第35作 男はつらいよ 寅次郎恋愛塾 HDリマスター版 [DVD]

監督 : 山田洋次 
出演 : 渥美清  樋口可南子  倍償千恵子  平田満  前田吟  下條正巳  三崎千恵子  初井言榮 
  • 松竹 (2011年10月17日発売)
3.50
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本棚登録 : 45
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105058675

感想・レビュー・書評

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  • 1985年制作のシリーズ第35作です。
    監督・脚本は山田洋次で、主演は渥美清の大ヒットシリーズです。
    レギュラーメンバーはお馴染み、倍賞千恵子、前田吟、吉岡秀隆、下條正巳、三崎千恵子、太宰久雄、美保純、佐藤蛾次郎、笠智衆で、今回はぽんしゅうの関敬六、大学教授役で2代目おいちゃんの松村達雄も割と重要な脇役として登場しています。
    マドンナ役は樋口可南子です。
    その他の共演としては、マドンナに恋する青年?役に平田満、マドンナの祖母役に初井言榮などがいます。

    今回はマドンナの樋口可南子にずっと見惚れていても良い作品です。(笑)それくらい樋口可南子は若さ溢れる美人で輝いていました!
    寅さんならずとも、速攻、恋に落ちても良い存在だと思いました。(笑)
    しかし、寅さんは最初から高嶺の花だと思ったのか、途中から惚れているにもかかわらず、樋口可南子と同じアパートに住み、司法試験合格を目指している平田満の方に肩入れをし始めます。
    全然若く見えない平田満ですが(笑)、平田満の情けない顔って片想いキャラとしてもってこいなんですよね。
    またもや繰り広げられる恋愛の達人?の寅さんによる恋愛指南。
    毎回思うのは、寅さん自身がやらないようなことを人にああしろこうしろと指図していることで、これはきっと自分ができない分、自身の思いも托しているのでしょうね。
    いつもなら笑える恋愛指南なんですが、今回の作品はこの仮託が如実に出ていて、ちょっと寅さんの哀しみも伝わり過ぎてあまり笑えませんでした。
    まあ今回は樋口可南子の美しさにうっとりしていれば良いので、寅さんの笑いが控えめでも勘弁してあげましょう。(笑)
    また、最後はドタバタながらもハッピーエンドなので、大いに満足いたしました♪

    そして今回、寅さんが訪れた地方は、長崎の五島列島と秋田のスキー山です。
    どちらもその土地の習俗が良く表現されていて、とても風情がありました。
    特に長崎の五島列島では、第20作の『寅次郎頑張れ!』以上にキリスト教の浸透ぶりが描かれていて、なかなか興味深かったです。
    今回も日本の懐かしい風景もそこかしこで描かれていて、寅さんならではの情緒にもたっぷりと浸ることができました。

    いやあ、やっぱり寅さんを観ないと新しい年が来た気にならないですね。
    みなさんもお正月は寅さんを観て楽しみましょう!

    • nejidonさん
      mkt99さん、こんにちは♪
      なんと贅沢な!!お正月に寅さん二本立てですか。
      あまりに嬉しくて変な悲鳴をあげてしまいました。
      この映画...
      mkt99さん、こんにちは♪
      なんと贅沢な!!お正月に寅さん二本立てですか。
      あまりに嬉しくて変な悲鳴をあげてしまいました。
      この映画は、若菜さんが登場するまでの部分が好きです。
      ひととひとの出会いの不思議さ・温かさをしっかり描いていて、いつもそこが
      たまらなく良い味を出してますよね。
      若菜さん(樋口さん)は、言われる通り本当に綺麗で美しくて爽やかで。
      気が付いたら某通信会社のCMに出てらしたので、若い頃はほとんど知りませんでした。
      男だったら夢中になって追いかけたタイプです・笑
      この話はラストの教会の場面も面白いですよね。
      ちょっとした「レ・ミゼラブル」みたいで(笑)
      寅さんは良いところがいっぱいあるのに、若い人には今ひとつなのが残念です。
      こちらのレビューをたくさんの方に見ていただきたいですね。
      2018/01/05
    • mkt99さん
      nejidonさん、こんにちわ。
      コメントいただきありがとうございます!(^o^)/

      そうなんです♪『男はつらいよ』を観ないと新年が...
      nejidonさん、こんにちわ。
      コメントいただきありがとうございます!(^o^)/

      そうなんです♪『男はつらいよ』を観ないと新年がきた気がしないもので。(笑)
      新春の初笑いにもぴったりですよね!(^o^)

      この映画の出だしの若菜さんのお祖母さんと寅さん、ぽんしゅうの絡みはサイコーでしたね!
      宴会の場面ではお祖母さんはしゃぎ過ぎて大丈夫かな?と思ったくらいに楽しい場面でしたし、最期の場面やその後もとても心が温まりましたね。
      それから、ラストに出てきたぽんしゅうと神父様とのエピソードは、まさしくジャン・バルジャンの話そのものでしたね。(^o^)
      全体的にも笑いをとる場面は抑えられていて、温かさの方を前面に出した作品であったように思います。

