電脳コイル 第1巻 通常版 [DVD]

監督 : 磯光雄 
出演 : 折笠富美子  桑島法子  矢島晶子 
  • バンダイビジュアル
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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4934569630377

感想・レビュー・書評

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  • BSフジのアニメギルドとか言う深夜枠で6話まで放映されていた(終了は早朝5時……)。磯さん新作公開するのか、知らなかった!劇場に行かねばー!ということで電脳コイルを久々に視聴。深夜にゲラゲラ笑い、ニヤニヤしました。

    当時、SF好きやアニメファンにたいへん評価された作品。メガネっ子好きにもたいへん評価された……かな笑。エヴァ以降だと攻殻SAC、電脳コイル、マクロスF、まどかマギカ……あまりアニメを観ない私でも観ていて重要なのはこれぐらいですかね?

    日常ハードSFとか、ジュブナイルハードSFとでも言うべきか。学校の怪談、都市伝説、天沢退二郎、藤子F先生などと、ARなど当時のすこし先の科学技術との融合。この作品とほぼ同時期にiPhoneが発売。すごくよくできているし、面白くて楽しくて笑える、最後にちょっと泣ける作品(だったと思う)。

    エスパー魔美のレビューで書いた気がするけど、魔美は魔女っ子ものをエスパー能力にしたもの。その後セーラームーンがあり、電脳コイルも元々は魔女っ子ものとして企画されてたそうで、ファンタジー部分がSFの科学技術に置き換わっている。なので連綿と繋がっている。

    ほかに、『電脳コイル』はエヴァスタッフがジブリ的作風のものを、『ぼくらの』はジブリ系のスタッフがエヴァ的なものを作った……と当時よく言われてました(と言えば思い出すのがエヴァ第11話のジブリ回なんだけど笑。両作品のスタッフともマッドハウスとジブリ作品に参加してる)。電脳コイルはアフタヌーンとかコミックビームに載ってる漫画的でもある。

    私も、ちゃんと読書をしたくなったきっかけの半分ぐらいは『電脳コイル』だったのかも。イサコの本名は天沢勇子で、たぶん『耳をすませば』の天沢聖司(CV高橋一生)と同じく元は天沢退二郎。

    小ネタというか、サッチーが郵政局なのは初見時に「おぉ!」と思いました。電波法や情報通信行政はかつて郵政省の管轄だったから(子供の頃に無線の免許を取得したので知ってた)。当時は省庁再編後だからすでに総務省になってたけど。

    そしてヤサコ走り!
    『君の名は。』を観た時にヤサコ走りを久々に見た気がするけど気のせいか。

  • ARに興味をもって以来気になりながらも絵柄に若干の抵抗があり避けていた自分を恥じる。

    このアニメにはすべてが詰まっている。
    SFギミック。形而上学。深層心理。友達。仲間。後悔。好奇心。痛み。切なさ。苦しさ。成長。初恋。記憶。笑い。愛おしい気持ち。すべてすべて。

  •  初回はネットに投稿されていた動画を17インチのiMacのフルスクリーンで視聴して感動しDVDを入手。2周目は手に入れたDVDを32インチのTVで。そして3周目の視聴中。第一話のオープニング主題歌を聴いただけですでに涙腺が反応してしまうような宮崎アニメ並みのカタルシスがクライマックスに待っている。
     かつてサイバーパンクSFムーブメントの旗手ウィリアム・ギブスンが世界に初めて提示した“電脳世界”(『ニューロマンサー』1984)のイメージからほぼ30年。たぶんその“電脳世界”を最も飛躍的にビジュアル化したのが士郎正宗の漫画『攻殻機動隊』だった。その後それは革新的なSF映画『マトリックス』へと受け継がれ、(そしてこれはあくまでも個人的な見解だが)21世紀における最も秀逸な“電脳世界”の表現がTVアニメ『電脳コイル』の中に結実した。原作・監督・脚本/磯光雄。

