- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988135704412
感想・レビュー・書評
-
紀元前480年。スパルタ王レオニダス(ジェラルド・バトラー)の元にペルシャ帝国からの遣いがやってきた。
国を滅ぼされたくなければペルシャ大王クセルクセスに土地と水を差し出し服従をしろという使者。
レオニダスはその場で使者を殺し、スパルタは100万の大軍を敵に回すことになった。開戦の許しを乞うためにレオニダスは司祭の元を訪れたが、託宣者は神のお告げであるとして出兵を禁じた。
煩悶する王に王妃ゴルゴ(レナ・ヘディー)は毅然として言う。「自分の心に従いなさい」と。評議会の反対を押し切って戦う決心をしたレオニダスの前にスパルタの精鋭300名の兵士たちが集まった。
レオニダスには戦略があった。海岸線の狭い山道に敵を誘い込めば大軍の利点を封じられる。そこをスパルタの盾で食い止めるのだ。
作戦の地に到達した彼らの前に海岸線を埋め尽くすペルシャの大軍が現れる。しかし、スパルタの男たちに退却の文字は無い。
考え抜かれた作戦の元、次々にペルシャ軍を倒していくスパルタ兵たち。対するペルシャ軍はモンスター級の怪人や、隠密部隊の不死軍団、巨大動物の投入と、様々な手段を使ってスパルタ軍を撃退しようとする。
だが防御線をどうしても突破出来ない。その圧倒的な数の差にも関わらずスパルタ軍はペルシャ軍を撃退できるのではないかと、希望を抱くようになるレオニダス。
しかし裏切りの影は前からも後ろからも忍び寄っていた。
ペルシャ軍にスパルタを包囲できる裏道を教えた密告者。そして評議会にも、王妃を騙して援軍を断とうとした者がいた。
かくして援護も無いまま包囲され危機に陥るスパルタ軍。
しかし彼らは屈することが無かった。死を覚悟し、ペルシャ王クセルクセスに槍を投げつけるレオニダス。一人でも多くの敵を倒そうと奮闘する兵士たち。
結局圧倒的な数の前にスパルタ軍は全滅したが、決して屈服することの無いその精神は、後に残された者たちへと受け継がれていくのだった。
フランク・ミラーの原作通りの陶器のような映像美とスローモーションを多用したスタイリッシュな過激なアクションが楽しめるし、ジェラルド・バトラーが厳しさの中にも優しさを秘めた名君レオニダス王を熱演しています。レオニダス王を一心に信じ支える女王をレナ・ヘディを演じていて、ハマっています。当時の最強国ペルシャに敗北を覚悟で、古代ギリシャの自由を守るために、決死の戦いを挑むスパルタ人の覚悟は、サムライに通じる美学を感じて、心揺さぶられました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
300人のマッチョが美しい戦隊を組んで戦う様は何度見ても感動的です。
私の名作リストに追加です。 -
ほとんど全ての映像が加工されていて、かなり癖のある映像。
劇画的な動きと映像の効果で、盾と槍の戦いを存分に堪能
させてくれました。
スパルタの王様役は、なんとあの「オペラ座の怪人」の
ジェラルド・バトラー!!!こないだまで堂々とちょっとロックな
オペラを歌い上げていたというのに、今度はこんなに
すごいマッチョになって(≧∀≦)
しかも「ロード・オブ・ザ・リング」のファラミアが、
渋い役どころで出ています。
それにしてもコレに出演していた男性俳優、相当鍛えないと
あんなに見事な胸板と腹筋にはなりません。この映画の為に、
どれほどの苦労をしたのでしょうか・・・合掌(-m-)
強いて難を言えば、奥さんがもうちょっと若くてセクシーな
かんじだったら納得だったのに(笑) -
2007年(アメリカ)
原題:300
監督:ザック・スナイダー
出演:ジェラルド・バトラー、レナ・ヘディ、他
紀元前480年頃にギリシア連合軍とアケメネス朝ペルシア帝国の間で勃発したペルシア戦争の中でも、100万のペルシア軍に対したった300人の精鋭兵で立ち向かったスパルタ軍による伝説の戦いと名高い「テルモピュライの戦い」を題材にしたこの作品。
今読んでいる2つの本をきっかけに観賞。
そのきっかけの1つはクリストファー・ロイド著の「137億年の物語」という歴史書でちょうどペルシア戦争やスパルタについての記述に差し掛かっていたこと。
もう1つはポール・ウェイド著のベストセラー筋トレ指南本「プリズナートレーニング」の中で、19世紀にウェイトトレーニングというものが開発される遥か昔に「キャリステニクス」と呼ばれる自重トレーニングのみで強靭な肉体と精神力を手に入れていたとされる古代人の例としてスパルタ軍が挙げられていたこと。
