ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」

アーティスト : ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 

• EMI MUSIC JAPAN(TO)(M) (2007年9月25日発売)

感想・レビュー・書評

[人生≒本×Snow Manさんの感想 · 2012年3月12日]

「英雄」交響曲のベートーヴェンの自筆楽譜を、音楽関係の展示の仕事で扱ったことがあります。当たり前ですが、自筆は生々しく、そして、時の風化で痛々しい印象も受けました。

ちなみに、Wikipediaでも触れられているように、表紙で、ナポレオンへの献呈をペンでかき消した上に、｢ある英雄の思い出のために｣と書き加えられていることを現物で確認しました

さて、高校時代、ベートーヴェンの交響曲については、音楽の授業で「みっちり」スコアを読まされたこともあって、どのシンフォニーも個人的思い入れがありますが、3番、結構好きなんですよね。

一言で言えば、「ゾクゾクする感じ」がたまりません。「静かな、でも揺らぐことのない情熱」とでも言えるでしょうか。それをフルトヴェングラーが指揮者として、どう表現しているか・・・古い録音ですが、音質も悪くなく、それはそれは見事。きっちり、ゾクゾクします。