     最近すでに「グーグルメガネ」というメガネ形態のPCの実用化が発表されているが、『電脳コイル』で描かれた新たな“電脳世界”のアイテムこそメガネとして携帯しどこでもオンライン可能なPC「電脳メガネ」だった。
     この作品で最も特筆すべきことは『攻殻機動隊』『マトリックス』で描かれた“電脳世界”の思想をさらに拡大して“霊的な世界”へと広げてしまったこと。つまりSFとオカルトの融合だ。攻殻では人間のパーソナルデータがネット上に発生したプログラムの生命体と同一視され、マトリックスではやはり同じように機械生命体のプログラムにも人間同様の感情と個性があるということを示したが、『電脳コイル』では亡くなった人間(あるいはペット)のパーソナルデータがネットの“電脳世界”に取り残されて「幽体=幽霊」になってしまう。アニメのクライマックスでは、“電脳世界”に迷い込んでしまった少女たちの肉体がまるで“幽体離脱”したような仮死状態に陥る。

     そして『電脳コイル』の“電脳世界”が秀逸だと思う最大の理由は、このアニメのアイデアを模倣して現実に作られた携帯アプリ「セカイカメラ」の表現を拡大解釈したような独自の“電脳世界=バーチャルリアリティ空間”の発想にある。言葉で説明するのはとても難しいが、この作品の世界では現実の地理や建造物の空間と「電脳メガネ」を通した時にだけ見える“電脳世界”が重複しシンクロしているのだ。例えて言うなら、グーグルマップで世界中の街の風景が立体的な3D空間として写真になっているそれがメガネ形態のPCを通して現実の風景とダブって見えるようなもの。これ以上のことは実際にアニメを観てもらわないと理解しにくい。
     重ねてこれは個人的見解にすぎないが、世界的にも評価の高い宮崎駿の映画を含めても21世紀になって発表されたアニメの中で最も評価されてしかるべき作品こそ『電脳コイル』であるとずっと思っている。そしてそれは第39回星雲賞メディア部門、第29回日本SF大賞受賞という日本のSFのファン投票と商業的なSF関係者による投票の二つを同時に受賞していることからも確かなことであるように思う。(その他、2007年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞、第7回東京アニメアワードTVアニメ部門優秀賞、また原作・脚本・監督により、磯光雄が第13回アニメーション神戸個人賞を受賞した)

     たぶんただ単に大好きなTVアニメと言う人も多いであろう人気作品だが、世界的にももっと評価されるべき斬新なSF的アイデアの“電脳世界”を描いた作品であり、児童書の傑作に該当するようなドラマティックなストーリー展開とラストの大団円は、ジブリアニメさえ凌駕する大きな感動を与えてくれる。
     あと主人公が飼っている犬のデンスケのような“電脳ペット”は、かつての「AIBO(アイボ)」以上に現実の需要があるだろう。誰よりも早く優秀なAIと映像を組み合せた人気アプリのブランディングを実現した人は間違いなく巨万の富を得ることだろう。ただし◎ンテンドッグスとかのような中途半端なゲームじゃなくて、ちゃんと動物の性質と個性をシミュレートした現実のペットに限りなく近いAIでなければダメ。

  • とにかく面白いの一言です。絵柄や話の内容は人を選ぶと思いますが、好きな方はゾッコンになるかと。
    キャラクターたちの描かれ方や設定、また独特の世界観が、スルメのように見れば見るほどハマっていきます。
    個人的にアニメの作画の素晴らしさ、またシリアスの話に突然割り込むギャグパートの面白さ、そして最終話にかけての怒涛の展開と伏線の回収が最高です。
    音楽も実によいので、SFモノや鬱っぽい話が好きな方にオススメします。
    ウ○チーーー!

  • メガネほしいー!
    動きがかっこいいし、近代的だなあー
    おやじが可愛かった。
    顔面上の戦争の話が一番好き
    NHKさんのアニメは良作が多いです
    アルスも好きだったなあー

  • 全話観た
    発想がおもしろい。
    みんなが一昔前に夢想した未来メカが新しい形で提案されている。

    新しい未来メカ、メガネはとても面白いし、子どもたちは夢中になっている。
    新しいことが何でもできるし、夢がどんどん叶うかのような感覚。
    子どもだけじゃなくて大人もメガネがないと仕事ができないくらい重要なアイテムになっている。
    だけど、「子どもは手で触れられるものでもっと何かすべきだ」というメッセージも同時によびかける。

