影武者<普及版> [DVD]

監督 : 黒澤明 
出演 : 仲代達矢  山崎努  萩原健一  大滝秀治  倍賞美津子 
  • 東宝
3.60
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104044693

感想・レビュー・書評

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  •  淡々と進んでいく感じの素敵な映画でした。さすが黒沢さんです。
     影武者の内容ははじめて知りました。武田信玄の影武者だったんですね。なるほど…。一人二役?の演技は,ちゃんと使い分けていて,やっぱり一流の役者さんですね。
     映画の最後,桶狭間の戦いで無理な作戦により全滅する武田騎兵隊たちの闘いの様子を見ている武田信玄の姿をしている男が,影武者なのかそれともあの世から来た武田信玄の亡霊なのか,よく分からないんですよね。この最後の場面も入れると,一人三役にも見えてきました。

    《NHKプレミアムシネマ》の解説を転載
     巨匠・黒澤明監督が、武田信玄の影武者となった男を壮大なスケールと映像美で描き、カンヌ映画祭パルム・ドールを受賞した戦国スペクタクル巨編。天下統一の夢半ばにして倒れた信玄。遺言に従い、弟の信廉は、信玄にそっくりの盗人を影武者に仕立て上げるが..…。黒澤監督ならではの重厚な演出が高く評価され、黒澤監督を敬愛するフランシス・フォード・コッポラとジョージ・ルーカスが製作に協力したことも話題となった。

  • 武田信玄の影武者を描いた大作。
    影武者は結局、名前さえ分からない。影武者なりに武田への思いがあって、ラストは憐れに思えてくる。

  • 隆慶一郎の「影武者徳川家康」みたいな話かと思ったら、全然違った!

    有能な影武者が亡き主君に代わって活躍するなんて話ではなく、影武者として使い捨てにされた惨めな男の話でした。奇想天外なホラ話を期待したので、やや肩透かしでした。

    それにしても「長篠の戦い」における武田軍の死に方はなんとも残酷ですね。

    そんな中、放逐されて戦場を彷徨う仲代達矢の一人芝居(=顔芸)が「乱」と一緒だったので笑ってしまった。

    BSプレミアム「プレミアム・シネマ」にて。

  • BSプレミアム録画>仲代さんの顔芸。マクベスのようなリア王のような。乱のような。。
    これ、勝新さんが演ってたら違ったろうなぁ。。
    長~~~~い!3h弱の長編。
    映画スタッフの面々がなかなかでビビる。
    映像テープ班に本多猪四郎。アドバイザーに橋本忍。
    黒澤監督に心酔してたコッポラとルーカスも同伴。
    武田信玄(親方様)の遺言通り、没後、暫く自分の死を
    他国へ漏らさぬよう…と信玄の弟,長く仕える老臣達が影武者を立てるお話。

  • 初鑑賞…ではない。

    おそらく場所はFilm Forumであったと記憶するが、記録をあたってみたが出てこなかった。ちと検索すると2010年の1月〜2月にかけてFilm Forumで黒澤まつりを開催していたそうなので、これだとすれば10年以上ぶりということになる。コロナ以来休止されてしまっていたJapan SocietyでのMonthly Classic枠が再開と相成り、本作が映えあるトップバッターに選出されたのである。35mmフィルム版での上映というのも素晴らしい。ぱちぱちぱち。

    で、ここで失態が。

    開館済みの他映画館が少しでも収益の改善に…と全席開放に打って出ている中、キャパは40%に絞ってスタートとの表記を見逃していた。上映数日前に「いちおうチケット押さえとくかぁ…」とのっそり動くとそこには「Sold Out」の大きな文字が…。悲嘆に暮れながら一旦はその日来るであろう寒波を言い訳に引き下がろうかとしたのであるが諦めきれない。いや、氷点下だからこそ客足が遠のくはず!と心を奮い立たせ、当日のウェイトリスト対応を期待して1時間ほど前に現地入りしてみた。

    で!

