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- / ISBN・EAN: 4934569630896
感想・レビュー・書評
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初めて観た北野監督作品。
まだ見ぬ母親を探しに行く少年のロードムービー。
浅草から豊橋まで、数時間の距離を数日間かけてダメおじさんと共に行く。
「何だこの人…」と思うのは観てる側も少年も同じ。
でも道すがら見えてくるおじさんの人間味とその背景が見えてくる。
悪態着く台詞は流れるように出てくる癖に
人を気遣う台詞は、一人で何分も悩んでやっとこさ出てくるおじさん。
最後にはまたおじさんと出かけたくなる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「夏の映画」として展示に取り上げた作品のなかで、まだ見ていなかったのでレンタルして視聴しました。
ビートたけし(北野武)の映画はアウトレイジや座頭市のような殺伐とした世界を描くイメージがありましたが(そしてそれらの作品も好きですが)、とても「きれい」な映画でした。音楽も、カット割りも、構図も、(偉そうに語れるほど詳しくはないのですが、素人から見ても)どれも考えられているなと感じました。登場人物一人一人がどの場面でも生き生きとしていたように思います。
主人公の、「両親がおらず”大人”にならざるを得なかった子ども」と「いつまでも”子ども”のままである大人」の二人が旅に出て、お互いに、そして旅の中で出会う人々との絆を通して成長してゆく物語です。
それぞれの場面で「北野武らしさ」ともいえるような荒っぽいシーンや、過激ないたずら、「遊び心」などがちりばめられていますが、音楽を久石譲が手掛けるなど、スタジオジブリの作品のように、観終わったあとには爽やかな気分になれました。
ひと夏の冒険と、結ばれた絆と、そして新たな生活へむけた別れ。
「みんな仲良く大団円」というハリウッド映画とは異なり、ヒューマンドラマでありながら、「これから先、まだ人生は続くし、つらいこともある。」というオープンエンドな終わり方であることや、「でも、きっとこの冒険を通して成長した主人公なら、またこの冒険の思い出があるから、きっと乗り越えられる」と思わせてくれるところなど、「ザ・日本映画」という感じがして、個人的には好きです。
ただ、この映画をみてここまで感動できたのは、観たのが深夜であることと、30歳を過ぎていることも大きいかもしれません。
少なくとも、ビートたけしをはじめとする「大人の登場人物」の心情を理解するにはある程度の年齢層であることが求められそうだな、とも感じます。 -
ザ・たけし映画。
たけしと男の子がウロウロする話。
音楽が良い。
夏は、やっぱり特別だ。 -
請求記号:01D087(館内視聴のみ)
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オーディブルにて
柄本佑さん朗読
菊次郎とさき -
自分のバイブル的映画。
安心して大人になっていいよ、大人になってもバカやりゃあいいじゃん。
歳を取って観るにつれて深みが増していくような、そんな映画。
あまりにも有名な主題歌「summer」も、映画の雰囲気に凄いあってる。
夏休みじゃないときにこの映画を観ると、夏休みが、蝉の鳴き声が、むさ苦しい夏の暑さが恋しくなる。
その時点で北野武の勝ちなんだろうね。 -
Japan Society、秋のMonthly Classicsシリーズを通して、幸運な35mmプリントでの鑑賞!ただちょいと贅沢いわせてもらえるのなら、夏の終わりに観たかったかな…。
DVD鑑賞はしていたはずなのだ。なのに記憶が定かではなく、きっとそれは当時キタノ作品を踏破しようという意気込みだけが先行した状態で鑑賞していたからそれぞれの作品をきちんと噛み締められていなかったのだと思う。今回はオープニングから集中度が高く、流れる旋律を聴いて「もしや…」と思ったらドンピシャの久石譲。自分の久石鑑賞歴も随分と積み重なったものだ…とひとり悦に入った瞬間(笑)
いろいろクセのあるキャストの中で麿赤兒に気づけなかったのは不覚。せっかく彼のデビュー作、「荒野のダッチワイフ」(1967) の鑑賞歴まであったのだからなんとかしたかったところ。とはいえ彼が舞踏の大家だったということを本作での「本領発揮」を拝見したことで知ることができたのが一番の功績だったのかも。
たけしのユーモアのセンスはきちんと会場の皆に伝わってた。
本作をいつか夏の終わりにまた観ること、明確な目標として掲げよう -
「菊次郎の夏」は、1999年公開、北野武の監督作品で、第52回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式参加作品。
やくざな蛮行、粗野な暴力、子供のような悪ふざけ、その中に人間の優しさや悲しさが表現されている。
監督脚本家としての才能はさておき、俳優としては奥に秘めた人間の悲しみは感じるものの、シャイだし、やはり上手とはいえないのではないだろうか。
それから最近の映画でもそうだが、セリフの大半が、「コノヤロー」「バカヤロー」というのも気になる所だ。 -
音楽が好き。
映画はまあまあだった。
淡々としてる。