    メカや未来的なものがたくさん飛び出す中で、結局、核となる物語は女の子(子ども)の成長。
    人として他者とつながっていくことの難しさ、でも嬉しさ。そしてやっぱり「よく解らなさ」
    だけど、それでも、よく解らなくても人と人は「仲間」になれる。
    人はたくさんのものを生み出すし、その中には決して良いものだけではない。
    けれど、ちゃんとそれをなかったことにしないで、成長しながら生きていけるのだ。

  •  メガネ型のPCや物理的に作用するようになったデジタル技術という近未来描写、神社や学校や民家ではエンカウントしないというゲームチックな設定が無理なく溶け込んでた世界観が大好きです。実際ネットってこういう方向に進化するんじゃないかなあ。ハッカー物語ってワクワクするんだけど、何か自分の中で由来があるんだろうか。
     好きなキャラは1位4423、2位ハラケン、3位おばちゃん(17歳の身空でおばちゃん呼ばわりを怒らない度量に惚れ惚れ)、ベストカップル賞はフミエ&ダイチでお願いします。ダイチは最後で男を見せたなあ。合同クラスになって張り合う相手が変わったのが要因な気がするけど。「決闘に行きませんか?」は綺麗すぎて笑った。フミエちゃんは後半活躍できなかったのが残念だなあ。
     そしてエンディングでハラケンの制服姿がなかったのに納得いかない。チャプター絵ではあったけど、一番似合いそうなのに! 結局探偵ナンバーの四番と六番は不明のままだったり、一人逃げたのがいたり、微妙に続きそうな枝葉を残しながら完結。
     あと転校前の友達と結局和解しなかったのが意外だったなあ。散々匂わせてたから絶対和解エピソードとか過去編エピソードあると思ってたけど、サラッと流されて敢えてきっつい一言だった。ヤサコとイサコも好きです。

  • 丁寧で 珍しい作品

  • 1

  • 電脳メガネが普及した時代。
    メガネ越しに見える世界は、便利で、鮮やかで、ちょっぴり危険で・・・。

    参りました。
    見事にハマリマシタ。
    一見のどかなキャラデザに、繰り出されるハイテク勝負。
    謎が謎を呼び、予測がつかない展開へ。
    毎回飽きさせず、笑いや問題提起に涙もあり。
    見なきゃ損!

  • 雰囲気が本当に好き。
    科学的には未来なのに、町は暗くてちょっと辛気臭い。このバランスすごすぎる。
    文句なしの名作だと思う。
    とにかく丁寧だと感じるし、作画もいいし、声優陣も実力派だし、これよりすごいTVアニメにはまだあってないかも。

  • 実は、観た話数は1・2話程度。
    ただ、独創的なストーリーと丁寧な作画に興味を持ちました。
    時間があれば、一度は観たいと思う作品です。

  • まあまあ。ただ、見なくてもよかったかも。。

  • NHKのアニメは良作が多い。
    世界観が素敵。電脳めがねほしい。

  • 子供が大好きだったので一緒に観てました。
    ヒゲの戦争?回で、こりゃすごすぎだろって大興奮!
    こういうの、大好き!

    そういえば、Googleがこんな眼鏡作ってますね。

  • 0006

  • 近未来眼鏡をデバイスにした電脳世界で遊ぶ子供達を題材にした物語
    世界設定の発想力がすごい
    未来の話なのになぜか懐かしく小学生の頃に気持ちがタイムスリップしながら鑑賞してた
    クライマックスからエンディングにかけては目が離せない展開
    そして最期は涙しながら観た
    とても良い話で記憶に残る一作になった

  • 攻殻機動隊とはまったく違う表現で描かれた電脳せかい
    ホームドラマの中にSFが普通に入り込んだ感じのアニメだ
    メカニカルでなめらかなシリコンタッチの肌合いがなく
    省略の多い手書き風の絵が温かい
    お茶の間で見れる脅しのないスケールも良い

    現代社会のすべてが大スペクタクルエンターテイメントで勝負している中で
    背伸びしないで自分の目線で見れる上に
    メランコリックを誘うわけでもなく
    時代離れもしていない近未来と今現在がちゃんとある

