ラブジェネ」では、驚くほど素敵な娘になっていました。
もうそれからは、テレビはもちろん、彼女の芝居も見に行くようになりました。
ここでひとつ、すごい話を。
実は私、松たか子さんに太股を触られたことがあります。
彼女は覚えていないでしょうが。
夏のある暑い日(だいたい夏は暑いですが)のことです。
椅子に座っていた私の左隣に、突然松たか子さんが来ました。
何をするかと思いきや、「ごめんなさい」と言って私の太股に右手を置くじゃありませんか。
いやあ、びっくりした。というか興奮しました(笑)。
私の太股に彼女の生手があるのですよ。彼女の手のぬくもりが伝わってきました。
太股に生手ですよ、太股に生手。「蹴りたい背中」じゃないですよ(関係ないか)。
「この子、俺に気があるのか」
しかし、私が言葉を返す間もなく、彼女の手は私の太股をすべるようになぞると、組んでいた私の脚を払いのけ、私の目の前を左から右に忍者のように走っていきました。
言ってしまえば、ただ単にそこを通るのに私の足が邪魔だっただけのこと。
つまり、芝居を見ていた最中の出来事なのです。
松さんが、舞台下手から降りて消えて、観客席中央の舞台袖まで行き、再び上手側から戻って来るというシーンなわけです。
舞台に戻るのに、中央最前列に座っていた私が脚を組んでいたので、その脚が邪魔で通れなかったのです。
でもね、さすがに大好きな女優に突然「ごめんなさい」と声を掛けられ、太股に手を置かれたらびっくりします。
数十年前、キャンディーズデビュー時、喫茶店でのミニライブで、高校生のガキだった私が三人の生手に触れた(握手してもらった)とき以来の衝撃でした。
憧れの女性に触れるなんて、せいぜいそんなことぐらいしかありません。
なのに、この映画では──
ということで「ノッティングヒルの恋人」に戻るわけです。
その後、二人は互いに好意を持ちながらも、いつもボタンの掛け違いで、うまく恋は進まない。
気性の激しい、気まぐれなアナに翻弄され、戸惑うタッカー。
ジュリア・ロバーツのすごいところは、やはりその表情。
笑い、怒り、哀しみ、戸惑い。万華鏡のようにその場面場面で顔が変わる。
意を決して、天下のハリウッド女優が、ロンドンの冴えない書店経営者に告白するシーン。
「自分も一人の普通の女なの……」
と話すときの可愛らしさは、まるで少女のよう。
(「普通の女の子に戻りたい!!」キャンディーズじゃない……)
彼女の、感情によって変わる表情を見ているだけで飽きない映画。
ラストシーン。
記者になりすまして、告白の意味を確かめるために彼女に質問するタッカー。
彼の出現に驚くアナは、自分の本当の気持ちをもう一度打ち明けるために、記者に再び同じ質問をさせ、そこで「Indefinitely(永遠に)」と答えるのです。
流れる音楽。弾けるような笑顔のアナ、いやジュリア・ロバーツ。
満足げな笑みを浮かべるタッカー、いやヒュー・グラント。
この後も、さらに先へとシーンが続くのですが、映画的にはここがクライマックス。
このときの彼女の笑顔が、もう、もう、もう最高に魅力的です。
DVDを借りた日から返却する一週間後まで、毎日この場面を見てから眠りについていました。
普通の男が夢に描くような話が現実に。いやあ、いいですね。うらやましいですね。
こんなことが現実にあったらいいなあ、と。
「ローマの休日」のように、接点など持ちうるはずのない憧れの女性との奇跡のような恋物語。
女性が見て面白い映画かどうか、よく分からないけれど、男性なら憧れるストーリーでしょう。
表情だけで様々な感情を表現するジュリア・ロバーツの凄さを堪能できる作品だと思います。
(了) -
内容(「Oricon」データベースより)
ビバリーヒルズの大物女優とロンドンの平凡な本屋店主との恋を描いたジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント共演で贈るラブストーリー。
ウィリアムの同居人・スパイクがとても個性的でいい味だしてる。面白い! -
良いですね、スター女優アナと一介の本屋さんの恋。
これが成就しちゃうというハッピーなお話。
ローマの休日、女優編。
しかも最後は結ばれるというハッピーエンド。
途中アナの恋愛遍歴と男関係でハラハラはあったけれど男の願望達成まっしぐら。
彼女の方から言い寄ってくるんだから最高です。 -
うわぁ・・・鳥肌立った・・・・・
他人の恋愛事情知ってなにが面白いんだとか思ってたけど。。
これは鳥肌たったわ。
ふたりの気持ちが何度もすれ違って、会えなくなって、誤解して、途切れて、絡み合ってこんがらがって、、、、、、、、
その末にやっと・・・やっと想いがまっすぐに結ばれた瞬間、鳥肌が立った。嬉しくて。
映画の中で、大女優に恋した本屋さんのタッカーは「きっと彼女はもう会いにこない」とか「あんな気のきかないことを言ってしまった」とか、すっっっごくひとりで悩む。
でも、相手の大女優であるアンも、きっと同じように恋に悩んでたんじゃないかな。
片思いの相手と話す絶好のチャンスなのに、うまく言葉が出てこないってあるよね。
そんなの見てたら、こっちまで緊張して心臓が爆発しそうになっちゃって。でもどこか期待でワクワクしてる。
あぁ恋の面白さ!