      えー!?寅さんの映画って今の若い人にはいまひとつなのですか!
      それは残念なことですね。(>_<)
      世代が違うと原風景も変わってしまいますので、寅さんに原風景を感じれなくなってしまったのかもしれませんね。

      お正月ぐらい映画館でリバイバル上映してみたらどうかなあ。(^_^)
      2018/01/08
  • "男はつらいよ"第35作。冒頭軽い落ちの姥捨て山から始まり、何事かと思いきや、長崎五島で老婆の死を看取ることに。それで孫娘と縁ができて~というのが今回の筋。長崎という地を意識してキリスト教への言及もはじめ多いがほぼ表面上だけ。そしてタイトルにある通り寅さんはもっぱらマドンナに恋する不器用な学問男を茶化し半分、指南半分で対する立場。据え膳食わぬは男の恥的な展開もありつつ、まあハッピーエンドなんだろうが全体的に印象弱め。

  • 本作でのマドンナ、樋口可南子という女優さんの仕事ぶりについてはほとんど記憶がなかった。幸いソフトバンクのCMに出てたこともすっかり忘れていたレベルだったため中立な立場からスタート、その知らなかった20代の頃の美しさにしばしみとれることに。

    また本作ではポンシュウという役名で今までもちらほらと登場しつつもその印象が弱いままだった関敬六という役者さんが本領を発揮してくれて喜ばしいばかり。あらためて経歴を追ってみてこの人が渥美清とコントトリオを組んでいたことを知り、なにかと息がぴったりなのに合点がいく。松村おいちゃんとは再度の酩酊共演、もうこのシーンが出てくるだけで拍手している自分がいる。杉山とく子おばちゃんとのからみもいい感じ。脇役陣のトドメは上五島のおばあちゃんを演じる初井言榮という女優さん。経歴を引っ張ると最近気になっていた北林谷栄に横並びの名老け役だったというのに加え…!ラピュタのドーラだったよ…。

    冒頭部は本作発表の2年前に公開された今村昌平監督作品「楢山節考」(1983) を意識してのことかな。そんな楽しみ方もできるようになったのはささやかな成長。

  • 樋口可南子の美しさがこの20年の間にほとんど損なわれていないことに驚きを隠せない。そして旦那が糸井重里だと知ってもっとびっくり。
    ドジで堅物な民夫の背後で流れるSEグッド。

  • 五島列島で漁師のおばあちゃんを看取ったのが縁で樋口可南子と知り合って惚れる寅という設定がまず無理がある。
    東京に舞台を移し、樋口と同じアパートに住んでいる平田満との恋を仲立ちする。にしても純情な彼をからかう寅は本当に人としてダメ。人としてダメなのに説教をする。そのあたりはおいちゃんの言うとおり。平田満の先生に先代のおいちゃんが出てきた。樋口可南子が何ともセクシー。waterfruitsをもう一回見たくなった。

  • 初めてみた虎さん。40になってこの名作シリーズの良さがわかった。秋田鹿角市

  • 平穏な回だった。寅は、片思いする青年を、気分がよかったにせよ、茶化してしまった。その懺悔で、恋のキューピッドをやることになるのだが……。樋口可南子綺麗だな。モダンで素敵。カトリックだったり、教会だったり、どういう意味があったのだろうか、そう思えば、始まりはおばあさんの死。縁起の悪い始まりだったが、どうだったのだろう。ポンシュウが珍しくクローズアップされたが、クズ人間だった。寅もその仲間であることに変わりない、兄弟と呼んでいたりもするし。でも、青年がデートを無事終え、若菜さんの家に誘われたが、寝てしまうところなんてのは、むしろ女心をくすぐる、可愛いと思わせるものだったに違いない。なぜ翌朝、女が黙っていたのかはわからない。まぁ、司法試験を断念し、幸せに女と暮らしたのは素敵なことだ。最後は、女と仲良く暮らし、学校の先生をやって生徒に好かれている様子が描かれていてもよかった気がする。

    34/48
    2016.5.26.

  • おもしろいセリフはあっても、おもしろくない。
    リアルタイムでみていたら、寅さん離れをしたろう。
    樋口可南子は、面接のシーンが印象に残った。

  • 作数 公開 タイトル マドンナ 上映時間
    第35作 1985年 寅次郎恋愛塾 樋口可南子 108分
    第36作 1985年 柴又より愛をこめて 栗原小巻 106分
    第37作 1986年 幸福の青い鳥 志穂美悦子 102分
    第38作 1987年 知床慕情 竹下景子 107分
    第39作 1987年 寅次郎物語 秋吉久美子 102分
    第40作 1988年 寅次郎サラダ記念日 三田佳子 100分
    第41作 1989年 寅次郎心の旅路 竹下景子 109分

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著者プロフィール

1931年大阪府生まれ。54年、東京大学法学部卒。同年、助監督として松竹入社。61年『二階の他人』で監督デビュー。69年『男はつらいよ』シリーズ開始。他に代表作として『家族』(70)、『幸福の黄色いハンカチ』(77)、『たそがれ清兵衛』(02)、『家族はつらいよ』(16)など。2012年に文化勲章を受章。

「2019年 『男はつらいよ お帰り 寅さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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