    携帯やパソコンではなく眼鏡というほとんど体の一部となる
    着る感覚のアイテムが重さをなくし
    メカさを薄くしているのだろう
    リアリティーの強い緊張に包まれた作品とは違った人間臭さがあって
    ほっとさせてくれる作品だ

  • 電脳空間というものを使って、人の心をそれに当てはめた作品だと思った。

    目に見えない人の闇や楽しいと思えるものを電脳空間は持っている。

  • *DVD第1~9巻に当たるレビューをまとめてここに。

    【印象】
    近未来の日本における架空の都市。
    拡張現実を主眼に置いたSFではあるものの、子供から大人まで楽しめそうです。

    【脚本等】
    構成がしっかりしていて、飽きることも置いて行かれることもないと思います。

    【画等】
    ややほのぼのとした印象を受けました。
    多くの人に受け入れられる絵柄ではないでしょうか。

    【声等】
    問題なく、よいと思います。

    【備考】
    全26話です。また、それら本編とは別に総集編もあるようです。

  • 再放送希望

  • ジュブナイルSFアニメの文脈で語られる拡張現実(VR)の世界は、とても生き生きとして魅力的で、物語にすんなりハマりました。こういう、萌え系や玩具物とは一線を画したアニメ企画を実現させてくれるのは、NHKならでは。

  • 本当にいいアニメ。恋愛、友情、家族愛、バトル…すべての要素が入ってます。

  • 電脳ペット、「オヤジ」と「デンスケ」がたまらなく愛おしい。
    序盤のリズムの良い展開、後半もこのテンポでいくのかと思いきや…
    後半はまさかのシリアス展開。切なくて、あったかくなる作品でした。

  • 色々な物が混ざってるように思えるけど面白そう

  • ノスタルジーと近未来が混ざり合ったような世界観。これからどうなるんだろうというわくわく感がすごかった。

  • 近未来の話、ってことになるのかな?
    すごく未来的なのに、ここはまだ自動じゃないんだ…みたいな突っ込みどころが多い。

    デンスケがすごく可愛い。

  • [○10/12/16鑑賞]AR関連を勉強していて以前から気になっていたこのアニメを観てみようかと。2話観ただけなので良いか悪いか「分からない」というのが率直な感想。ARなどの世界観や絵は問題ない(好き)けど、セリフ、キャラ設定には、あほくささ、稚拙さ、狙い過ぎ(?)、白々しさ等を感じる。作画やOPソングはものすごいいい歌なだけになんかがっかり。このまま最終話まで観るか?と少し不安を感じた。

  • ストーリー★★★★★
    キャラクター★★★★★

    たまたまNHKのBSで再放送があっていて、
    とても面白かったので全巻レンタル。
    これまで私の中にあったアニメの概念を変える作品になりました。

    専用のメガネをかけることによって見える不思議な電脳の世界。
    その世界に魅了される子供たち。
    そして、その世界に潜む謎と影…。
    展開が本当に予測できなくて、
    ハラハラしながら最後まで楽しんでみることができました。
    ぜひたくさんの方に見てもらいたい作品です^^
     

  • オンタイムで観ていましたが、未だに何回も見直している大好きな作品です。
    そもそもが磯光雄・井上俊之・本田雄とかいう、高クオリティ誇る眩し過ぎるメンバー(笑) 作画的にもとってもご馳走様な作品ですが、世界観にも魅力を感じてなりません。
    娯楽として充分に楽しめますし、深読みして所々で”ネット社会”という現代社会の(良い意味でも悪い意味でも)著しい特徴について考えたりも出来る作品だと思います。

    舞台は近未来の、でも今と見た目は全く変わらない金沢・大黒市。
    電脳世界が普及して携帯のように"電脳メガネ"(眼鏡型の電話もネットもメールもこれひとつ出来るハイテク携帯。掛けてると現実と被さった電脳世界が見える)を掛けるのが当たり前になった世界で、小学校最後の夏休みを迎えた少年少女たちの”自由研究”を巡る物語です。
    神社もいっぱい出てきて見た目は本当に現在のこの世界と変わらないのですが、電脳ペットとかバグとかビームとか出てきてSF要素が盛り沢山。その組み合わせがとても面白いです。
    キャラクターも魅力的で、私はサッチーとハラケンが好き過ぎます(笑)

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