相手の気持ちって見えないから手さぐりで怖いよね・・・・・・
惚れた腫れたなんていう恋の悩みは、誰かを好きになれば誰にだってふりかかる。
それは大人も子供も、平凡な本屋さんにだって、大女優にだって・・・
出逢いって、奇跡。ほんと奇跡。
探して、無理やり合わせて、その役割にはめるんじゃない。
どんなに頑張ったって好きになれなければ好きになれないし、好きになったらどうしても好きなんだよ。
だから苦しい。
思い通りにいかないから。
「これが最後の恋」なんて思ったって、そんなのわからない。でもそれでいいんだな。
1度目の恋がずっと死ぬまで続く人もいれば、2度目、3度目、10度目のひとだっている。
誰だって、間違うし迷うし失敗するし。でも、それが”運命の人じゃなかった”わけじゃない。愛し合う時間を共有したのなら、それはそれで運命の人。
どんなに幸せに見える二人でも、何も傷つかないで何事もなく過ごしてるはずないもん。
恋って何度でもやり直しができるんだなって思った!
無理して誰かと一緒にいる必要なんてない。
惹かれてしまう人って、必ずいる。
この人とはもうダメだ・・・って思ったのなら離れればいいし、それでも離れられないのならやっぱりそれでも好きなのかも。
でも絶対自分の想いは犠牲にしちゃダメだな。
自分の人生をその人となら共に過ごせる、過ごしたいって思っっちゃったら、どんな大きな決断だってできるようになるんだな。
それが愛の力。
思いっきりロマンチックな恋がしたくなる映画!!! -
最高!!!
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★~ごめんなさいです~★
なにが面白いのか、どこがいいのか、
さっぱりわからない作品でした。
この作品とあたしの感性が合わなかった。
ダメでした。 -
あまりにも非現実的過ぎてなぁー。
そしていかにもな感じのハッピーエンド。
でも思ってたより楽しかったし夢中になって観てしまった。
ヒューグラントってめっちゃ垂れ目だな。
ストーリー
世界一有名な美人女優のアナが、イギリスにロケしている最中、街で出会った旅行書専門本屋のウィリアムと恋に落ちる。育った環境も、現在の仕事も、まったく違う2人の恋はどう展開するのか? ビバリーヒルズに住むスーパースターが恋に落ちた相手は、西ロンドンのノッティングヒルに住む本屋さん。名作『ローマの休日』を下敷きに、本当の恋を求め合う2人の姿をコミカルにつづる。世界的な女優アナには、この人しかいないジュリア・ロバーツが扮し、素朴で傷つきやすいウィリアムにはヒュー・グラントが扮している。恋愛映画として、全米史上最高のオープニング興行成績を記録した。(アルジオン北村) -
出会いの設定はラブストーリー映画!って感じだけれど、なんというか、心地よく観れた。
ヒュー グラント、超かっこいいです。
ジュリア ロバーツ、超可愛い。
記者会見のシーンできゅんとしました。
フリンストン、ミセス バンビ、ポカホンタス(笑)
同居人のスパイクが良い味出してる! -
この映画で、ジュリア・ロバーツが素晴らしい女優さんだということを実感。顔で笑って目で泣く、という演技を初めて見ました。
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Notting hillに実際訪れたら、本当に素敵な街だったので、見てみようと思い、ようやく実現!
キスシーンの早さにびっくりしてしまうのは私の日本人的感覚でしょうか。でも、あるのかな、運命の出会いというか、出会ったときからなにか自分の心に響いてしまうような出会い。そういう出会いは最初からなにか違うものなのかな。私にはまだわからないけど、あったらとっても素敵。曲がり角でぶつかるなんてベタな展開、もうこりごりなはずなのに、結局一番好きだったりする。適度にjokeが入ってて、なんともバランスのとれた映画でした。
私がNotting hillへ行ったのは平日でストールがあまりでてなかったので、たくさんストールが出てる土曜日にまた行きたいです!
女性が見ても(おばさんになっても)憧れるお話です(*^_^*)
私もこの映画を観たとき、これまた大好きな「ロ...
女性が見ても(おばさんになっても)憧れるお話です(*^_^*)
私もこの映画を観たとき、これまた大好きな「ローマの休日」を思いだしました。共に名作ですね。