    この判断が吉と出、現地であれば購入できるチッケト枠に少しの残りがあるとのことで滑り込むことができたのだ!動かないことには何も起こらない!、自粛自粛の波に飲まれてばかりじゃ生きる活力さえも衰えてしまう!ということで若干高揚しすぎた気持ちを抑えつつ理想の席位置を確保、粛々と鑑賞を終え…

    ることができなかった… orz.....

    約160分台の上映時間が2時間ほど経過した時計が21時を刻む頃、場内の全照明が一斉に点灯!こうこうと照らし出されたスクリーンは音は残しつつも真っ白…。すわ火災検知での避難勧告か!といったことも想像しながらスタッフの報告を待つもそうした慌てぶりではなく、10分ほどして「きちんとリール戻しますから…」とだけ言い訳してもどってゆく…。

    結局待つこと約30分。上映中止の断がくだされることに。

    なされた説明はなんと「照明が落とせなくなってしまいまして…」という前代未聞のもの。辛抱強く待っていた映画ファンたちもその理由には苦笑いしか出てこない。どうやらコロナを機にいくつかの設備の若返り工事を行っていたようで、その後の実利用頻度不足が要因のひとつだろう、なんらかのタイマー機能が作動したのが裏目に出た結果、なにをやっても暗転できないという状況となってしまったとのこと。あいにくフィルムは明日にも返却せねばならないということで翌日振替という選択肢も提示できず、彼らはただリファンドを約束して平謝りするばかりだったので若干気の毒にさえ思えてしまった。まぁ30分も談笑して再開を待つファンたちはその程度の心のゆとりは持ち合わせていたようで、自分も含めみんなどこかにこやかに寒空の下帰路についていた次第。

    後日改めてお詫びメールも届き、あとは「もしかしたら…」という希望的枕詞で語られていた「夏頃にでも再上映の機会がもてれば」という言葉を信じ、それまではここでの鑑賞状態は「鑑賞中」を維持することにいたします。

    もう一度満員の劇場で楽しめる日を心待ちにして!

  • 風の強いシーンが多く感じた。これも黒澤監督の演出なのだろうか。

  • 1980年日本
    仲代達也、山崎努、萩原健一


    オープニングが妙によかった、信玄と弟と盗人の3人が同じ格好で座ってるの。
    遠目だから信玄が3人に見えるし、オープニングだから(映画の概要知らなかったし)何が何かわけわかんなくてよかった。
    さすが黒沢明って感じなのですが、黒澤作品、、つか昔の邦画は声が聞き取りにくくて邦画なのに字幕ONにしてしまいます。
    映画館でみたら厳しくないかえ?

  • (1980年作品)

  • 晩年の黒澤明はひとりよがりが過ぎると聞いたことがありますが、本作を鑑賞する限り、それを疑うことができません。
    テンポのよい展開はどこへやら、とにかく冗長さが鼻につく本作は179分と大作でありながら、中盤以降は飽きを感じる始末。仲代達矢に山崎努、大滝秀治らの演技は流石と思いますが、カメラが遠く表情を楽しむこともままなりません。
    全体を通して監督なりの考えがあったのでしょうが、とかく間延びした展開は視聴者を一考だにしないように思えてしまい、だからこそ、ひとりよがりとの感想が自然と湧き出るのでした。

  • 映画館で観るも、音声録音ミスということで音声が聞き取れなかった。
    ストーリーも今一。

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著者プロフィール

(くろさわ あきら 1910−1998年)
日本を代表する映画監督。1943年『姿三四郎』で監督デビュー。生涯30本におよぶ名作を監督した。『七人の侍』(1954年ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞)など海外の映画祭での受賞が多く、映画監督として初めて文化勲章、国民栄誉賞を受賞し、1990年には米アカデミー名誉賞が贈られた。

「2012年 『黒澤明脚本集『七人の侍』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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