公開当時から気になっていた作品ではあったもののなんだかんだ観る機会がなく10数年が経った今、この2つの偶然が重なり「今しかない」と居ても立っても居られなくなりレンタルショップに急行した次第。
撮影はほぼ全てがグリーンバックで作られたということで、とても綺麗な映像美でした。
戦闘シーンのスローモーションも嫌らしくなく、スパルタの人々の強さを圧倒的に伝えてくれました。
「生きて還ることが正義」といった信念のもと兵士たちが決死の脱出作戦を繰り広げるクリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」とは相反する、「戦い切って死ぬことこそが名誉」という今作のスパルタ人。
どちらも戦争を美化しているようで日本人には中々共感し難い信念ではあるものの、「自分の仕事に誇りを持って闘う男」という点では現代の社会人にとっても心を揺さぶられるものがあり、とてもカッコいいなと感じました。
全身全霊で仕事という闘いに身を置いて誇りを持って臨んで生きたいなと思わされました。
あとはなんといっても彼らの肉体美。
キャストたちの身体も史実のようにキャリステニクスによって鍛えられたものなのかは分かりませんが(恐らく違うが)、自分もプリズナートレーニングを行うことで彼らのような肉体を目指して生きたいなと、改めて決意を固めるには十分なものでした。
がんばろー笑 -
人間の躍動がすごい。こりゃあ映画館で見ねば!と意気込んで行ったけど、観客がスリーハンドレットどころかファイブしかいなかったけどな!
-
300
2007年 アメリカ
監督:ザック・スナイダ-
出演:ジェラルド・バトラー/デヴィット・ウェンハム/レナ・ヘディ
やっぱりこの映画はスクリーンで見たいよなあと思っていたら文芸座でやってくれたので早速見てきました。ひとことで言うと筋肉祭でした(笑)。
ストーリーは基本的に単純明快だし、説教たらしいメッセージ性もなくテーマは明確だし、後は単純に最強のスパルタ軍団のマッチョな男どもの痛快かつ爽快な戦いっぷりで溜飲を下げて、非常にすがすがしい気分で映画館を出られる、娯楽大作としてはこれ以上ない出来の逸品。それだけでなく、わざと粒子を荒くしたような映像処理や、抑えた色彩の中のマントの赤、ときどきスローになる戦闘シーン等、映像的にもとても面白くて綺麗でした。
個人的には、語り手役がデヴィット・ウェンハム(出てることさえ知らずに見たので不意打ち!)だったことで、必要以上に彼を贔屓にしてしまい、というかもはや彼がスパルタ戦士ではなくファラミア@ロードオブザリングにしか見えなくなって無駄に応援してました。期待を裏切らないオイシイ役で良かったです。多勢に無勢の戦いっぷりといい、異形の裏切り者の存在といい、随所にロードオブザリングを思いださせる要素はありました。ゆえにラストシーンでは、インテリだったファラミアもこんな立派な戦士になって…と涙ぐみそうに(※間違った見方)。それにしてもあの筋肉、本物なのかしら?CGなのかしら?
(2007.12.01) -
何度観ても面白い。かっこいい。続編はスパルタがメインじゃないので微妙だった。
-
ペルシャ軍とかまるっきりファンタジーなので、軍記ものとか歴史物という感じがまったくせず、ストーリーのわりに、悲壮感とかあとを引きずるとか、そんなんほとんどなく見てしまった。
そんなわけで、純粋に筋肉を楽しめました。
ただ、あの筋肉、ちょっと付き過ぎというかもうちょっと絞ったほうがいいんじゃないかとか、素人眼にも思ってしまう。
何か実践には邪魔になりそう。観賞用ってやつですかね。
原作はグラフィックノベルとのこと。確かにそんな雰囲気。
映画館で見たらもっと迫力があっただろうが、家のモニターではちょっといまいち。
でも、ほとんどCGらしいので大きな画面で見たら見たでかえってあらがでてしまうのかも。 -
スパルタ人強すぎ。俳優の筋肉に目がいく。戦士であることを誇りに思い、死地に勇ましく向かう姿はサムライ魂に似た雰囲気を感じた。世界史をほんの少し勉強した気になる。英語の音声は比較的難易度が低いように思う。
(2013.10.27) -
テーマ:男の矜持、死の美学
題材:ペルシア戦争テルモピュライの戦い
肉体や言葉の端々で表現される、レオニダスと300人の精鋭達の純度高き戦士としての姿がこの作品の全て。
クセルクセス率いるペルシア軍の、アメコミ原作らしさ全開の派手な描き方が、物語のスパイスとして見事に効いている。