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- / ISBN・EAN: 4988013396340
感想・レビュー・書評
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棄農、農業サポーター制度、新しい単語を知りました。市町村合併し、需要が見込めるバイオエタノール精製のために、酪農家はとうもろこしの栽培畑に土地を差し出して、住民は中心部に引っ越すコンパクトシティ構想。ひとつひとつの酪農家の成り立ちは無視され、貸付を利用し利益の乏しい生業は責められ、楽で、儲かる仕事が重要視される…葛藤する場面が多いドラマでした。
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関東農業大学の研修先が 北海道の 北美別町。
畜産の現実に直面する 大学生たち。
酪農に 夢を描くもの そして ハスに構えるもの
6人の研修生が・・・・繰り広げる 青春ドラマ。
小出恵介 が 班長。
父は 農水官僚 兄は 東大出のエリート・・・
役人になりたいと思うが もやもやしている。
高清水高志(玉山鉄二)・・・酪農に未来がないと思っている。
父親の 酪農に対する厳しさに 反発を覚え・・・・
畜産を捨てようとするが・・・
捨てきれないあいまいな 立場のままに もやもやしている。
高志に あこがれる 相武紗季。
なぜ酪農を選んだのか みえない・・・
農協から借金を借り入れながら・・・経営。
夢を持っているが 現実は厳しい。
競馬馬に 期待をかけるが
離農勧告を受ける 芦崎克也(田中圭)
空回りしながら がんばる 戸田恵梨香。
最初に 失敗する・・・
それでも 牧場を持つことに夢を持つ。
香里奈 は 獣医学科であるが
それをする ことの意味がない。
家は 豊かであるが・・・。
畜産の現実
町の合併
そうしたなかで・・・どうやって 向きあっていくのか?
父親への反抗期・・・
そして 乗り越える勇気・・・
父子 の関係が 垣間見ることができる。
日本の農家の父親って 大杉漣 見たいな感じだ。
日本の畜産はどこに行くのだろう?
ということが 関心事だ。
ここで 離農勧告を受けた 芦崎ファームについて
考察してみる・・・・
お父さんは 早く死んで 母一人 子供一人(田中圭)の二人で
競馬馬を育成している。
母 富貴子さんは 心臓病が持病である。
手術をするかどうか を悩んでいるうちに 死んでしまう。
そして 農協からは 5000万円の借金があることが
明らかにされ・・・ 農協から 離農勧告を受けることになる。
ふーむ。
富貴子さんは なぜ 生命保険に入っていなかったのだろう?
それだけの借金があれば
農協は必ず 生命保険に入れさせるのであるが・・・。
心臓病のために 入ることができなかった。
もしくは お金がなくて 保険代が払えず、解約されていた。
二つ目の疑問は 借金に連帯保証人がなかったのがおかしい。
限度額が超えておれば 連帯保証人があるはずだ。
このことは かなり深刻な問題が発生する。
高清水が連帯保証になっている可能性もあるが・・・。
そして 離農を受けるが・・・競馬馬だけはそのまま所有権が
移転していない というのも不思議だ。
借金のかたに 売り飛ばさなければならないはずだ。
最後に 後継者資金の借り入れが できないということだ。
そういうのは 普及所が大体プランをつくって、
行うはずなのであるが・・・。
畜産の抱えている問題を シリアスに描くというのは
難しいことではあるけれど・・・ -
2007年7月3日から2007年9月11日火曜日22:00~22:54フジテレビ系列で放送。全11話。
平均視聴率8.7%
キャストを見ると単なる若手の恋愛ドラマだと思いがちだが、実は酪農家が抱える苦労や問題がテーマになっている。(恋愛要素ももちろんあるが)
作品の中で「いただきます」の意味(食事の前の「いただきます」は調理された動物達の「命」を頂きますという事)について語るシーンは目から鱗だった。