マイ・ブルーベリー・ナイツ スペシャル・エディション [DVD]

監督 : ウォン・カーウァイ 
出演 : ノラ・ジョーンズ  ジュード・ロウ  デヴィッド・ストラザーン  レイチェル・ワイズ  ナタリー・ポートマン 
  • 角川エンタテインメント (2011年12月7日発売)
3.42
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感想 : 187
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988126205928

感想・レビュー・書評

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  • Jazz界の歌姫
    ノラ・ジョーンズをヒロインに迎えて贈る、
    傷心旅行中の女性が立ち直るまでの
    1年間を描いた
    大人のロードムービー。



    夜を走る列車の青。


    ネオンに彩られたバー。


    雪のニューヨーク。


    とろけるブルーベリーパイの描写。



    ストーリー性は若干薄かったものの、
    ウォン・カーウァイ独特の
    どれも切り取れば
    そのままポストカードになるほど
    オシャレでキュンとくる
    スタイリッシュで凝った映像美や


    そこにマッチする
    哀愁溢れる音楽、

    静かに淡々と流れていく構成、

    人との出会いや別れの中での
    『気付き』というテーマ、

    それら全てが
    自分にはツボでした。



    何より脇を固めるキャストが豪華で
    みな素晴らしい演技!


    アル中の警察官の妻を演じた
    レイチェル・ワイズや
    ニューヨークのカフェのオーナーを演じた
    ジュード・ロウ、
    (今作で彼の魅力を再認識)


    それになんといっても
    女ギャンブラーを演じた
    美しすぎるナタリー・ポートマンが
    ホンマいい味出してます。



    しかし失恋したことを
    売れ残りのブルーベリーパイに例えたり、

    ノラの帰ってくる時のために
    予約席として
    ずっと彼女の席を空けてたり、

    ジュード・ロウだからこそ似合う
    粋な計らいに、
    恋する乙女たちは
    クラクラよろめくんやろうなぁ(^_^;)




    コレを観ると

    人は人との出会いによってのみ自分を知り、
    成長することができるという、

    当たり前のことに
    改めて気付かされます。




    しかし帰る場所があるというのは
    なんて素晴らしいことなんやろう。



    ラストのキスシーンは
    もう反則っスよね〜(笑)(>_<)


    コレに憧れて
    ウソ寝する女の子が増えたという(笑)
    噂も信じられるほど、
    ロマンティックな名シーンでした!



    行きつけの店が
    妙に恋しくなる映画です(笑)

  •  恋人に裏切られたエリザベスをなぐさめてくれたのは、ジェレミーの焼く甘酸っぱいブルーベリーパイ。そんな彼女を彼は密かにブルーベリーと呼ぶ。大切なひとにさよならさえ告げられず、ジェレミーに惹かれながらも失恋から立ち直れないエリザベスは旅に出る。

     新しい自分に変りたい、そう願いながらも、彼女は行く先々で重労働に就く。まるで失恋の痛みを感じる暇さえ与えないようにするかのように。そうした彼女が出会う人々もまた、心に痛みを抱いていた。

     失恋から57日、ニューヨークから1120マイル、メンフィス。過ぎ去った愛に束縛された夫婦に出会う。
     愛しすぎたことがいけなかったのか、大切にしすぎたことが相手を苦しめていたのか。それでも、失ってみれば、こんなに涙が溢れてくるのはどうしてなんだろう。

     失恋から251日、ニューヨークから5603マイル、ラスベガス。人間不信の美しいギャンブラーに出会う。
     人は信じないことと教えられてきた彼女だが、信じることが出来なかった悲しみを知る。一体、ひとを信じるって何だろう…?

     エリザベスは彼らの人生と自分の人生を照らし合わせ、
    思う。人を愛し信じるって何だろう。それを伝えたい相手は他でもないジェレミーだった。仕事の合間を見ては、彼女はニューヨークに手紙を書く。最初は彼女の居場所を探そうと躍起になっていたジェレミーだったが、次第に彼女の帰りを待つようになる。

     失恋から始まる切ないラブストーリーだけど、それをふっきるには一体どれほどの距離が必要なのだろうか。新しい自分を見つける旅はいつ終わるのだろうか。

     それがわかったとき、彼女はニューヨークに戻りたいと思った。

     とても、前向きな女の子の綺麗な恋愛でした。遠く離れていても精神的に繋がっているというストーリー。成長した彼女を待つジェレミーがなんだか素敵できゅんきゅんしちゃいます。小道具がなによりアナログでスタイリッシュ。携帯電話でいつでも連絡がとれる時代、お互いの居場所さえ名前さえ知らずに、手紙を送り続けていたり、鍵を預けていたり。
     なにより、ストーリーの世界観がすごく好み。しっとりした空気とゆったりした音楽に酔いしれてしまいそう。

     この映画を見たら、距離さえも大切な人に新しい自分で近づくための勇気をくれるものに思えてきます。

     なかなか会えないもどかしさはあるけれど、失恋で弱った自分のままでは会いたくない甘えたくないという強さが
    すごく自分に通じるところがあって、勝手に共感してしましました。

