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- / ISBN・EAN: 4959241934710
感想・レビュー・書評
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ヘンテコ家族の不器用で奇抜すぎる再生物語。
出てくる登場人物全員が全員、それぞれに俗で、ぶっ飛んでて、ある種おかしなベクトルに病んでるのに、描かれるその多彩な孤独に共鳴し、最後の最後にはイビツだけど偉大なる愛と人生の真理にホロリとさせられてしまうのは、やっぱりウェス・アンダーソンならでは。
子供のうちに両親が離婚し、母と暮らしたテネンバウム三兄妹。
十代の頃は三者三様にそれぞれの方面で天才児として持て囃された。けれど20数年を経た現在では、バラバラに暮らし、皆「ただの人」として、鬱屈と悩み、孤独と喪失を抱えた日々を送っていた。そこに、余命幾ばくもないという父が突如訪れて…。
後年のアンダーソン作品と比べると展開は緩やかで、色彩的にもおとなしい。
けれど、どのアンダーソン作にも共通する、一見どんな感情もないようで様々な感情を内包する役者たちの偉大なる無表情の佇まいと、奇抜なのにハイセンスなファッションや作り込まれたセットは、やはり十分に楽しませてくれる。
そして、不器用ですれ違いを繰り返すけれど、それぞれに一途な愛のカタチにも魅せられずにはいられない。
展開は緩やかな分、アンダーソンの職人というか匠の技を視覚的に堪能するのに向いた作品ですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ウェスアンダーソンすぎる写真展(とてもよかった)にいってきたので、タイトル知ってるこれを見てみた。
確かに映像お洒落でかわいい。雰囲気もいい。
グィネスパルトローやっぱかわいいな。
ストーリーはまあ雰囲気で流れるところもあるけど、わりと好きだった。
年末に他のも見てみたい。 -
あ、そこでRAMONESなのね。
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ウェス・アンダーソンの作品は、もういいかな…(^_^;)
お洒落ではあるけど、お洒落だからいいって単純なものではないしね。
いくらジーン・ハックマンが出ていたとしても、あまりなんとも感じない映画やった。
適当にお洒落に繋げた編集したら、偶然アンダーソン風が出来上がったって感じに思えてしまうんだよね(^_^;) -
何とも言えない空気感
友人のススメで見たけど
コリャこの監督天才だわ
ストーリー的には個人的にはフツーな感じだけど
なんて言うんだろう
節々に感じる違和感が心地よい
今まで見たことが無い感じの映画で
一般ウケはしないかもしれないけど
ステキデシタ -
Hey Judeって、離婚するジョン・レノン夫妻の子供に宛てて作られた曲なんですよね。冒頭から胸がいっぱいになりました。
テネンバウム家の三兄弟がみんな魅力的で面白かった。特に赤ジャージのチャス親子はかわいい。 -
友達にウェス・アンダーソンの事を教えてもらって、『ライフ・アクアティック』を観たんだけど全然グッとこなかった。「で?」ってなった。
嫌いじゃないし、サーチアンドデストロイが爆音で流れるとこは爆笑したんだけど・・・。
結局、ウェスさんってセンス番長なんじゃないか?
センスはものすごくいいけど・・・という疑念。
そのセンスは、簡単に言うと「シルバニアファミリーの家」っていうのが、例えとして自分の中では一番しっくりくる。
そんな風にずっと思ってたけども、何かないか?何かないか?何か絶対にあるはずなんだよ!と思いながら行き着いたのがこの映画。
これはすごく好きです、ぶっちぎりで一番好き。
音楽が良い、というのもあるけど・・・それぞれのキャラクター、性格付けを音楽でやってるところが良い。
例えば妹マーゴ(グウィネス・パルトロウ)だとニコ、
イーライ(オーウェン・ウィルソン)だとクラッシュ・・・の、ように。
くるかくるか、くるぞくるぞ、というところで
ストーンズの「ルビー・チューズデイ」。
最高でした。
そしてエリオット・スミス。
この『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』以外はどうでもいいかもなあ・・・。
初期のやつはまだ観てないのでなんとも言えないけど。
個人的には、昔のグウィネスが出てるだけで評価があがります。
『ハードエイト』もそうだけど。
アイアンマンでひっさしぶりに見た時も軽く嬉しくなった。
何が「世界で最も美しい女性」じゃ!アイアンマン3のせいじゃろが!
と思ってたら「最も嫌いなハリウッドセレブ」でも1位で、栄光の2冠を達成してましたね。
だいたい、自分の女の趣味が悪い。
しょうがないので同系統の顔のミア・ワシコウスカの映画でも観ますわ。 -
姉と弟の再会シーンが、
僕にとってのこの映画の存在価値のすべてを握っている。
ウェス・アンダーソンのスローモーションが、初めて女性をとらえた瞬間。
きっとウェスもグウィネス・パルトロウに恋してしまったんだと思う。
Nicoの「These Days」に合わせて緑のバスがやってくる。
そして降りてきたのはテネンバウム家の長女、グウィネス・パルトロウ。
揺れる金髪を、スローモーションが細やかにとらえる。
そのとき、観てる人はみんな、恋に落ちる。 -
「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」大好きウェス・アンダーソン監督作品。いつも通りに絵本のような色使いと映像。天才揃いの兄・弟・養女の三兄弟と両親や周囲の人々の挫折とか愛とかなんとか。いつも通りの良い作品。
父親テネンバウムがいかにも監督が書きそうな人物でロミオるストレス要因が妻に彼氏ができそう+金がない。王道。外国は義理の兄妹は結婚出来ないのね(仏や米の一部とか)。知らんかった。
母親が「アダムス・ファミリー」のモーティシアで懐かしすぎる。更に次男がどっかで観たどっかで観たと思っていたら「キューティブロンド」の・・。昨日丁度このヒロインの映画を観たので感慨もひとしお。「恋はデジャ・ブ」の人も懐かしいよー。
ごめんなさい。キューティブロンドの人じゃなかった。ジェイソン・シュワルツマンとルーク・ウィルソンで別人でした。