     最後の素敵なキスシーンは涙なみだ。
     シアワセになれて、よかったね、うう…っていう。

     なにより、この映画を観てわたしももっともっと成長しなきゃ!って前向きになれました。とりあえず、なににつけても偏食気味な性格なので、直ぐ無理とかやだとかできないとか言わない(笑)。わがままは女の子の特権ですが、子供のままじゃ駄目だよね。
     
     なんだか、大好きな人に手紙が書きたくなる映画です。

  • たまーに無性に見たくなる映画。
    映像が綺麗。音楽が最高。
    内容はたいしたことない(笑)

    失恋から旅に出て今まで出会ったことのないような人に出会い成長する。アル中の人、ギャンブルにはまる人。

    ただこの映画の空気が好き。

  • ブルーベリーパイと甘いキス
    どっちも凄く美味しそう。


    なんて思う一本。
    お気に入りのシーンは
    失恋してキッチンで泣き崩れる女の子を
    ジュードロウが優しく抱きしめるシーン
    あの撮り方はずるい。
    本気であんなの狡いって思った。


    鍵がなくなったら開くはずの扉は永遠に開かない
    けど鍵があっても開けられない扉もあれば
    鍵で開けた先に望むものがあるとも限らない

    みたいな台詞が印象的。
    なんにせよ、捨てる鍵、捨てたい鍵、
    そんなものがあることもまた幸せなんだと思う。
    鍵がないことだってあるのだから。

  • 877分の13

    この数字が僕の所持してるDVD作品の中の5つ星のラブストーリー作品の数字です。無駄に増えていってもいい作品なら購入しているので、そんなに増えるとは思えません。

    購入理由はノラ・ジョーンズだったのですが、期待を外すことなくデビューアルバム1800万枚を売り上げた天才歌姫はCUTEな笑顔で素晴らしい演技を見せてくれた。違った面を垣間見て、改めて足りない2枚のアルバムを探しに走ってますwww

    http://www.norahjones.com/index.php

    やっぱり歌わせてこの人は輝くのでしょうけど、演技もなかなか捨てたもんじゃないけど素のノラを引き出したのは、監督や競演人の力でもあるだろう!

    共演という感じよりも競演の文字のほうがこの映画にはマッチしそうな感がある。

    ジェレミーを演じるジュード・ロウを初めていいなぁ~と思ったのもこの作品。ナルシストで鬼剃りが入ってる気取ったロンドンのお坊ちゃまだとばかり思っていたのですが、ひたすら待つ男を演じ、要所要所に共感を得られる。今までなら有り得ないだろうと思う役柄しか演じてなかったような気もしたのですが、スターリングラード以来、おおっ!と思っちゃいました♪

    女優人のキャストもまた凄い。わたしが主役よと言わんばかりに好演している。

    スー・リン役にレイチェル・ワイズ。スターリングラード以来でのジュードとの競演なのだが、まったく接点がないのが笑えるが、彼女は本当に成熟しましたね~ナイロビの蜂あたりから魅入るようになりましたからね~

    それに博打うちのレスリー役を演じるパドメ!…いやナタリー・ポートマン。彼女も少女から女性へと完全に一皮向けていい役者さんになってきてますね~完全にライバル意識というよりも女優魂全開でぶっかっていますね~!

    ただ少し役柄で波を感じるのは、もう少しなのかな?とも思いますが、13歳でマチルダ役でデビューした彼女ももう28歳!

    知らなかったといえば彼女、イスラエル出身なんですね~どうりでエキゾチックな顔立ちなんですね~努力家で勉強も出来てハーバード出身なのも驚きでした。

    出演者の演技の中で好きなのは、ジュードがひたすらノラを待つシーンかな。外で待ったり落ち着かないそぶりをずっと見せたり、今までにないジュードのそんなところが共感を感じてよかった。

    忘れちゃいけないのが、なんと監督が後から知ったのですが、ウォン・カーワァイ!

    「今すぐ抱きしめたい」でデビューしてレスリー・チャンやトニー・レオンを中心に難しいラブストーリーを撮り続けてきていたのだが、僕の中で「花様年華」や「2046」を観て独特の感受性についていけないなぁ~と思ったのですが、「花様年華」のハリウッド版みたいな感覚だったのらしいのですが、ニューヨークと香港の街と演じる役者さんでこれだけ変わるのには驚き!

    改めて監督の実力を実感した作品になりました♪

  • 請求記号:13D039(館内視聴のみ)

  • 様々な出会いがあり、ただの恋愛映画とは違い色々楽しめる作品でした。バーテンのジュードロウがかっこよすぎ!

  • 黄色い 淡い色が 映像のあたたかさを
    感じさせる。
    黄色人種的な色合いにしてしまう。
    言葉は とぎれとぎれで 間があり
    人間と人間の距離感を表している。

    吐く息も 黄色く すぐに消える。

    鍵。
    忘れ去られてしまう ような。
    時たま 思い出されるような。
    人間のつながり。

    人は 希望と言う何かを
    期待しながら 依存する。

    探し方を間違えたかもしれないが、
    チャンと待っていてくれる人がいた。

    ブルーベリーの 甘さを思い出しながら。
    ノラジョーンズとジュードロウ 甘いキス。

  • ずっと待っててくれるマスターがイケメンすぎる。
    自分探しができるのは、帰って来れる場所があるからなのかもしれない。
    そして、遠慮がちなキスがとても可愛い。

  • さいたまの映画館とかで見た気がする。

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